六
改めてこの子の容姿を見てみる
腰辺りまで伸びた長い銀髪に、その銀髪に負けないくらいの…と言えば語弊があるが、肌はかなり白い。ただ、死人のような血色のない肌色じゃなくて透き通るような白さの肌の色をしてる。あれだあれ、美白。
ぱっちりした二重、俺達を訝しげに見る僅かに青掛かった翠色の瞳はさながらエメラルドを連想させる。そして…耳の形。エルフとかそういうのによく見る尖った長い耳をしている
服は…というかこれは服と言えるのかな?服というかドレス?上手く連想させるものが見つからない。なんかフリルの付いた黒のドレスっぽい服装をしてる。そして両手には肘から指先にかけて黒色の何かが巻き付いている。あれは彼女の身体の一部なんだろうか?
歳は…よく分からんけど16か17歳くらいかな?とりあえず俺達よりは多分下のはずだ
「断る。何故私が人間と手を組まねばならんのだ」
「困った時はお互い様だろ?助け合いって大事だぜ?君だっていつまでもここに居たくはないだろ?」
「…………………」
一層訝しげな顔をしながら俺達の顔を一瞥し考える素振りを見せると、やがてその子は小さく息を吐いた
「……勘違いするなよ人間共。あくまでこの森を抜けるまでだ。それまでの間だけだ」
…何回念を押すんだよこの子。分かったって
「オッケー。じゃあこの森を抜けるまでよろしくな。俺は暁 零也、こっちは東雲 唯。君の名前は?」
「…オルガだ。オルガ・ディアボロス」
すげー名前。やっぱ唯がたまたま日本名なだけだったのか?まだこの世界の事を知らなすぎるな俺は…
ふと唯の方に顔を向けると唯は少し俯きながら何かを考えていた
「唯?」
「ッ!…あ、ああ、すまない。少し考え事をしていた。よろしく頼むオルガ」
「ふん。精々私の足を引っ張らん事だな。お前は大丈夫だろうが…そこの男。貴様は使えなさそうだから特にだ」
暁 零也って自己紹介しただろうがこのヤロー。使えないのは重々分かってるから否定しないけどさ




