表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

03 びっくりするほどユートピア

 今日も人間拡張ボディシェアリングの実験室で、

リュウホウとブレンダがイチャイチャと談話をしている。


「リョウホウ、今日は、いかに人間拡張が優れた技術で

世界が平和なユートピアになるかを主張したいと思います」


「どうぞ、どうぞ」


「えー、それでは、人間拡張の技術を使えば人間の思考さえ

操作できます。 思考や行動も監視できて、不正な利益や、

密漁や悪戯や交通違反、全て監視され、信用スコアで

善人が得をする社会になり、大きな犯罪は未然に防ぎ、

何をやりたいかさえ操作でき、操作された事さえ

気づかないでしょう」


「ほほー、それはすごい」


「つまり、犯罪を起こしそうな人も、ある程度までなら

思考操作で、犯罪に走らないよう抑制でき、制御できるのです!」


「思考制御で操作できないほどの悪人や反政府的な人はどうするの?」


「残念ながら正解平和のために、人間拡張で操作できる人達を

使って事故などにみせかけて暗殺されます」


「ひどい話だな。 ものみの塔の冊子の1ページ目に書いてある

ような、びっくりするほどユートピアな世界になると? 

人間には自由意思というものがあって、

誰がその意思を束縛すると言うのか。 本当に善人や寛容な人が

決める分には、ユートピアかもしれないけど、悪党が決めた世界は

ろくでもない世界になるぞ!」


「そんな事は……、ないと思うよ……、私のパパが酷い事を

するわけないじゃない……」


「そんな保証はどこにもないと思うけどな。 今日は、もう帰る!」


「リュウホウ! 待って……」


 リュウホウは、さっさと帰ってしまった。


「バレンタインデーのチョコレート……、渡しそびれちゃった……」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ