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元雄界剣光郷part2 光真の能力 そして......

タイトルの作り方がヘタですいません。

色々混ざります。

夢を見ていた。

どこかわからないほどえぐられた大地とそれを創った元凶と思われる巨大な影がそこにはあった。影が何か巨大な衝撃波を地面にむけて放った時、2つの人の影が共同してそれをとめ何かを唱えた。


共雄光詠『万物を照らす光』


そう唱えていたように聞こえた。二人が揃えた手のひらから放たれたまばゆい光が巨大な影を飲み込み、俺は夢から覚めた。





「.......。っは!」

光真は布団の上にいた。焦って起き上がると同時に、右肩に激しい痛みを覚えそこを抑えた。そして周りを見渡すと、筋トレ用の道具や無造作に置かれたたくさんの書物が机の上にあり、近くの椅子には光真より少し年上ぐらいの青年が座って眠っていた。手には雷の紋章が刻まれた剣を持っている。(こいつが俺を助けてくれたのか?)そう思い、痛む体を無理やり起こして、椅子に座っていた青年を起こした。

「おーーい、起きろ。」揺すっても起きないから、少し顔をつねるとその青年は体を少しのぞけって、ゆっくり目を開けた。

「あ、おはよう。体は大丈夫か?」

「あまり大丈夫とも言い難いが、ともかく助けてくれてありがとう。」

「いやいや、平気だ。ブラック・エンシェントは危険な組織だ。なぜお前が狙われているのかはわからないが、たまたま森で薪木を刈っていたらナイフの音が聞こえてな。駆けつけてみたらブラック・エンシェントの幹部と君が交戦して、君が倒れたから助けに入った。あの後、奴は俺を見てから舌打ちしてこう言った。『今回は見逃してやる。月聖光真、次はない。』と。とにかく君が無事で良かった。」


「ああ、本当にありがとう。なあ、一つ聞きたい。ブラックエンシェントはなんの組織なんだ?」

「俺も細かいところはわからない。ただ一つだけ言えるのは、何か危ない宗教団体のような感じだ。いや、それよりもたちが悪いと言っていい。あいつらは剣光郷にいきなり現れて、村の人達を何人か連れて行きそれを助けようとした村人を殺そうとしたため俺はあいつらと少し戦闘をした。それであいつらは少し俺に怯えているようだが、連れて行かれた村人たちがどうなったのか俺にはわからない。先程お前が戦ったのは、No.9。俺の知ってる限りブラックエンシェントは団長、副団長、ナンバーズ10人による12人で構成されている。これが今俺が教えられる情報だ。」

単純な組織図だ。こいつも相当な実力者であることは間違いない。現に俺を圧倒していたやつを追っ払ってくれたんだ。

「そういえば、自己紹介を忘れていた。俺は月聖光真、15歳よろしく。」

「俺は、雷牙峰才斗らいがみねさいと17歳だ、よろしく。ああ、年上だとかの気遣いはいらないからな。」

「そうか、俺も気遣いは苦手だからそっちのほうがありがたい。」

そうして、俺は才斗と握手を交わした。

「ちなみに、光真。お前の能力は何なんだ?」

俺の人生は最大の疑問を投げかけられた。

「うーーん、それは俺にもわからないんだ。むしろ聞きたいぐらいなんだよな。」

そう聞くと才斗は、少しついてこいといい部屋を出た。


〜外〜

「おおーー、すご。」才斗の家から出てみると、そこは町中だった。建物も田舎よりも発展していて、どこか中華街のような雰囲気があった。周りでは、普通に商売をやっていて、才斗はその人達と親しいのか明るく話している。だが、実際話している人たちも疲労しているのか顔に疲れが出ていて才斗はそんな人達を元気づけようとしている、それにつられてか町人たちも少しは元気をだしているように見える。才斗はすごいやつなのかもしれない。

そのまま才斗についていくと、大きな木がそこにはあり、その周りはぽっかりと開けていた。

「ここだ。」と才斗はいうと俺の方に向き直した。

「ここは.....なんだ?」

「ここは、『開花の神木』と呼ばれているところでこの世界の人たちは能力の有無や、その能力を引きだすために使われている。お前の場合は外界から来ているが、後者の方法で使うことが出来る。」

「なるほど、それは楽しみだ。ちなみに才斗の能力は何なんだ?」

「俺の能力は、『雷霆操作らいていそうさ』雷を主に操作する能力だ。さあ、お前の能力を教えてくれ。」

「なるほど、だから雷の刻印の剣を。そうだな...、俺も早く自分の力を知りたい。」

御神体には人が一人入れるような空間がありその前にはタッチパネルのようなものがおいてあった。そこに俺は入った。

入った瞬間俺の体に激痛が走り、俺の意識は落ちた。



〜???〜

「.........。ここ..はどこだ?」

「来たか....。」

そう聞こえた方を見ると光が丸い形を持って浮いていた。

「うわ、なんだお前!」

俺がそう言うと光の玉は苦い声を出してこういった。

「失礼なやつじゃのう。お前の能力をこれから教授するのだから、少しは敬意を持て。儂は開花の神木の精霊、『天陽あよう』そちの名は?」

「あ、はい。すいません、俺は月聖光真と申します。」

「月聖.....お主、拓真の息子か!久しい、神の血をみたのは本当に久しぶりだ。」

「父さんを知ってるんですか?ここに来たことがあるんですか?神の血ってなんですか?」

「まあ、その話は後じゃ。とにかくお前の能力を開放するから、こっちによれ。」

そう言い光から手だけ出てきて手招きしてきた。

(変な精霊だな。)そう思いつつ近くによると、天陽は俺の周りを囲うように回りだしてそれが俺を包んでいった。

途中からの記憶はあんまりない、ただ不思議と体がふわりとした感覚に陥った。

そして少し頭に痛みが走ると目の前に文字が浮かんできた。

『深淵を操る能力』そう見えると、だんだん周りがもとに戻ってきてまた天陽が俺の前に見えてきた。

「どうじゃった?」

「え、えっと....多分『深淵操作』っていう能力だと思います。俺の友達は『雷霆操作』っていう名前だったので間違いないかと。」

「深淵操作か...偶然か必然か、厄介な能力を開放してしまったものじゃな。」

「え、厄介なんですか?」

そう聞くと、天陽は俺に説明してくれた。

「今から三百年前、当時の暗黒未来と星光未来は激しく対立しておった。その時拮抗していた勢力図に歪みが生じ、星光未来は優位に立つことになった。ある日星光未来に新しく隊長として就任した『月聖涼真げっせいりょうま』がその深淵の能力を使っていた。彼はその力で暗黒未来を劣勢に追い込んでいった。しかしある時深淵は暴走し、無限に万物を吸収しだした。底なしの奈落へな。そして自分の隊員にまで被害が及んだ涼真は最後に相対した敵を自分もろとも爆発させ倒した。これが、その能力を持ったものの悲惨な最後じゃ。」

「….。」言葉が出てこなかった。今まで漠然と能力を手に入れて活躍してやると密かに思っていたが、能力者は特別な分、周りよりも多くのリスクを背負わなければならない。しかもそれは俺のご先祖が行っているんだからきっと良くないことなのだろう。

しかし、自分のやることは決まっている。いまさら怖気づくわけにはいかない。

「ありがとう、天陽さん。でも俺は行くよ、それが俺の運命なら先祖の汚名を晴らしてくる。」

「そうか、月聖家はいつも良い子が生まれる。言っておらなかったが、お前の先祖たちは毎回能力開花の際には儂に頼んできた。儂はそれを誇りに思っている。光真、お前は何か大きなことの始まりの気がしてくる。世界を守れよ。」

そう言うと、天陽は光の粒となって消え、俺は神木の下に座っていた。

「どうだった?光真。」

「...。ああ、才斗か。俺の能力は『深淵操作』だ。」

「深淵操作..。聞いたことがないな、光真は知っているのか?」直感で「嘘だ。」と思った。

才斗は俺の能力を聞くと少し顔色が悪くなったように見えた。

「....まあ、一応な。昔俺の祖先が持っていた能力っぽいし、その祖先たちもここに来て能力を開放してもらっていたらしい。」

「先祖から?そうか、お前の一族とここは繋がりが深いんだな。じゃあ、お前がここに来たのもきっと運命だ。これは俺の直感だが、お前は何かを変えるために来たと俺は思う。」

(俺はそんな大層な人間じゃない。)才斗は、何か気遣って俺にそう言ってくれたが、俺はその気遣いが逆に不愉快に感じ返事はしなかった。

「帰ろう。」そう言って歩き出したときだった。

いきなり背中に悪い寒気を覚え、後ろを瞬時に振り向くといきなり光線が飛んできた。

???「あぁ〜、だから言ったじゃん。そこからじゃ当たらないって。」

???「うるせぇ、今のは外してやったんだよ。」と聞こえてきた方を向くと、少し背の小さい一見無垢な子供と、19歳ぐらいの青年がいた。ただし、格好は先程のビルマと同じ服装をしていた。またかよ。

「おいおい..、今日二回目だぞ。お前らブラックエンシェントか!」

「俺達のことを知っていて且つビルマに教えてもらった情報と一致する。お前が月聖光真か...。」そう言うと男は当然のごとく光線を撃ってきた。

(まじか、こいつ光線撃てるのかよ。父さん以外で光線を見るのは初めてだ、その上こいつら二人おそらくあのビルマ・ハーレイってやつよりも強い。)

「おいおい、人のことを一方的に知ってるんだから自分らのことぐらい言えよ。」

「いいよ〜!俺の名前はアッシュ・タイタロス。こいつは、重魔砕月じゅうまさいげつこれでいいか?」アッシュと名乗った少年がそう言ってくると、砕月と言われたものはアッシュの頭を叩いた。

「バカ!なぜ相手に情報を教えるんだこのバカ!」

「バカバカうるさい〜!だってさ、どうせ殺すんだからいいじゃん。」

「おいおい、こっちは簡単には殺されないよ。それにこっちには俺の友だちがいるからな。」そう言って才斗を指差す。

「まあ、そういうことだ。悪いがブラックエンシェント、お前らが町の人たちに何をしているのかしっかり吐いてもらうぞ。」そう言って才斗は鞘から剣を抜いた。

(このイケメンめ。)

「雷牙峰才斗か...丁度いいこの際お前も消してやる。」

「やった〜叩きのめすよ。」アッシュは一見無垢な子供に見えたが、全く違った。こいつは狂気に染まっているな...やばい奴らしかいないなブラックエンシェント。

「お前のリファインメントは、【3000】か。ふん、容易い相手だな。」と砕月は才斗に向かって言った。

「そっちは両方とも【3500】か中々強いじゃないか。」

才斗、お前だいぶ挑発上手いな。

「図に乗るなよ、今すぐ叩きのめしてやる。」

「やった〜!久しぶりに暴れられる!」


『こい!』


そう言って俺たちはぶつかった。


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