十四
それから唯に(結局)ご指導頂きながら今日の鍛錬は終了。最初の頃は唯が何言ってんのかあんまり理解出来なかったし、どんな動きしたらそんな攻撃出来んのって思ってたけど今は何となく理解出来るようになってる
唯も言ってくれたけど、本当に強くなってるんだな……実感があんまり湧かないのは唯とオルガの動きを見ているからか?
「さて、そろそろ身体を休めようか」
「俺はもうちょっと教えてくれた事の復しゅ「休むよ。ほら早く戻る」
じっ…と強く睨み、有無を言わせない圧を放たれ、それ以上何も言えなかった
仕方無い。自分が番をする時が来たら復習する事にしよう
「零也、君が強くなろうとして凄く頑張っているのは分かる。事実、君は強くなってる」
「うん。ありがとう」
「ありがとうじゃなくて。その所為で疲弊して魔物に不覚を取ったら元も子も無いよ」
「いや、そこまで疲れを残すなんて事はしな「するよ君は!あの手を見たら心配するに決まってる!普通こんな短期間であんな風にはならないよ!」
……怒られてしまった。唯に怒られたのって何気に初めてかもしれない。オルガにはよく怒られたりしてるのに
「……本当に心配なんだよ。今日はずっと闘い続けていたし、疲労は多い。身体を労わる事も覚えて欲しい」
「……ごめん。余計な心配掛けさせてるか」
「いや、研鑽するのは素直に素晴らしいと思うし、応援したいとも思っているんだ。けれど強くなる事にばかり重きを置いて身体を虐めて欲しくないんだよ」
唯の言ってる事は尤もだ。ぐうの音も出ない正論
俺だってそれは分かってる。分かってるんだけど…オルガが遣られた時の悔しさが、何も出来なかった自分の不甲斐無さがどうしても拭えないんだ
強くならなきゃいつか俺はまた後悔をしそうで怖いんだ。俺が弱かった所為で…って。俺がもっと強かったらって思うような……取り返しの付かないくらい強くて大きな後悔をしそうで怖いんだ
「………やり過ぎて倒れたりはしないようにする。でも、明日も続けるよ俺は」
「……………そうか。なら私にも考えがある。今日はもう休んでくれるね?」
「う…うん」
さっきより強い圧に拒む事は許されなかった。そして次の日、唯の考え…というものを唯はその身を以て俺に知らせた




