新たな問題
昔話を話した次の日、俺は朝起きると左にはローゼ、右にはレイナが抱きついていて、俺の上にはソルが寝ている。
「何故、こうなったんだろう。というより起きれないのだが」
俺はなんとか起き上がろうとするが、全く動けないのでどうしようか悩んでいると
「んっ、ふぁぁ〜。主君おはようございます」
「ローゼ起きたか。早速で悪いのだけど、この状況なんとかならないか?」
「それは無理ですね。ワタシも二度寝するのでこのまま寝ますね。おやすみなさい」
「いや待て待て、流石にこの状況を見られたら」
そう思っていると、いきなりドアが破壊されて俺達は飛び起きる。
そして、壊した本人を見ると
「おはよう。お前ら流石に寝すぎだと思うぞ。オレが朝の鍛錬がしたいからお前らもどうかと誘いにき「テルメア、貴女何をしたかわかっているかしら?」たぞ………」
うん、俺はこの空気でよくそのテンションで話せるなと思ってしまう。
「確か、テルメアだっけ? ボク達の楽しみを破壊してただで済むと思うかい?」
「そうだな。確かに私一人では力では敵わないかもしれないけど、これは許せないぞ」
「そうね。どうやって償ってくれるのかしら?」
「お前は、俺様達を本気で怒らせたな。そういえば鍛錬をするためにここにきたんだよな。わかった気がすむまでボコボコにしてやるから覚悟しておけ」
これは、かなり大変な事になるよな。
そう思っていると、レイナ達は自分達の部屋に帰って行って、テルメアはメイド達に捕まって連れて行かれた。
そして、取り残された俺はドアが破壊されているが執事さんが仕切りを持ってきてくれたので、身支度をして朝ごはんを食べに行く。
それから、美味しい朝ごはんを食べていると、外から何か聞こえて来るので近くにいる執事さんに案内してもらって外に行くとある光景が広がっていた。
それは、テルメアがボコボコにされて回復魔法やポーションで回復させられた後、またボコボコにされるのを繰り返している所だ。
俺はその光景を見てある事を言う。
「お前ら、俺は今から自分の店に帰るから程々にしとけよ」
もうこうなったらどうしようもないので、俺は放置して自分の住んでいる場所に帰る事にする。
そして、執事さんとメイドさんに見送られて俺は自分の店に帰り、ドアを開ける。
「やっと自分の店に帰ってこれたな。とりあえず片付けをして今日開けたらいいな」
俺はそう言って片付けや品出しをして久しぶりに店を開く。
そして、お客様がきて〈ポーション〉や雑貨品を買って行かれたのでよかったと思う。
それから、商品がかなり売れた後、夕方になったので店を閉めようとするとレイナ達四人とローゼが中に入ってくる。
「主君、お疲れ様です。こちらの用事は終わったのでここにきました。そういえばもう一つ大事な事を忘れていたので、伝えますね」
「なる程、でもここだとアレだし、店を閉めた後リビングで話さないか?」
俺はそう言って店のドアの鍵を閉めている間に、レイナ達はリビングに向かった。
そして、俺もリビングに向かったらエルがお湯を沸かしている途中で他の四人はイスに座っている。
「ハルヤ、ただいま。さっきまで鍛錬していたから疲れたぞ。それで夜ご飯はどうする?」
「今日は何処かの食べ放題店に行こうかなと考えていたけどいいか?」
「そうね。わたしも作る体力がないからそれがいいわね」
そうやって話していると、ローゼが大事な話を始める。
「主君、それに皆んなも大切な話をするから聞いてくれ」
その言葉で俺達は真剣な顔になって、聞く態勢になる。
「実はワタシがここにきたのはもう一つ大切な話をするためなんです。その内容ですが、十日後にワタシの家の上にあたる五公の一家、イーストデューク公爵家の者がロートスの新ダンジョンの事などで視察に来るそうです」
……。えっ?
なんかどんでもない事を聞いたような気がするが気のせいか?
そう思って、周りを見渡すと幼馴染二人と紅茶を入れているエルは固まっていて、ルージュは意味がわかっていないみたいで頭を傾けている。
「なあダンナ、五公ってなんだ?」
「それは俺よりもローゼに聞いた方がいいと思うぞ。なので説明を頼む」
「わかりました。五公とはこの国、アルゼント王国の王都で大臣をしているキャピタルデューク家と東西南北の領地を管理しているのが残りの四家です。それで東のイーストデューク公爵家はワタシの家の上家になります」
「なる程な。つまりはイーストデューク家がこの東の領地の最高管理者という事であっているか?」
「そうですね。ロートスは王都の東のかなり辺境な街であっています」
ローゼがそう説明してルージュが頷いたので話を戻す事にする。
「それで何故、公爵家の者がこのかなり辺境な街のロートスのダンジョンに来るんだ? 他の街にも大きなダンジョンはあると思うが?」
俺はそこが気になるのだが。
そう喋りローゼを見ると
「それは多分、最近ロートスでは問題が起きまくっているのが原因で、流石にワタシの家のソーラント家だけでは対応がキツくなったので、上に報告したらこうなったと父上からお聞きしました」
「なる程、でもそれなら俺達はとは関係ないのでは?」
俺はそう言うといローゼが話を続ける。
「後、前に父上が主君が作った〈ポーション〉を公爵家にいるお抱えの錬金術師に見せたら、自分よりかなり性能が良いと分かってその人が作った本人に会いたいと言ったらしいです」
おい、それってローゼの父上が原因なのでは?
そう感じていると
「主君に公爵家の者をあわせたら大変な事になりそうですね」
「そうよね。ハルヤの回復魔法の腕と桁違いな魔力量を見られたら大変な事になりそうね」
なんか、難しいな。
というか、俺はその時はどうすれば良いんだろうか?
その事を聞くと
「主君は多分、錬金術師から何が聞かれるくらいで終わると思いますよ。勧誘とかはワタシから断りますので大丈夫ですよ」
「よかった。これで公爵家に召使わされたら嫌だからな」
「そうだな。ハルヤが公爵家で働く事になったら私達も会えなくなってしまうからな」
「しかも多分召使わされたら回復魔法の腕もバレる事になって、戦場に連れて行かれて大変な事になると思うよ」
そうやって俺達は話しているとエルのお腹がなったので一回この話は切り上げて、いつもの食べ放題の店に行く。
その後、いつもどおりルージュたちが大量に食べて帰ってきて、家で風呂とか入って寝る事にする。
そして、ローゼも俺の家に泊まって行くみたいなので一人俺の部屋に寝る事になってくじ引きをした結果ローゼが引き当てた。
少しして、寝る体制になってローゼと話す事にする。
「ローゼ、今回の公爵家の訪問は、絶対なにかありそうな気がするのは気のせいか?」
「それはワタシもありますね。もしかすると他にも何か裏があって父上はワタシに伝えたのかもしれません」
「なる程な。まぁ俺は出来る限り関わらないようにすれば大丈夫か。」
「そうですね。主君はいつも通りゆっくりしていると良いと思いますよ」
「そうか、ならそうさせてもらう」
そうやって話していると
「後一つ言いたい事があるけどいいか?」
「もちろんですよ」
俺はその言葉を聞いて言う事にする
「なんで俺にローゼは抱きついているんだ!?」
「それはここに主君がいるからです!」
それ答えになってないな。そう思いつつ俺は寝る事にした。




