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世界を守る守護者たち  作者: 綾崎大輔
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第一章 始動編20

 深月は扉を潜った後、朝陽同様何処かの神社に来ていた。

 木々に囲まれた少し暗い場所だった。少し辺りを見渡すと影が道のように延びていた。その影を頼りに歩くと人影が現れた。

 一見、十歳ぐらいの歳に見える目を瞑った黒髪の少女がだった。


「貴女が燐さんにお願いされた人間ですか。確かに私の力と同じ波長が見えます」

(えっ、見えてるんですか)


 深月の反応を感じたのか少し笑った。


「目は閉じてますが見えてますよ。それに、貴女も出来るようになります。とりあえず着いてきてください」


 言われるがまま着いて行くと、一つの一寸先すら見えない程暗い部屋に到着した。


「さて、名乗るのを忘れていましたね。私の名前はツクヨミと申します。自己紹介させて頂いたところで早速試練に入りましょう」


 そう言われると深月は背中を押された。

 その部屋に入ると直ぐに扉が閉じ、前後左右一切の視覚の情報がなくなってしまった。


「試練の内容だが、その部屋から出て貰います」

「それだけですか?」

「えぇ、それだけです。ですが甘く見ないでくださいね。色々な仕掛けが施されてますので簡単に出る事はできません。期日までに頑張って下さい。それでは」


 すると扉が閉まり、何も見えない空間にただ一人取り残された。

 何も見えない恐怖がありながらも一旦前に進む事にした。

 進み始めてから一時間が経った頃、突如として状況が変わった。

 足取りが急に重くなったのだ。そして、動けなくなるほどの重力に襲われた。死ぬ程では無かったがそれでも動けないというだけで考えがまとまらなくなっていた。

 それからどれだけの時間が経ったのだろうか。ようやく深月は落ち着きを取り戻した。そして周りに気を配り始めた。

 すると、一つ気が付いた事があった。最初に重力と思っていたものだが、実はとてつもない密度の霊力の塊が深月の身体に纏わり付いている事が判明した。

 霊力に対抗する為に霊力を使って吹き飛ばそうとしたが、びくともしなかった。違う方法を考えた結果、霊力を受け入れる事にした。

 自分の霊力を混ぜながら少しずつ体内に取り込んでいった。

 初めは中々上手くいかなかったが、時間をかけて少しずつ取り込んでいくことによって周囲の霊力の密度が薄くなっていっていることに気がついた。そして、ようやく動ける様になり探索を続ける事にした。

 ずっと霊力を取り込みながら進んでいたが突然周りの霊力が無くなった。

 そして扉が開いた。


「お疲れ様です。まさか全部取り込めるとは思いませんでした。私の試練はこれで終わりです。おそらく一番簡単な試練だと思いますが適性が無いとクリア出来ませんので誰でもクリア出来る試練ではありません」


 そう言われて少し安心した。

 そして深月は左手を出し、ツクヨミと契約をした。


「では、まだ時間も沢山ありますし私の力をしっかり使いこなせる様に鍛錬しましょう」


 そして深月は時間が来るまでひたすらに努力を重ねた。




「これで終わりですね。いつもあまりひとが来ないので楽しかったですよ。私の力、役立ててくださいね」

「まさかあんな力があるなんて思ってませんでした。ありがとうございました。頑張ります。それでは失礼します」


 深月は深々と頭を下げると、扉を潜りみんなの場所に戻った。







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