八
暫くしてからオルガはやっと怒りを鎮めた。無惨に殴り倒された木と蹴り飛ばされた木の数々がオルガの怒りの具合を現している。オルガを怒らせるような事は絶対にしないようにしようと俺は固く心に決めた
「……貴様等、これからどうするか考えるぞ」
盛大に息を切らしながらオルガが提案して来た。目は今までと同じようになっているし、牙も収まっているみたいだ。暴れるだけ暴れて気が晴れたっぽいな
その場にどかっと腰を下ろしながらオルガはパタパタと手で顔を仰いでいる。あらあらはしたない、そんなに股を広げては見えてはいけないものが見えてしまいますよ
「零也」
「はぁいっ!?」
にこにことこちらを見ながらどす黒いオーラを出す唯に制され、踏み止まった。こ、恐ぇぇ…
…頭を切り替えよう。邪な雑念を振り払い、これからの事を考えないと。煩悩退散煩悩退散
「あー…暑い!!あーつーいーー!!!!」
「見えたっ!!!!!」
「零也!!!オルガも自重しろ!!!!仮にも淑女だろうが!!!!!」
「先と同じようにそのまま進めば恐らくこの森は抜けられないだろうね。どんな仕掛けでそうなっているのかは分からないけれど、何か森を抜ける為の方法があると思って間違い無いだろう」
唯がそう言うと俺とオルガは揃って顔を曇らせて俯く
何か方法が有るって言ってもな…皆目見当も付かない
「…………おい、痛むか?」
「凄く痛い」
「自業自得だ馬鹿零也」
俺の頬にはくっきりとした赤い紅葉が貼り付けてあります。唯の手の形と凄いそっくり、凄くヒリヒリしてる
お陰で今は煩悩が吹き飛ばされてしまったぜ。菩薩のような心で話し合う事が出来てる。凄くヒリヒリしてるけど




