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第3話「カワセミ、宵待草、ホタルブクロ、なぜか銀河鉄道?」

勲爵士ジョニー、新米魔法使いマリアとエミリーは、駅に向かって美しい野原を歩いて行きます。

珍しい鳥や草花に目を奪われます。

エミリーが変なことを言い始めて、マリアがあわててとめます。

天は明るい孔雀石の板で張られているかのように美しく光り、三人は楽しく野原を歩いていきます。


エミリー: 「おかしな鳥があそこにいる!」


マリア: 「本当に?どれどれ?カケスかしら」


ジョニー: 「ふふ、背中が青くてきれいな鳥だろ」


エミリー:「あっ、わかった。カワセミね。本当にきれいね。カワセミは川の宝石って言われているのよね」


ジョニー:「そのとおりだよ、エミリー。すごいじゃないか。ミチア、今日も暑いねえ」


マリア:「ミチアって何?カワセミの学名?」


ジョニー「俺が勝手につけた名前さ。背中の滑らかさが「ミ」、くちばしの尖った口元が「チ」、「ア」は愛称さ」


マリア: 「ジョニーはカワセミをミチアって呼ぶんだ。じゃあ、マリアの「ア」の字も愛称ね」


エミリー: 「ふふふ、二人ともヘンなの。あっ、あの黄色い花は何?」


ジョニー:「あれは宵待草さ」


マリア:「学名は何?」


ジョニー:「勉強熱心で偉いぞ。エノテラ属は種類が多いからちょっと自信はないけど、たぶんエノテラ・ラマーキアナかな」


マリア:「あっ、わかった。ラマルクの発見でしょう!ふふふ、私、ラマーキアナの花粉でいっぱいだわ」


ジョニー:「すごいぞ、マリア」


マリア:「魔術師は植物でポーションも作るんだから、偉大な植物学者ラマルクを知らないのはモグリよねえ、エミリー」


エミリー:「えっ?えええ?あっ、ああ、そうねえ…。あっ、あの紫色の花は何?」


ジョニー: 「ホタルブクロだな」


エミリー: 「ええっと、学名は何かしら?」


ジョニー: 「カンパニュラ・プンクタタさ」


エミリー: 「わたしも、わかったわ!カムパネルラが発見したんでしょう!」


ジョニー: 「は?」


エミリー: 「ジョニーが少年のころ半島でジョバンニと呼ばれていて、天才美少年のカムパネルラと宇宙を旅したのよね!」


ジョニー: 「おいおい、そんな夢みたいな話、誰から聞いたんだ?」


エミリー: 「本で読んだのよ、私だって」


マリア: 「あっ、ちょっと、エミリー、ダメダメ、それはまずいわ。バカね、やめなさいっ」


マリアは何をあわてているのでしょうか。ジョニーと銀河鉄道には関係があるのでしょうか。

なお、ファンタジー世界の学名と動植物の生態は、現実世界と異なりますのでご注意ください。

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