一章 始動編7
金曜日の放課後、六人は八凪家に集まりとある人物を待っていた。
「いやー、ごめんごめん。お待たせしたねー。まさか残業する事になるとは思わなかったよ」
そう言って部屋に入ってきたのは林原いつきだった。全然悪びれる事なく席に座り、自分の時空庫からタブレット端末を取り出した。
「本当にごめんねー遅くなって、今日集まってもらった理由はこれなんだ」
そう言うと、全員の持っている端末に資料が送られてきた。
その中の一つ目のファイルを開けるようにいつきに言われ開いた。そこには直近で起きた事件の細かい詳細が残っていた。
そこには、焼失した現場の写真が大量に表示されていた。
そしてその写真を見ながらいつきは説明し始めた。
「全員知っている事だけど、今回の事件は過去のものと連続しておきているものです。そして今までは全て跡形も無く何もかもが焼失してしまった為に、何もわかりませんでしたが今回は発生から現場への到着が早く、全焼失してしまう前に止める事が出来た為沢山の物を発見する事が出来ました」
いつきは燐と楓に深くお礼をした。
いつもの呑気な雰囲気とは違い燐と楓には少し驚いたが、いつきは直ぐに話を戻した。
「先日、四人にもこれまでの資料を渡したけど、それも含めて何か気になる事があったらどんな些細なことでもいいから言って欲しい」
そう言われて全員は資料に目を通した。
無言の時間が三十分程度続いた後、唐突に手を上げた。
「ねぇ、皆んなに聞きたいことがあるんだけど、この新しい資料の二十ページ目の右下の写真なんだけど何処かで見たことある気がするんだけど皆んなはどうかな」
そう言われて全員が見たページの写真には何かが燃え残った物がうつっているしゃしんだった。
特にどこも変わったところがない写真に思えた。
しかし、次の説明で全員が納得した。
「ここって元々は人が居なく、全てが機械化された工場だったんだよね。だとしたらこの白いのはなんなんだろうね」
それを聞いた一同は、理由は一切わからないが全員が調べるべきだと思った。
「これが何かがわからないが、明日の夜にちょうどこの場所に全員で行くだろう。その時に調べてみるか」
「ありがとう。僕も明日までこれが何なのか少し調べてみるよ」
この話が終わり、他に言いたい事がないか聞く前に深月が手をあげた
「少し良いですか。今回までに起きた場所が何か引っ掛かるところがあるんです。私も何処かで見た感じがします」
そう言われ地図に目を通すが特におかしいとは思わかなった。
しかし、深月はとても気になっていた。
「私も少し調べてみます。私の家に古い書物が大量にあるので何か書いていないか探してみます」
「では明日は私も深月さんと一緒に探してみます。なのでそちらは頼みました」
楓はそう言うとにっこり笑った。燐にはそれが笑顔に見えず『しっかり調査してこいよ。』と、少し怖いオーラが見えていた。
そのオーラを感じとり身を引き締め、他に何かあるのか聞いたが何もなかった為お開きとなった。




