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牡蠣

作者: 甘井 ふたば

「はぁ……猛烈に生牡蠣が食べてぇ……」


 そんな俺の呟きに友人が「お前明日受験日だろ! 俺もだけど」とツッコむ。今何をしているのかというと、今日から泊まることになる東京のホテルのチェックイン作業をしている。おっと、丁度今手続きが終わったようだ。


 何故友人と一緒に行動しているのかというと、彼も受験生だからだ。行く大学は違えど、受験会場が互いに近いという事で一緒の部屋を借りることになった。ホテル代が多少浮くので、その分美味しいものを食べたい。というか、今物凄く生牡蠣が食べたい。エレベーターで上がり、404号室のカードキーを差し込む。


 ホテルの部屋に荷物を投げ入れ、財布とカードキーを持って外に出る。俺はカードキーを部屋に忘れまくって一日で10回従業員にお世話になった経歴を持っている人を知っている。となりにいるこいつだ。まかせろ、俺がカードキーを管理してやるからな!





「さて、取り敢えずホテルから出たわけだが。昼飯どうする?」


 さて、どうしようか。俺は生牡蠣が食べたくて仕方ない。言ってもバカじゃねぇのって言われる気がするけど言ってみようかな。言っちゃえ!


「生牡蠣が食べたい」


「馬鹿じゃねぇの!? 明日受験だよ? 食中毒になったらどうするの!?」


 そりゃそうだ。あ! 良い案を思いついたぞ!


「加熱された生牡蠣とかならワンチャン」


「ワンチャンもクソもねぇよ! ってかそれは生牡蠣じゃない!」


 ごもっともでございます。


「確かにな。焼いてしまったら生牡蠣じゃないな。やっぱり生を感じたいしな」


「分かってくれればいいんだ」


「あっ!」


「どうした。嫌な予感がするけど、言ってみろ」


「生も感じれて、加熱されてる調理法があるだろ?」


「その心は」









「ミディアムレア」


「それはもはや半生牡蠣」

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