一
三人で魔物を斃しながら(俺の指導主体だから闘ったのは実質俺一人だけど)歩く事数時間、漸く目指していた城下町が見えてきた。
すげー…こんな遠くからでも威厳ある建物だってのが分かる…あんな立派な城を目にする機会なんてないと思ってた
「あれが城下町ダイオンだ。そしてその奥に見える城がダイオン城ーーーダイオン王が統治している城と城下町になる」
「すっげぇー…オルガもあんな感じのすげー城に住んでたのか?」
「あんな陳腐な城と比べるな。私の住んでいた魔王城はあれの数倍はある」
「要塞かよ」
「ここまでくれば城下町までもう少しだ。あと一息頑張ろう二人共」
唯に促されながら俺達は再び歩みを進める
何だろ、魔物とかと闘ったり迷いの森で迷ったりして散々異世界要素は体感したはずなのに今は城下町がどんな様子なのか、城の中はどうなってんのかなんて考えばっかりが先走ってる。多分今俺この世界に来て一番ワクワクしてるかも!
それから歩く事数十分、俺達は城下町の目の前まで来ることが出来た
出来たんだが…
「駄目だ駄目だ!魔族を街に入れたなんてダイオン様に知られては俺達の首が飛ぶ!」
「だから騒ぎなど起こさんと言っているだろうが!!」
「魔族が街に入っただけで騒ぎになるんだ!通す事は出来ん!」
…城下町の目の前まで来て問題発生。城下町の前で番をしていた門番二人にオルガを街に入れる事が出来ないと言われ、それにオルガが食って掛かって…俺と唯はその様子をただ見ている事しか出来ないでいた
魔族と人間間の仲が悪いのは聞いたけど、まさか門前払い食らうまでとは…三百年の歴史を甘く見過ぎてたか
「これ以上聴き分けが無いようならそこの二人も通さんぞ!それでも良いのか魔族!」
「ぐっ!?こ、の…!!」
門番にそう言われるとオルガは拳を握り締め、わなわなと震えながらも踵を返す。その表情は怒りに満ち溢れていた。目も口もしっかり変形してる。怖い
…分かってたけどオルガって喧嘩っ早いよな。怒りの導火線に火が点くのも、爆発するのも早いわ。普通の人の半分くらいしか無いんじゃないか?Ca取れCa
「…だそうだ!!!私はここで待っている!!!貴様等さっさと用事を済ませて帰って来い!!!」
そう言ってオルガはどかっとその場に胡座をかいた。門番二人を睨め付けながら




