ラプンツェル その一
日曜の元気なご挨拶。
パロディ昔話第八十八弾。
歳なら米寿。
今回は『ラプンツェル』で書かせてもらいました。
デ◯ズニープリンセスの中でも屈指の有名人ですが、今回は原作準拠で書かせていただきました。
原作を知らない方向けに、ざっくりとしたあらすじを。
『ある身重の女性がつわりの苦しさから、魔女の畑の作物を食べてしまいました。それを知った魔女は生まれた娘を取り上げると作物の名前から『ラプンツェル』と名付け、塔に閉じ込めて育てました。そこに王子様がやってきてラプンツェルと恋仲になりましたが、魔女によって王子は失明させられ、ラプンツェルは荒地へ行かされ髪を切られました。しかし二人の再会と共に王子の目に光が戻り、王子とラプンツェルは結婚して幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし』
この二百文字強のあらすじに準拠して書いて、気がつけば七千字越え……。
こんなの絶対おかしいよ(私が)。
お時間のある時にお楽しみください。
昔々、あるところに農民の夫婦がいました。
ある日奥さんが待望の赤ちゃんを授かりましたが、つわりがひどく、何も喉を通りません。
あれこれ試した旦那さんでしたが、日に日に痩せていく奥さんを見かねて、悪い事とは知りながら魔女の畑のラプンツェルという名前の野菜を盗んでしまいました。
「あぁ! これなら食べられるわ!」
「良かった! 本当によかった!」
しかしその事はすぐに魔女に知られてしまいました。
「大変な事をしてくれたね」
「も、申し訳ありません……! 妻の命が心配で……!」
「このラプンツェルは魔力を溜め込む特別なものでねぇ……。妊婦が食べる場合、魔力抜きをしないと子どもに影響が出るんだよ」
「そ、そんな……! 赤ちゃんは、赤ちゃんは死んでしまうのですか!?」
青ざめる夫婦に、魔女は首を横に振ります。
「いや、元気には生まれるよ。ただ、生まれながらに魔力を持った人間として、ね」
「……!」
「そんな……」
「何も分からない子どもが強い魔力を持ったらどうなるか、分からない訳じゃないだろう?」
「……はい」
「あぁ、何て事……!」
夫婦を絶望が包みます。
生まれながらに強い魔力を持っていると、子ども特有のちょっとした癇癪でも激しい魔力暴走を引き起こす恐れがあり、普通に暮らす事は難しいとされていました。
そこで魔力を持った子どもは、国の機関か同じく魔力を持つ者に預けられるのが一般的でした。
「だからこの子は生まれたらすぐ私が引き取るよ」
「そ、そんな……!」
「待望の赤ちゃんなんです!」
「辛いのは分かるよ。でもね、この子に親を傷付ける罪を負わせる訳にはいかないんだ」
「……わかります」
「……でも、せめて数日は……」
「……子どもがあんた達を親と認識したら、会いたい気持ちが暴走を引き起こすかもしれない。子どもが魔力を制御できるようになったら、必ず返すから」
「……はい」
「……わかり、ました……」
納得はしたものの落ち込む夫婦を、魔女は必死にフォローしようとします。
「そうだ! ここに今度子どもの姿が見れる水晶玉を持ってくるから! それでどうだい!?」
「! 本当ですか!?」
「よろしくお願いします!」
元気を取り戻した夫婦に、魔女は胸を撫で下ろしました。
そこから魔女は、魔力の暴走に耐えられる塔を、自分の所有する森の中に建てました。
そして生まれた女の子に『ラプンツェル』と名付けて、塔の中で育て始めました。
「にぇえええ! にぇえええ!」
「おおよしよし。お腹空いただけで初級とはいえ無詠唱で火炎魔法を放つとは、末恐ろしいねぇ。でも元気が一番だよ。さ、ミルクをお飲み」
「んぐ、んぐ、んぐ……」
しばらくしてラプンツェルが立つようになると、魔女はラプンツェルの髪に魔法をかけ、身体に溢れる魔力を吸い取り、成長するようにしました。
するとラプンツェルの髪はどんどんと伸び始め、身長の何倍もの長さになったのです。
「これがラプンツェルの魔力量……。大したもんだ。魔力制御を覚えてこの髪の毛を切ったその時には、私を超える魔法使いになるかもねぇ……」
「あぶぅ」
心から楽しみそうにそう言うと、魔女はラプンツェルの髪を優しくとかすのでした。
ラプンツェルは強い魔力のおかげか、病気ひとつせずすくすくと成長していきます。
「……ま、ま……」
「! ラプンツェル、お前、私の事……!」
「ま、ま……。まま……」
「……! ラプンツェル……!」
「まーま!」
抱きしめられて喜ぶラプンツェルの肩に、魔女の温かな涙がこぼれました。
月日は流れ、ラプンツェルは美しい娘に成長しました。
魔力の扱いに慣れてきたラプンツェルは、塔の窓から長く伸びた髪の毛を垂らし、
「ママ、いい? いくよー」
「あぁ、頼んだよ」
魔力でするすると巻き上げ、買い出しに行った魔女を部屋に運び込めるまでになりました。
「今日は飲み水の樽もあったのに、大したもんだよ」
「ママが軽量化魔法を教えてくれたからよ。でもここまで運ぶの大変じゃない? 今度から私が街に買い物に行った方がいいと思うんだけど」
「いや、お前は綺麗だからね。街に行くと男達にどんな悪さをされるか分からない。いかに魔力が強くても、不意打ちや大勢がかりには勝てないからねぇ」
「そうなのね。怖いわ」
「本当に心から信頼できる男を迎えるまでは、塔の中から出てはいけないよ」
「はーい」
そんな暮らしをしていたある日、
「あぁ、今日はとっても良い天気! こういう日は歌うに限るわね!」
とラプンツェルは窓の外に向かって歌い出しました。
その透き通るような歌声は、近くを馬車で移動していた王子様の耳に届きました。
「ん!? 何だこの美しい歌声は?」
「? どうされました殿下?」
王子は付き人達の反応を見て、その歌がただならぬものの声だと判断しました。
(強い魔力を帯びた呪歌……。セイレーンやハルピュイアのような人を惑わす歌であったら、魔力を持たないこの者達が危険だ……!)
そこで王子は馬車を降り、
「森の中に強い魔力を持つ者がいる。敵意の有無が分からないので、私が調べに行ってくる」
と、連れていた愛馬にまたがりました。
付き人達は慌てます。
「お、お待ちください殿下! それでしたら我々もお供いたします!」
「そのような危険な場所に、殿下一人で向かわれるなど……!」
「我らには陛下より賜りました殿下の付き人のお役目が……、いえ、それがなくとも殿下はこの国の宝! 一国民としてお守りしなければ!」
熱のこもった付き人達の訴えを嬉しく思いながら、しかし馬上の王子は首を横に振ります。
「もし相手が洗脳系の呪歌を歌った場合、魔力のないお前達では抵抗は難しい。そうなれば最悪お前達と剣を交えねばならない」
「そ、そのような事は決していたしません!」
「万が一の時には、殿下に剣を向ける前に自分を……!」
「なのでどうかお供するお許しを……!」
「お前達の命すら捧げる忠義を疑う訳ではない。だが魔力を帯びた呪歌はそれ程に強力なのだ」
王子は優しく、しかし力強く付き人達を説得します。
「民が国を愛さねば、国に未来はない。国を心から愛するお前達を失う事の方が、この国には取り返し難い損失なのだ」
「「「殿下……!」」」
「故に魔力を与えられて生まれた私は、国民を守る義務がある! そのために命を落とそうと構わない!」
「「「殿下!」」」
「……と、言いたいところだが……」
熱い言葉から、王子は語気を緩め、悪戯っぽく片目をつぶってみせました。
「お前達を悲しませる事も、王族としての責務に反する。命乞いをしてでも泣き喚いてでも、必ず生き延びて帰ってみせよう」
「「「!」」」
「その時には、恥も外聞もなく戻った私を慰めるように! 良いな!」
「「「はい!」」」
こうして王子は魔力を辿り、ラプンツェルの住む塔へとやって来ました。
馬を降りた王子は、塔に触れてその魔力を調べます。
「おぉ……! これは相当高位の魔法使いが建てたのだろうな……。封印、ではないな。保護、か……?」
すると魔力を感じたラプンツェルが、魔女だと思い窓から顔を出しました。
「ママお帰り! 早かったのね!」
「えっ」
「えっ」
気まずい沈黙が流れます。
しかし王族として対人スキルを鍛えられていた王子は、すぐに立ち直って魔力で声を増幅すると、事情を説明しました。
「私はこの国の王子であり、魔力持ちだ! この森から強い魔力を乗せた歌を聴き、調査にやって来た! 敵意はない! 話を聞かせてほしいだけだ!」
「……」
魔女以外と話す事がなかったラプンツェルは迷いました。
初対面であり、男である王子は、魔女の言葉からすれば警戒すべき対象です。
しかし国の王族に失礼を働けば、魔女にも罰があるかもしれないと考えると、追い返すのも危険な気がしました。
「……どうぞ、お上がりになって……」
悩み抜いた結果、ラプンツェルは髪を窓から垂らし、王子を乗せて部屋へと招き入れました。
「……素晴らしい魔力ですね。人を軽々と持ち上げるなんて……」
「ママ……、いえ、お母様が教えてくれましたの」
「そうですか。それはさぞ名のある魔法使いなのでしょうね」
「……分かりません。私は生まれた時からこの塔にいて、お母様以外にお会いしたのはあなたが初めてですから……」
「そうでしたか……」
そう聞いて王子は部屋をそれとなく見回します。
行き届いた掃除。
落ち着きと可愛らしさを両立した装飾。
子ども向けの絵本から歴史書まで取り揃えた充実の本棚。
高い対魔法建築と相まって、王子にはこの塔の主のラプンツェルに対する深い愛情を感じました。
(しかし何故だ……? まるで閉じ込めるようなこの造り……。しかし一生我が物とするなら、外を知るための本は必要ないはず……。何か事情があるのだな……)
そう思った王子は、『目下の危機はないものの追って調査が必要』と判断し、ラプンツェルに微笑みかけます。
「ありがとうございます。ご協力のお陰で、現時点では危険はないと国に報告できます」
「良かったです。ありがとうございます」
胸を撫で下ろすラプンツェルに、王子は穏やかに告げました。
「お騒がせしたお詫びと言っては何ですが、今度何かお土産を持って伺います。次はお母様がおいでの時が良いですかね?」
「はい、お母様は用事がない日は家におりますので、いつでもお待ちしています」
「わかりました。では一週間後にまたお邪魔いたします」
「お母様にも伝えておきますわ」
こうして緊張の初対面は終わりました。
そして無事に戻った王子を付き人達が涙ながらに出迎えたのは、言うまでもありません。
その後王子はたびたびラプンツェルの塔を訪れました。
「……今日もお母様はお出かけで?」
「……申し訳ありません。王子様がお見えになる事は伝えているのですが、折り悪く外せない用事が入ってしまうようで……」
「こちらの都合で押しかけているのですから、どうかお気に病みませんように。ではまた私が見て回った国の話をしましょうか」
「はい!」
そうして王子のお土産のお菓子とラプンツェルの淹れたお茶を二人で楽しみながら、王子は自分が見聞きした王国の話をラプンツェルに聞かせるのでした。
その様子をじっと見つめる者がいました。
魔女とラプンツェルの両親です。
「……ここまでお膳立てしても手を出すどころか身体に触れる素振りも見せないとは、大した紳士か男色家のどちらかだねぇ」
「……でも王子様、来た時は顔に出さないようにしつつめちゃくちゃうきうきしてて、帰り際になると目に見えて落ち込んでますから、脈はあると思いますが……」
「ラプンツェルも王子様が来る前日は服選びに時間をかけてるから、嫌ってはいないと思いますし……」
「えっ、俺それ見てない」
「あなたね! 当たり前でしょ!? 年頃の娘の着替えなんて、父親が見ていいものじゃないの!」
「す、すまん……」
「夫婦喧嘩は私が帰ってからやっとくれ」
魔女は溜息をついて、再び水晶玉を見つめます。
「……王子様と結ばれれば、ラプンツェルを塔から出せると思ったが、これじゃあ一生お友達だ。何か手を打たないとねぇ」
魔女はもう一度大きく溜息をつくと、二人が談笑する姿に真剣な目を向けました。
数日後。
「王子様」
「はっ!? あ、あなたは……? あ、もしやラプンツェル嬢のお母様で!?」
「はい」
塔から帰る王子に声をかけた魔女は、深々と頭を下げました。
「何度もお越しいただいていたのに、ご挨拶できなかった失礼をお許しください。これには訳がありまして……」
「……はい。何かご事情がおありだという事はわかっていました。……お聞かせいただいても?」
「勿論です。あれは二十年程前の事……」
魔女はラプンツェルの生い立ちを王子に話しました。
魔女の畑の作物で、魔力持ちになった事。
本当の両親を説得して、塔で育てた事。
髪に魔力を吸わせて、事なきを得ている事。
全てを包み隠さず話しました。
「……何という深い愛……!」
王子の目から涙があふれました。
「それで得心がいきました。あの塔はラプンツェルを守りながら、本当の両親に返すまでの場所だったのですね……」
「えぇ。そして塔から出て生活するには、あの髪を切らなければなりません。しかしそうすれば今まで抑えていた魔力を解き放つ事になります」
「そうですね……」
髪に封じていてあれだけの魔力を使いこなしていたラプンツェルの魔力に王子は背筋を凍らせます。
それはラプンツェルに対する恐怖ではありません。
ラプンツェルを知らない者がその魔力だけを見たら、国のためにと人ならざる扱いをしかねない、そんな人の業をありありと想像できてしまったからでした。
「厚かましいお願いではありますが、王子様のお側に置いて、守ってやってはもらえないでしょうか?」
「! もちろっ……! んんっ! ……それはラプンツェルも同意の上での事でしょうか?」
王子にとってもラプンツェルと過ごす時間は何物にも替え難く、できる事なら共に暮らしたいと思っていました。
喜びにぱっと顔を明るくしながら、咳払いをして冷静さを装います。
「こちらを」
「水晶玉、か?」
魔女が魔力を注ぐと、記録した映像が浮かび上がりました。
『えっと、これを王子様だと思って喋ればいいのね? ……王子様! お母様が王子様となら結婚していいって言ってくれたの! 私とても嬉しいです!』
「!?」
『お話でしか知らないけれど、大好きな王子様のお嫁さんになれると思ったら、嬉しさとどきどきが止まらないんです!』
「ぅぉぉ……」
『王子様がお嫌でなければ、私をお嫁さんにしてください! ……お母様、これでいい? あー、どきどきした! ねー、これで嫌だって言われたらどうし』
「……」
「すみません、映像を保存する魔法は不得手なもので……」
「あー、うん、そのせいで破壊力がすごいな……」
顔を真っ赤にして、絞り出すように答える王子。
しかし浮かれてばかりもいられません。
王族である以上、妻とする女性には一定の格が求められます。
魔力の高さだけを理由にすれば国への貢献を迫られ、断れば身分の低さを何かにつけてつつかれる事でしょう。
「……では、こういうのはどうかな?」
「……はい。……えぇ。……!? 何と……!? ……王子様……!」
王子の提案に、魔女は驚き、そして涙を流しました。
「何という事だ! 王子の目が光を失うとは……!」
「陛下! ただいま国中にお触れを出して、医師、魔法使いを集めさせております!」
「殿下程の徳高いお方なら、きっと治療法が見つかります! お力落としをなさいませんように!」
騒然とする王宮。
その時、王宮から見て西の方角、荒地が広がる場所から凄まじい魔力が放たれました。
それは魔力を持たない者ですら、何かの力を感じる程の強さでした。
「な、何だこれは! 凶兆か、吉兆か……!? すぐに調査隊を派遣して」
「……父上」
「おお我が息子よ! 案ずるでない。何やら異変のようだが、魔力持ちの騎士達に対応させる。お前は目を治す事だけに力を注げ」
「……夢を見たのです」
「夢?」
「西の荒地に聖女が降臨し、私の目が光を取り戻す、という夢でした」
「! まさか、これが……!?」
「はい。しかし夢で聖女と会ったその時には、私は一人でした。つきましては私に一人で荒地へ向かう許可をください」
「うーむ……」
王子の言葉に、国王は悩みました。
魔力を持つ者が、未来を予知するような夢を見る事は広く知られていました。
それならば王子の原因不明の失明を治せる可能性は高いように思われました。
しかし目の見えない王子を荒地に送るというのは、親として頷きがたい事でもありました。
「……このまま医師や魔法使いが揃うのを待てぬか? そのような危険を冒さずとも、その目を治せるやも知れぬのに……」
「夢の聖女がいつまでも荒地に留まっているとは考えにくいです。何よりこの原因不明の失明が続く事で、国民を不安にさせ続けるのがたまらなく辛いのです」
「……そうか、わかった」
国王は王子の言葉に反論する術を持たず、渋々荒地行きを認めました。
こうして国民の期待と不安をその背に受けて、王子は荒地にその姿を消したのでした。
「……王子様、どうですか?」
「……あぁ、君の顔が見えるよ、ラプンツェル」
「良かったぁ!」
微笑む王子に抱きつくラプンツェル。
その髪は、腰までの長さに整えられていました。
「はいはい、いちゃつくのは王宮に戻ってからにしておくれ。まだ作戦は終わりじゃないんだよ」
「いいじゃないですかお義母さん。本当に失明までした王子様の恩人とあれば、支持率から考えても失敗の要素がないですから!」
「そうですよお義母さん。これでラプンツェルは王子様を救った聖女として文句なしに結婚できるんですから、もっと喜びましょうよ」
ラプンツェルの両親の言葉に、にやけそうになる顔を抑えながら魔女が怒鳴ります。
「わ、私をお義母さんって呼ぶんじゃないよ! あんた達のお義母さんだったら、ラプンツェルのお婆ちゃんになるじゃないか!」
しかし、
「私はママって呼ぶからいいじゃない」
「う……、ま、まぁ好きにしな!」
ラプンツェルの言葉に、あっさり勢いを失いました。
そんな家族の賑やかさの後ろで、
「……この場合、私はどちらをお義母様と呼べばいいのだろうか……」
王子は真剣に頭を悩ませているのでした。
こうして周囲に影響の出にくい荒地で髪を切り、魔力を解放したラプンツェルは、王子の作戦通り治癒の聖女と認められました。
そして王宮で人々の病を癒しながら、王子と両親と魔女に囲まれて幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。
読了ありがとうございます。
こじつけだっていいじゃない
はっぴぃえんどだもの
つよし
ごめんなさい。
魔女を良い人にするためにラプンツェルに裏事情を設定したら、王子もそれに見合う良い男にしたくなって、そうすると失明と追放のエピソードの処分に困って、選ばれたのは力業でした。
……シテ……。許シテ……。
次回は『青い鳥』で書こうと思います。
今回が長かったので短めにしようと思います。
よろしくお願いいたします。