表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/181

ロートスの街に帰還

 その後二日かけてダンジョンから出て竜形態になったルージュの背中に乗って、ロートスの街の近くまで乗せてもらう。


「ハルヤ、やっぱり空を飛んでいるのは気持ちいいな」


「確かにそうだな。でもソルとエルは顔が真っ青になってガクガク震えているけどな」


 ふと二人を見ると震えていて、さらに俺の腕に抱きついている。


「ちょっとルージュ、もう少しゆっくり飛べないかしら? 下を見ると怖いのだけど」


「ソル、下を見ない方がいいよ。ボクはハルヤくんの顔を見たりしてまだ何とかなっているよ」


 そうやって話していると、ロートスの街が見えてきたので


「ルージュ、そろそろ近場で下ろしてくれないか?」


「了解したぜ。それなら近くの草原があったはずだからそこで下ろすな」


 と言ってくれて下ろしてもらう。


 そして、人形態に戻ったルージュと俺達は歩いてロートスの入り口に向かった。


「やっと街に帰って来れたな。これで魔物から襲われる心配もなくなるからゆっくり出来るぞ」


 レイナのその言葉を聞いて何かを忘れているような気がする。


「そういえば何か忘れているような気がするけど気のせいか?」


「わたしもハルヤ同じく何か忘れているような気がするわ」


 そうやって考えながら歩いていると、街の入り口に到着したので衛兵に挨拶して中に入ろうとすると


「あの、ハルヤさん達ですね。冒険者ギルドの副ギルド長から帰ってきたらすぐにきてくれと、言っていたので伝えさせていただきますね」


 と言われたので頭に?を浮かべながらその話を聞く。


「あの、自分達は何かやらかしましたか?」


 不安になったのでそう聞いてみると


「それはわからないですね。私は数日前にギルド職員の方がそう伝えてくれと言われただけなので、内容はわからないです」


「なる程です。とりあえず行ってみますね」


 そう言って俺達は冒険者ギルドに向かう事にした。


 そして、数十分ほど歩いて冒険者ギルドに到着して中に入ると、働いていたメルさんがこちらに振り向いてくる。


 そして、手招きをしているのでそちらに向かって近くに行った後、メルさんは口を開く。


「ハルヤ君達お帰り。あの後どうだった?」


「そうですね。あの後は大量のゴブリンと戦闘にはなりましたけど、十層の初見ボスの討伐までは普通にいきましたよ」


「あちゃー、そこまで行ったのね……。確かに前にボスを倒しに行くとは言っていたけど、あんまり消耗していないわね」


「それはそうだね。ボク達はかなり快適に攻略していたからそう見えるだけだと思うよ」


 その言葉にメルさんが頷いてきた後、何かを思い出したらしく他の話をしてくる。


「まぁ、今回はそこは置いておくわ。そういえばここにくる時に衛兵から何か言われなかったかしら?」


「それは言われましたね。確か副ギルド長からの呼び出しですよね。でも今回の新しいダンジョンの事は光の翼とメルさんが知っているので自分達が来なくてもいいと思うのですが……」


 俺がそう言うと


「確かに新しいダンジョンの件はそれで良かったのだけど、他の問題が起きたわ」


 何か凄い嫌な予感がするけど、続きを書く事にした。


「それで、その問題はなんなのですか?」


 思い切って切り出してみると、メルさんが少し表情が暗くなった後、話してくる。


「それは、今回新しいダンジョンが出来た事で街をさらに発展させようと、町長のツルットさんや街の上層部がそう判断したらしいのよ」


「あの、それで自分と何か関係があるのですか?」


 嫌な予感が続きながらそう質問すると


「それは謹慎から戻ってきたギルド長と、副ギルド長から話があるみたいだから今からアポを取ってくるわね」


 そうやってメルさんがギルド長達にアポを取りに行っている間、俺達はロビーのイスに座りながら話し合う事にした。


「なんか凄い嫌な予感がするけど、レイナ達はなんだとおもう?」


「私は冒険者が増えるからその手当てのために、ハルヤに冒険者ギルドで働いてもらう事に一票」


「わたしは区画整理でハルヤの店が潰れる事に一票」


「ボクはレイナと同じくハルヤくんの回復魔法を使ってギルドで働くに一票」


「最後は俺様の予想だが、何か強敵が現れて俺様達にその依頼をしたいに一票だぜ」


「なんか一人酷い事を言っている奴もいるが置いといて俺もレイナとエルと同じ回答だな。でも、他にも何かありそうなんだよな」


 そうやって話していると、メルさんがこちらにきて


「ギルド長と副ギルド長にアポは取ってきたわよ」


 その言葉を聞いた後、俺達は会議室に向かって歩いてき中に入ると、ギルド長と副ギルド直が何か重い雰囲気になっている。


 そして、俺達とメルさんがイスに座るとギルド長が口を開く。


「久しぶりだな。ハルヤくん達元気だったか?」


「はい、色々巻き込まれていますが何とか元気に生活? しています」


 俺がそう言うとギルド長の少しだけ硬い表情が崩れた。


「それはよかった。それで本題に入るが、オレの謹慎が終わった直後に新しいダンジョンの事と街のさらなる発展の事を聞いて驚いたぞ」


「ギルド長。貴方この話を聞いた時はかなりパニックになっていましたよね。僕が衛兵に伝言を頼んでおいた事も言ったのに新しいダンジョンに突撃しようとしましたよね」


「それは仕方ないだろ。可愛い姪達がどんな危険があるかわからない新しいダンジョンに、行っているのを聞いたら焦るわ」


 なんか二人が言い合いをしているが、そろそろ本題に入ってもらう。


 すると


「ハルヤくん、今から真面目な話をするぞ」


「あの、なんで自分個人だけなのですか?」


 なんかさらに嫌な予感がしていると副ギルド長が


「それはこの街の発展に伴い新しい貴族がこの街の国軍支部長になるらしいのです」


「あの、それと自分がなんの関係があるのですか?」


 そう質問すると、さらに副ギルド長の顔が険しくなった。


「実はその領主になる貴族が女傑で、先の戦いで実績を挙げた者がロートスの国軍支部長になると通達がきたのです」


 それ脳筋の可能性が高いよね。


 そう思っていると、レイナがある事を言ってくる。


「ちなみにその女傑の爵位はなんなのですか?」


「それは準男爵だな。レイナちゃんも貴族の階級は知っているよな」


「それは知っていますよ。公爵→侯爵→辺境伯→伯爵→子爵→男爵→準男爵→名誉爵、の八段階ですよね」


「それであってますね。今回の新しい領主のテルメア・クートン様は元子爵令嬢でしたが戦いが好きで騎士になって、そこで勲章ものの大成功+子爵家の力を使ってロートスの国軍支部長に任命されたみたいですね」


「ただ、頭の方はかなり弱いみたいでオレ達は心配なんだよ」


 なんかかなりまずい事になっているな。


 そう思っているとカバンに入れている通信水晶が光っているのが見えたので、ギルド長達に許可を取って反応する事にする。


「もしもし、主君久しぶりです」


 相手はもちろんローゼリア・ソーラント本人である。


「久しぶりだな。今ちょっと立て込んでいるから後で大丈夫か?」


「もしかして、その立て込んでいる理由はロートスの新しい国軍支部長の事ですか?」


「当たりだ。俺達はその事で冒険者ギルドにきてギルド長達と話している」


 そうやって話していると、ローゼの後ろから何か女性の声がしてくる。


「ローゼリア様、今誰と話しているんだ」


 なんか、かなり大きな声で聞こえてきたけどなんだ!?


 そう思っていると、


「今主君と話しているから静かにしてくれるかしら」


 ローゼもなんか威圧している感じに声を出しているみたいだ。


「そっちも立て込んでいるなら、また後で話さないか?」


 俺はそう言って通信を切ろうとするとローゼがある事を言ってくる。


「なら、さっき着いたロートスの中で話しませんか? 今新しい国軍支部長の女傑も横にいるので挨拶をしますね」


「……おい待て、今何て言った?」


「さっきロートスに着いたので、横にいる新しい女傑と話しませんかと言いました」


 うん、聞き間違いでは無かった。


 その言葉を聞いて、ギルド長達の顔を見れなかったので俺はローゼから話の続きを聞く事にする。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 何やらお金が動く予感がするけれど、先の戦いで功績をあげたものってのはハルヤってことになりそうで、面倒くさそう、貴族絡みときたら、ハルヤのライフプランが崩れ去りそうだ。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ