十四
「さて、次だ。これからお前が何をすべきか」
「待って下さい。帰る方法を先に教えて下さい」
「召還する魔法陣とは逆の送還の魔法陣を創ればいい。以上」
うっわスッゲー雑な説明された。つーかそれも膨大な魔力が必要なんでしょどうせ。現状自力では帰れないって事じゃん
「送還魔法陣は召還よりもより緻密な魔力の分配とより多くの魔力が必要とされる。元居た所に確実に還せる人間はこの世界だと私以外に居ないだろうな」
「…つまり、この世界を救えば送還魔法陣を創ってくれる…って事ですか?」
「ご明察。一日でも早く帰れるよう精進したまえ」
「…とばっちり感ハンパないんですけど」
「そう悪く思うな。お前は世界を救う方法が一つしか無く、自分だけがその方法を知り、使える……なのにお前は世界を見捨てるのか?」
返しの難しい事を…。でもまあ…普通なら見捨てる選択肢は無いよな…この人も世界を見捨てず救う選択肢を選んだから俺を呼び出した訳だし…
…そう考えるとこの人を邪険に扱うのは間違ってるか…
「…俺は、これから何をすれば?」
「お、やる気になってくれたか。いいぞその心持ち!お前がこれから為すべき事はーーーー分からん」
思わずずっこけそうになった。えぇ…何それ…まさかの分からんとか…てっきりこの人が次の道を指し示してくれるものとばかり思ってたのに…
「お前の未来を見通そうと思っても霧掛かったように全く見えないんだ。お前がこの世界の住人では無いからかは分からんが…私も全知全能ではないという事だな」
「…特に道は決まってないって事ですか?」
「さあな、それも分からん。お前が取る行動は決められた未来のものかもしれないし、未来とは真逆の行動かもしれない。こればかりは私も口出し出来ない」
「………………」
「一つ言えるのは己の鍛錬を怠るなという事だな。奴等がいつ攻めて来るか予測出来ん。奴等が呼び寄せた人間が側にいるからか、奴等側の行動も全く見えなくなってしまった」
…やっぱり異世界から来た人間の影響なんだろうか。この人の未来予知?が効かないのは
てかやっぱりこの人凄くない?軽いチート臭がするんだけど
「お前はまだこの世界を知らなすぎる。各地を渡り力を付けろ。経験を積め。旅する中でお前が進むべき道も見えて来るだろう」




