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第7話「ジョバンニの切符と警備計画」

ジョニーたちはベーリング行き急行列車に乗りました。

この先でモンスターのレッド・ベアが出没するというので警戒が必要です。

モンスターの味方をする人間もいるようです。

ジョニー: 「水星少女歌劇団一行は、1、2号車に全員乗ったな」


マリア: 「うん。レッド・ベアが来るかもって言ったらみんな急いでコンパートメントに入ったわ」


エミリー: 「みんな美少女よねえ。そしてこの豪華な列車!走るホテルね、シャワーもついてるのね」


車掌が切符の確認にやってきました。


車掌: 「切符のご提示をお願いします」


ジョニーが手をかざし、緑色のパスが魔法で空間に浮かび上がります。


ジョニー: 「どうぞ、車掌さん。こちらが私たちの乗車許可証です」


車掌は緑色のパスを見て少し緊張した様子でボタンを直したりしました。


車掌: 「あ、はい。ようございます、勲爵士ジョニー様、お連れの方々。女王陛下の無制限、無期限乗車許可を確認いたしました」


エミリー: 「(小声で)わぁ、銀河鉄道の夜のジョバンニの切符みたい」


マリア: 「(小声で)エミリーっ、ダメダメ、禁句よ」


ジョニー: 「車掌さん、2号車と3号車の間のドアは施錠されていますか?」


車掌: 「はい、1、2号車は貸切ですので、警報発令中は施錠します。申し訳ありませんが食堂車とラウンジは警報解除まではご利用いただけません」


ジョニー: 「結構。念のため1、2号車に【封鎖】の魔法をかけさせてください。あなたが通るときは部下の二人が【気配】で感知して解除します」


車掌: 「もちろん、よろしゅうございます」


ジョニー: 「3号車に猟銃を持った乗客がいますね」


車掌: 「申し訳ございません。イーハトーブの駅長が私に無断で許可してしまいまして」


ジョニー: 「なに、こちらも拳銃1丁、魔法杖2本の許可を得ていますから」


車掌:「電信の警報によりますと、およそ10時間先に、人間のシンパが跨乗するレッド・ベア多数です。騎兵隊が出動しています」


マリア:「人間?レッド・ベアの味方をする人間がいるの?」


車掌:「はあ、反人類赤熊解放戦線とか名乗る、わけのわからん奴らです」


ジョニー:「3号車にも私の席を取っていただけますか?できれば2号車寄りで」


車掌:「はい、ちょうど3号車の先頭のボックス席が空いております。レッド・ベアが出ると聞いてキャンセルしたお客様の席です。ジョニー様に3号車を警備していただければ助かります」


ジョニー:「よし、俺は3号車を見張る。マリアとエミリーは1、2号車の【封鎖】と巡回を頼む。交代で仮眠をとってくれ。明日の日の出まで車掌さん以外誰も通すな。車掌さん、よろしいですね」


車掌:「は、はい」


マリア:「わかったわ」


エミリー:「任せてちょうだい」


人間を伴うレッド・ベアの群れ、猟銃を持った乗客、ジョニーたちと水星少女歌劇団の運命やいかに。

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