表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
120/171

勝利者インタビュー

日曜の元気なご挨拶。

パロディ昔話第百二十弾です。

今回はタイトルを伏せて書かせていただきました。


元話を予想しながら、お楽しみください。

ーー今回は大勝利、おめでとうございます。


「ありがとうございます」


ーー体格差をものともしない、見事な勝利でしたね。


「まぁそこの不利は織り込み済みでしたから」


ーー勝因は何だと思われますか?


「気持ちで負けない事。それと最後まで諦めない事ですかね」


ーーこの勝利と栄光をどなたに伝えたいですか?


「故郷の両親に、ですね。家を出る時には随分心配をかけてしまいましたから」


ーー強くなるために特別に行ったトレーニングなどありますか?


「そうですね……。川下りは肉体的にも精神的にも鍛えられたかな、なんて思いますね」


ーー今後の展望は?


「体格差を克服して、人並みの幸せをつかみたいな、と」


ーーちなみに熱愛も噂されていますが?


「か、彼女には僕がここに来た時に助けてもらった恩があるから、それに応えたまでです。まだそんな関係じゃ……」


ーーまだ、という事は、今後はわからない、という事でしょうか?


「と、とにかく今は一人前になる事が優先です!」


ーーでも今回の勝利でそれが可能になるとか。


「……記者さんの情報網ってすごいですね……。はい、そうなんですよ」


ーーそうしたらもはや秒読みなのでは?


「……やめてくださいよ、からかうのは」


ーー失礼しました。しかしそうすると、そのお姿はこれが見納めになりますかね。


「そうなりますね。次にお会いする時には目線を合わせてお話できると思います」


ーー若干腰が痛かったですからね。


「ははは、お手数をおかけします」


ーーいえいえ、机の高さでもあなたには落ちたら大怪我をする高さですから、仕方ありませんよ」


「お気遣い、感謝します」


ーーではありがとうございました。記事の内容は姫様宛にお送りしますね。


「楽しみにしています。その頃には記者さんの記事を、自分の手で持って読めると思いますので」

読了ありがとうございます。


次に会う時は名前も変わっているかと思います。

もう三センチじゃないですからね。


次回は『シンデレラ』で書こうと思います。

よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 記者さんとのやり取りが凄く爽やかで、時々入る記者さんのからかいが面白かったです。 若干腰が痛い、が特にツボでした(笑) 負けた方も、凄く爽やかに次は大きくなった彼とまた対戦してみたいです…
[一言] まさか! あの「針の刀」と「お椀の舟」の剣士!?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ