06 ナノチップによる完全支配で良くなる事?!
今日も人間拡張の実験室で、
リュウホウとブレンダがイチャイチャと談話をしている。
リュウホウが独り言をぼやく。
「このままナノチップ技術が発達して、
人類は、AIの動かすままロボット人間に
なってしまうのだろうか……」
ブレンダがボヤキに返答する。
「あら? 悪い事ばかりじゃないわよ。
悪事を働く人間が全て、悪事を働かなくなるわ。
たとえば、悪事、道端で肩がぶつかって謝らない人に
暴力をふるう人がいるじゃない。
強制的に謝罪するようプログラミングもできるけど、
暴力を止めたいとするじゃない?」
「ふむ」
「プログラミングで暴力をふるおうとした人間を
猫や犬にしてしまえば面白くなると思わない?
にゃあ。にゃあ。言って、猫パンチしかできなるの!
犬だとワンワン吠えるようになるとか、
いいえ、そもそも怒りさえ無くさせて、
かわいい動物になって、地面に横になって相手に
お腹を見せる動作にしましょう!」
「頭の中が、お花畑だなあ。
そもそも、善人が支配者になるとは限らないじゃないか。
原爆を地上爆発して敵国と通じていたり、原住民を仲良い
ふりしてこっそり殺しまくったり、芸能を目指す子供を
薬を使って意識を無くさせポルノをやるラッパー
プロデューサーがいたり、悪人が支配者になれば
悪の楽園になりそうだ」
「ぐぬぬ」