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世界を守る守護者たち  作者: 綾崎大輔
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一章 始動編5

二人はその後何も成果が得られず、月曜日になってしまった。学校に行くと二日前の出来事で話題で持ち切りだった。何事も無く昼休みを迎えたがお昼に行こうとすると、二人とも呼び止められた。


「なぁ八凪、一緒に昼飯食わねえ?ついでにちょっと聞きたいことがあるし」

「あぁ、良いけど聞きたいことってなんだよ」

「まあまあ、流石に他の人に聞かれたくないし屋上で食べるか。そうだ、八凪の姉ちゃんも連れて来て欲しいんだけど大丈夫か?」

「大丈夫だと思うよ。じゃあ呼んでくるから先に行っといてくれないか」

「わかったから早くしろよ」


 そういうと二人は先に屋上に向かった。

 燐は呼ぶために楓の所に向かうと、楓は二人の女子生徒に話しかけられていた。そこに行くとちょうどよかったと言わんばかりの満面な笑顔で隣に座るよう促されたが、座る前に二人の女子生徒に自己紹介をされた。


「初めまして。私は月見山(やまなし)朝陽です。この子は月見山深月って言います。私たちも双子なんです。私たちの呼び方は紛らわしいから名前の方でお願い。そしてよろしく!」

「よろしくお願いします」

「よろしく。ところで二人はどうしたの?」

「実はお二人に聞きたいことがありまして」

「そうなんだ。ならちょうどよかったよ。俺もさっき聞きたいことがあるって昼ご飯に誘われたから姉さんをを呼びに来たんだよ」

「そうだったの?じゃあそっちで食べた方が一度に聞くことが出来るからそっちに移動しようか。二人もそれでいいかな?」

「はい、大丈夫ですよ」


 二人からの了承も得た為、全員で屋上に向かった。

 屋上に着くと、待ってた二人に『遅い』と言われたが、楓を見ると二人は自己紹介した。


「初めまして。僕は出水海音です。僕のことは海音でよろしく」

「初めまして。俺は火野深夜です。俺も深夜って呼んでくれていいぜ」

「よろしくお願いします。それでは話の前に食べましょうか」

 

 そう言って全員は食べ始めた。



 全員が昼ご飯を食べ終えたのを確認して楓は口を開いた。

「それじゃあ全員食べ終えたことだし話に入りましょうか。どちらから話しますか?」

「じゃあ僕たちから話すよ。楓さんと燐に聞きたいんだけど土曜日の夜に連続放火があったのは今、話題になってるから知ってるよね。その事なんだけどなんで二人は現場に居たの?」

「「「「えっ!」」」」


 二人は驚いた。まさか見られてとは思っていなかったからだ。

 そして燐達とは別に朝陽と深月も驚いていた。


「待って待って。私たちも同じ質問だったんだけど」

「はい。質問が同じで驚きました」

「ちょっと待ってて」


 そういうと燐は楓を連れて屋上の隅に行った。


「なんでバレてんの?結界はちゃんと展開してたよね」

「してたわよ。なのに見えてたなんてどういう事?」

「わかんねえけどあの四人が特別な何かを持ってる可能性が高いって事かもしれない」

「とにかく一度話を聞いてみてから判断した方が良いかも」

「そうだな。とりあえず戻るか」


 小声で話している二人を不思議そうに見ていた四人の元に戻った。そして、なんで自分達だと思ったのか聞いた。


「僕たちの場合はちょうど近くに用事があって帰る途中で爆発が起きたんだけど、現場に行くと結界が展開されてたから何かが居る事はわかってたんだ。けどそれが知ってる霊力(マナ)だったからずっと見張ってたら中から出て来たのが二人にそっくりだったんだよ。だから今日来た時に霊力を確認して確信が持てたから質問したんだ」

「なるほどね。それで朝陽達はなんで私達だと思ったの?」

「私達の家は現場のすぐ近くにあるんだけど、ちょうど事件が起きた時間に現場の方に私達も見た事のある霊力があから気になってたら、今日の朝に二人が来たらその時の霊力と一緒だったからビックリしたよ」


 二人の理由を聞いてどのように返答するか迷った。何故ならこの質問に対しての回答が、二人にとって秘匿していることが殆どだったからだ。少し二人は考えた後、一つの決断に至った。


 協力者になってもらおう


 そういう結論に至った二人はとある提案をした。


「皆んなの質問について今この場で答える事が出来ない。そこで、今日の放課後時間はあるか?」

「俺は何も無いから大丈夫だ」

「僕も今日は大丈夫だよ」

「私達も遅くならなければ全然オッケーだよ」

「それじゃあ放課後に俺達の家に着いて来てくれ。そこで今の質問に答えるよ」

「わかった。それじゃあ16時に正門前で集合しよう。それでいいか?」


 その言葉に全員が頷いた。それから少し話をし、しばらくするとお昼休みが終わる為、全員教室に戻った。



 放課後、家にいる双葉さんに事情を軽く説明しこれから人を連れて来ると電話で伝え、燐と楓の二人は正門前に向かった。すると既に全員集まっていた。


「おっ来た来たっ」

「すまん。待たせた」

「大丈夫だよ。それより早く行こうよ」

「だな。それじゃあ向かうか」


 そう言って一同は八凪家に向かった。



 八凪家に着くと一同は驚愕した。


「えっ、この家ですか?」

「いやいや、デカ過ぎるだろ」

「そうか?とりあえず中に入るぞ」


 そう言って一同は上がった。すると奥から双葉が玄関に向かって来た。


「ただいま帰りました双葉さん」

「お帰りなさい。そちらは例のご学友の方々ですか?」

「はい」

「それでは簡単に自己紹介しますね。ご学友の皆様方初めまして、私は辻沢双葉と言います。以後お見知り置きを」


 自己紹介も程々に全員は客間に向かい、楓だけは双葉について行った。しばらくすると楓が人数分のお茶を持って戻ってきた。

 お茶を配り終えると燐の隣に座わり真剣な表情になったのを確認すると一気に緊張感が走った。

 少しの静寂が過ぎた後、楓が動いた。


『断絶【音】』


 すると楓を中心に半径5メートルより外からの音が遮断された。


「周りからの音が消えた」

「凄いねこの速度で結界を貼れるなんて。でもこれなら学校でも話す事ができたんじゃ無いの?」

「ありがとうございます。これでこの場の音は外に漏れませんし外からの音も聞こえません。ですがこの結界は人は簡単に通れます。なので学校では誰かが偶然あの場に来てしまう可能性があったのが理由です。ですので、これでようやく学校での質問についてもお答えする事が出来ます」


 そう楓か言うと少し間を空け、神妙な面持ちで口を開いた。


「まず初めにこれから話す事は他言無用であり、聞いた場合は私達の監視下に置かれるか協力者になってもらいます。つまり、場合によっては行動が制限される可能性があります。それでも大丈夫であればそのまま話を聞いてください。一分だけこの場から離れる時間を設けます。ダメな方は結界の外に出てもらっても構いません」


 そう言われ、四人は真剣に考えた。何せ自分のこれからに関わって来るとても大事な事であるからだ。そして四人は結論を出した。


「俺は残って聞く。それにここまで来て真相を知らないのは勿体ねえしな」

「僕も残って話を聞くよ。それに少しどんな話がかかるかワクワクしてるしね」

「私も残る。もちろんここまで来て聞かないのは勿体ないって言う理由もあるけど、それよりも何故か聞いとかなきゃいけない気がしたんだよね。女の勘ってやつかな。深月はどうする?」

「私も残ります。もしかしたら聞いて後悔するかも知れないけど、ここまで聞いてくる話に興味があるから聞きます」

「わかった。それじゃあここから後戻りは出来ないよ」


 燐はそういうと少し間を空けて、話し始めた。



“俺たちは、遥か昔から世界を守り続けている守護者です”






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