ハルヤとローゼの出会い(七年前)その四
ウチの雑貨屋に帰って来て、二階の客室に案内して荷物を置くとローゼが
「ベッドがあって部屋もキレイです!」
と、言って嬉しそうに笑っていたので良かったと思った。
「ローゼは結構クールだと思ったけど、ヤッパリまだ子供なんだな」
「レイナ、わたし達はまだ子供だから仕方ないと思うわよ」
まぁ、それはともかく
「とりあえず、部屋には最低限の家具はあるけど、何か欲しい物はあるか?」
「はい! ハルヤの洗濯前の服よ」
ソルが変態的な事を言って来たのでシバく
「ソル、お前はハルヤの事になったら、いつも通りかなり変態になるな……」
レイナが呆れているが
「ソルは、変態なのですね。でも、少しわかります。ワタシもハルヤに膝枕をして貰った時は、かなり気持ち良かったです」
待て待て! 何故今その事を話すんだ!?
そう思ってレイナとソルを見ると
「確かにハルヤの膝枕は気持ちいいな。それに、耳掃除までして貰ったら、そのまま寝てしまう事が多いな」
「それなら、今からやって貰うのもいいかもしれないわね」
ソルの言葉に三人が俺をガン見して来るので
「とりあえず、やる事をやったら耳掃除と膝枕はしてもいいぞ」
「「「わかった」」」
目が輝いているので、これでいいのかと考える。
それから、ローゼの服を片付けたりしいたら、夕方になったので
「レイナとソルは家に帰らなくてもいいのか?」
と聞いてみた。
「それは、大丈夫だ。ハルヤの家で泊まると言って来たからな」
「わたしも、叔父さんにはちゃんと言ってあるわよ」
コイツらウチに泊まり込むつもりか……。
「今日はみんなと一緒に居られるのですね」
ローゼは嬉しそうに笑っているが、夜ご飯を大量に作らないとな。
俺はそう思って夜ご飯を作りに行こうとするが
「ハルヤ、何処に行こうとしているんだ?」
レイナとソルに腕を掴まれた後、連れ戻される。
「爺さんにお前らが今日泊まる事を伝えるのと、夜ご飯を作らに行くからキッチンに向かう為に、この場を離れようとしただけだ」
説明口調になってしまったが、何とか伝えると
「夜ご飯なら、わたしとローゼが作るわ。後、泊まる事の説明はレイナがするから大丈夫よ」
コイツらに任せても大丈夫なのかと悩むが
「私が伝えて来るから二人はハルヤとゆっくりしていてくれ」
レイナが急ぎ目に部屋から出て行ったのを見たソルは
「それじゃあ、わたし達と遊んで貰って大丈夫かしら?」
と言って腕に抱きつく力を強くされた。
「ハルヤ、ワタシに膝枕をして貰ってもいいか?」
ローゼが遠慮がちに言って来たので
「別にいいけどこの状況はキツいな」
「なら、ワタシが少し離れたらいいのね。ローゼが膝枕されている時に、後ろから抱きつくわね」
そんな訳で、俺はベッドに触らされて、膝にはローゼ、背中にはソルがいる。
そして、ソルが抱きつく前に耳掻きとタオルを持って来たため
「ハルヤ、二人が言っていた耳掃除をお願いします」
俺はその言葉に、仕方ないなと思ってタオルで耳の外を拭いてキレイにした後、耳掻きを始める。
「ハルヤ、そこが丁度痒かったのでもう少し力を強めに頼みます」
結構汚れているのでカリカリとしていると
「ハルヤ、サージュさんから許可を貰って来たぞ! ってローゼもソルもズルイ」
「レイナ、貴女が説得に行っている間に美味しい所はいただいたわ」
ソルの顔は見えないが、あざとく笑っているように感じた。
それはさておき
「ローゼ、こっちの耳は終わったから反対に向いてくれ」
「わかりました」
そう言って反対に向いたので、同じ手順でキレイにしていると
「次は私が耳掻きをやって貰ってもいいか?」
「別にいいぞ」
そう返事すると、レイナもニッコリしていたので良かった。
「ハルヤ、レイナが終わった後は、わたしもゆっくり耳掻きをして貰うわよ」
「ソル、その状況でそれを言うのか?」
一番ソルが得しているみたいだとレイナは言っているが、俺には負担が結構あるからなと言いたい。
そう思いながら、三人の耳掻きを終わらせると
「気持ちよかったわ。次はハルヤが誰に耳掻きをやって貰うかをわたし達が聞く番ね」
三人の目線がこちらに向くけど
「ハルヤ達、ご飯が出来たぞ!」
爺さんに呼ばれたので
「とりあえず、夜ご飯食いに行くぞ!」
俺はナイスタイミングだ、と思って一階のリビングに向かう。
「ハルヤは私達の事はなんて考えているんだろう?」
「少なくとも邪険にはしてないと思いますよ。そうでなかったら追い出されてますよ」
「そうね。追い出さないのは、わたし達を嫌っている訳ではなさそうね」
なんか色々聞こえたので
「お前ら、夜ご飯食べないのか?」
と聞いてみると
「すぐに行くわ!」
と返事が来た。
そして、夜ご飯と風呂を済まして、俺の部屋に布団を敷いて、四人で寝る事になる。




