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寝て起きたら異世界  作者: 634
魔王の娘
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現れたのはこの世界で初めて会った魔物。三つ目のワンちゃんーーーースリーアイドッグ。


警戒しているらしく、俺達二人の様子を伺いながら唸りを上げている




「こいつは素早いが耐久はかなり脆い。その大剣なら一撃当てられれば斃せる筈だ」



簡単に言ってくれるねぇ…その一撃を当てるのがどんだけ難しいのか…


じりじりと俺とスリーアイドッグの睨み合いが続く。その少し後ろで唯は腕組みをしながら観戦してる。全く手を貸す気はないみたいだ


このままじゃ埒が空かないな…こっちから仕掛けてみるか…!


意を決してスリーアイドッグへ飛び込むと、スリーアイドッグはそれを待っていたかのように回避と迎撃に移る。真横に振った大剣はスリーアイドッグの身体を僅かに掠め、大きな風切り音だけを残し空を斬った


外した…!!ヤバい!俺も回避しないと!?




「いだだだだだだだだだだだ!!!!!!!」



回避する暇なんてありませんでした。見事に足に噛み付かれてます


噛まれた足を振り上げて叩き落とそうとしたが、叩き落とされる前にスリーアイドッグは足から口を離しまた距離を取った


無駄に叩き落とした足が周りの地面を罅割った。怪力の無駄遣いである




「…物凄いな。怪力のスキル」



ぼそりと呟いた唯の言葉に悲しくなりながら追撃を仕掛ける。今度は相手の動きを見ながら…動いたらそこを斬ってやる!


限界まで大剣を振らず、スリーアイドッグが回避に移ったのを確認し、回避先へ大剣を叩き込むーーーー見事、大剣はスリーアイドッグを捉えた


僅かに鳴いて、ごろごろと転がり地に伏せたスリーアイドッグは程なく黒紫の煙を上げ消滅した




「見事に修正したね。今傷を治すよ」



戦いを終え、唯が俺の足元へ屈み噛まれた箇所へ手を翳す。洞窟で見た時と同じように詠唱し、薄緑色の柔らかな光が噛まれた所の傷を徐々に塞いでいった


…やっぱすげー。魔法って




「最初の破れかぶれな突っ込みには呆れたけれど、その後は良かった。ああやって相手の動きをしっかりと見て確実に攻撃を当てていけばこの辺りの魔物には苦戦しない筈だよ」



初めてまともに正面から闘ってみて分かった事。めちゃくちゃ集中力が必要だった



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