よく考えると怖〜い昔話
パロディ昔話三十回記念!
またも元話は隠しての投稿となります。
怖いって書いてあるけど大丈夫です。
怖い話が聞きたい子どもと、絶対聞きたくない子どもの両立を図ったお話ですので。
カレーと見せかけてハヤシライス!
ものは言いよう語りよう。
某有名怪談テラーの声を想像しながらお楽しみください。
……これは、昔あったっていうお話なんですけどね?
ある山奥に、一組の老夫婦が住んでいたんですよ。
で、昔ですから、当然洗濯機なんてものはない。
なのでそこの家のおばあさんは、日々の洗濯を川に行ってしていたんですね。
いつも通りの日常。
でもその日は何かが違っていたんですね。
おばあさんがね、いつも通り川で洗濯物をすすいでいたんですよ。
じゃぶじゃぶ、じゃぶじゃぶ……。
するとね? その音の合間を縫うように、どこからともなく不気味な音が聞こえてきたんですよ……。
……どんぶらこ……。
どぉんぶらこぉ……。
ど ぉ ん ぶ ら こ ぉ っ て ね ぇ 。
おばあさん、何だろうなー、怖いなー怖いなーと思ってそっちを見たら、
何と……、
この世のものとは思えない大きな桃が流れてきたんですよおおおぉぉぉ!
……でもね、恐怖はここで終わらないんですよ。
おばあさんがね、そんな不気味な桃を、家に持って帰ってしまったんですよ……!
よせばいいのに、おじいさんと二人で食べよう、だなんて……!
人の欲望というものは、実に恐ろしいですねぇ……。
そしてとうとう、おじいさんが帰ってきてしまいました……!
おじいさんも驚きましたが、食べるのをやめようとは言いませんでした……。
そして、おばあさんが桃に包丁を入れた、その時!
中から元気な人間の赤ん坊が産まれたんですよおおおぉぉぉ!
桃から人が産まれるという、怪奇極まりないお話……。
読了ありがとうございます。
えぇ子どもは一斉にツッコんで来ますよ。
「それ桃◯郎じゃん!」ってね。
でも先生、実際桃から人が産まれたら大騒ぎだと思うんだよね、うん。
こんな感じて子どもを煙に巻いております。
よし、これで誰にも強制されていない課題クリア!
次回はネタ振りをいただいた『長靴をはいた猫』でいこうと思います!
よろしくお願いいたします!