『速記者の家に呼ばれた犬』
ある速記者が、親類や友人たちを呼んで、ごちそうをすることになりました。そこで、速記者に飼われている犬が、友達の犬を招きました。
当日、友達の犬は、喜んで、招かれた時刻よりもうんと早く、訪ねてきました。こっそり調理場をのぞいてみますと、この日のために雇われたと思われる料理人が、忙しそうに料理をつくっていました。友達の犬は、うれしくなり過ぎて、声が出てしまいました。
すると、包丁を持った料理人にぎろりとにらまれただけでなく、追いかけ回され、あやうくごちそうにされるところを、命からがら逃げ出しました。
教訓:主人ではなく、取り巻きに誘われても行ってはいけない。