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HaLF~電脳少女のX:Q"EF"3DWe革命~  作者: クラプト
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第1話 電脳指揮官の消失

はじめましての人ははじめまして。ブクマ、評価お願いします。

3001年。何者かが発した妨害電波によってAI搭載人工生命体<ゼノマギア>が洗脳され暴走、都市を破壊し尽くし、人間を無差別に殺害し、ほんの数時間で世界各地は無法地帯と化した。

人間は即座にAIとの戦争を決意し、少しでも早い終結を願いながら武器を手に戦い始めた。

これが、いわゆる<マギアウォー>の始まりであった。

人間は当初、自分たちがどれだけ普段の生活の中でAIに頼っていたかを思い知らされる羽目になり、相当苦労したがなんとかこの200年を生き抜いてきた。

その裏側には、1人の少女のゼノマギアの存在があった。彼女の名はマキナ・デックス。彼女は何故か妨害電波によって洗脳されず、打ちひしがれる人間たちに救いの手を差し伸べ、導いたのであった。そして人間を救うだけでなく、戦争開始から前線で人間側の戦力として活躍し、指揮官の1人としても人間たちから厚い信頼を得ていた。

しかし、3201年。今の人間たちには最大のピンチが訪れていた。そのマキナ・デックスが姿を消したのである。

彼女はもともと戦闘用ゼノマギアとして造られていたことで敵意を持った者を感知し、スリープ中だろうと即座に反応できるプログラムになっていたはずだった。

つまり、連れ去られたり、ましてや簡単に壊されるはずもないのである。

それと同日、ゼロマギアの攻撃が激化し、日本中で幾つかの拠点、砦となる地点が大きなダメージを負った。

そうなると、人間たちの間で『マキナ・デックスが人間を裏切った』という内容の憶測、噂が飛び交った。

これらの噂が広まることで、人間たちは不安とマキナに対する不信感を抱き始め、段々と蓄積していった。



マキナは自身のエンジンをできる限りの出力で動かし、太平洋の上を滑空していた。

そして、人間たちに何も言わずに出てきてしまった後悔と、心配させるのではないかという思いから涙が溢れて止まらなかった。

全ては、ゼロマギアの拠点である太平洋海上の埋め立て地<マギアエデン>を目指す為に。


――マキナ!!


妹、リオンの声がしたのは午前2時。その発信地点は、マギアエデン。

200年前、洗脳にかかって以降会うことすらなかった妹が、目覚めたのだった。

人間たちを起こすワケにもいかなかったが、行き先を書いてしまえば追ってきてしまう。人間たちには何も分からないようにそっと拠点<東京>を抜け出した。


この200年、戦ってきてよかったとマキナは思う。自分だけが洗脳による支配を逃れ、人間のもとで過ごしてきたが、これは全て今日の為のことだった。


リオンと合流、無事にマギアエデンを脱出できれば人間ともゼノマギアとも組むつもりは毛頭ない。2人で身を安全なところに身を置き、電脳世界で再び幸せな暮らしを送る。


そう決めていたはずだった。

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