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新たな調査依頼

「それではまず、調査の説明をしますね。今回ゴブリンが大量発生した場所の付近を探索して、原因を探してもらいたいと思っています」


 副ギルド長のその言葉にエルが口を開く。


「なる程、今回はいきなり大量に発生したんだよね。普通はこんな事は起きないから何か原因があると言う事だね」


「そうだな。オレ達もこの事を聞いてビックリしたぜ。確かに前例があるのは知ってはいるが、まさか本当に起きるとは思ってもいなかったからな」


 そりゃそうだろうな。俺だってこの街に住んでいて初めての事だったから唖然としたぞ。


 そう思っていると、メルさんがある事を思い出したみたいでこちらに話してくる。


「数年前に他の街では違う所でダンジョンのスタンビートが起きたのは知っているかしら?」


 その言葉にドルトさんとミーナが口を開く。


「その事は僕達もその場にいたので知っていますね。その時は色んな魔物が混ざっていたのでかなり苦戦したのを覚えています」


「でも、その事と今回ロートスで発生した事と何か関係があるのですか?」


 確かに、大量発生したと言う事以外殆ど関係が無いように感じるけど違うのか。


 そして、メルさんが続きを話してきた。


「その時はダンジョンの暴走で話はついたけど、今回の事はもしかして新しいダンジョンが出来たかもしれないと思ってしまうのよ」


 なんですと!? ちょっと前にスートルの鉱山でもダンジョンみたいになっていたのに、ここでも新しいダンジョンが出来るのか。


 流石にそれはヤバイと思っていると副ギルド長が話を足してくる。


「まだ可能性の範囲だよ。ただダンジョンの近くは新しいダンジョンが出来やすい記録があるから可能性としては五十パーセントくらいかな」


 いや、五十パーセントは高くないですか!? それにダンジョンが出来たらまた問題が起きるからその対処も大変なのでは。


 そう感じているとレイナ達が焦りながら喋ってくる。


「大変な事になっていないですか? それに最近はやたら問題がありますよね。一体なんでこんなに起きるのですか?」


「レイナ、それはわたしも思っていた事よ。それにこれだけ問題が起きたらソーラント辺境伯様の胃がかなりヤバそうね」


「そうだね。ボクも色んな場所を旅をしたけどこんな事は初めてだよ」


 それはそうだろうな。俺だってこうなるとは思ってもいなかったからな。それに巻き込まれ体質とはいえ、最近巻き込まれすぎていてしんどいからもう少し待って欲しいのだが……。


 というか、雑貨屋の店員をさせてくれ。最近スートルに行ったりダンジョンに入ったりして全然開いてないから流石に商売したいのだけど。


 そう思っていると、シェイズさんとミーナさんがある事を話してくる。


「オレ達もこの事は初めてだ。それにもし出来ているとかなり面倒なのと、どれくらいの範囲か分からないから難しいな」


「あの、シェイズさん。まだダンジョンが出来たという訳ではないですよ。それに何か引っかかるのですが、よくわからないです」


 確かに何か引っかかるよな。


 そう考えているとエルが何かを思い出したみたいで言葉を発する。


「そういえば、魔物を活性化させる研究がされていると聞いた事があるけど、もしかして今回その人達が関わっている可能性もあるよね」


 なる程、ロートスになにかしらある人がそれをした可能性があるにはあるな。


 例えば、ロートスの国軍が腐敗してたからそれ関係で恨みも持つ人もいるか。


「そうですね。僕はその可能性もあると思います。ロートスはここ数年で治安の問題や国軍の腐敗があったので恨みがあってもおかしくはないですね」


「それに、冒険者ギルドや商業ギルドも色々やらかしていたのでそれもあるわね」


 副ギルド長とメルさんがそう言ってきたので他の人は頷く。


 でも、そろそろ話が長くて眠くなったので、最低限の話だけして帰りたいと思う。

 

 ふと、横にいるルージュを見ると寝ていたので俺も寝たい。


「あの、このまま話し合っていても長引くだけなので、出発する日だけ決めてもらってもいいですか? その後は帰りますので」


 その言葉に幼馴染とエルも頷いて、他の六人は驚く。


「流石に長いから帰りたいです」


「そうね。ゴブリン大量発生の調査の事だったのに、いつのまにかロートスへの恨みの話になっているからわたし達あまり関係ないと思うわ」


「それに、一昨日ダンジョンから帰ってきたばかりなのでボク達を休ませてください」


 そうだよな。これ以上話していても面倒なだけだからもう一度言う、帰りたい。


 そして、明後日の朝に調査に向かう事になったので、俺達はさっさと相談室から出て家に帰る。(寝ていたルージュはレイナが担いだ)


 その後、相談室ではかなりの時間話し合っていたと聞いたが、俺達はあまり興味がなかった。


 

 そして、二日後。食料などを買い込んでアイテムバックの中に入れて、冒険者ギルドの前で光の翼のメンバーと合流する。


「ハルヤさん達おはようございます。一昨日はかなり話が長くて、オレ達も途中で面倒になったので帰りました」


「そうなんですね。それで話は変わりますが、今回のゴブリン大量発生の調査は発生地点の探索でいいのですよね」


 その言葉にシェイズさんがさらに話してくる。


「そうだな。今回の探索はそうだけど、強力な魔物がいる可能性が高いから気をつけてくれよ」


「了解です」


 そうやって話していると、メルさんがいつものギルド職員の服装から冒険者装備一式の装備になっていた。


「みんなおはよう。ちゃんと準備はしてきたかしら。今回の調査は時間がかかりそうだから私は食料とか多めに持ってきたわ」


 やっぱりそうですよね。


 そう考えつつ話を聞いていると、出発するみたいなのでついて行く事にする。


 そして、街の門を出て前にゴブリンが襲ってきた方向に向かって歩いて行く。


「そういえば、前はこっちからゴブリンの大群が襲ってきたのですよね。ハルヤさん達はどうやって撃退したのですか?」


 ミーナさんがそう話してきたのでレイナが答える。


「最初の報告で一万体と言われていてさらにSランク魔物のゴブリンロードもいたのだけど、ハルヤの機転で倒して撃退しました」


 あれは機転というより、エルが持っていた魔結晶をたまたま使った結果ああなっただけだと思うが。


 そう思っていると、カエデさんが俺を見ながら言葉を発してくる。


「あのさ、ハルヤさんは回復魔法使いとしては相当優秀だけど、普通の体型であんまり強そうではないけどどうやったんだ?」


「それは、エルが持っていた風魔法第四階以上の魔結晶ウインド・シュレッダーを使ったら、たまたま風の刃が大量に出てボスを含む魔物にかなりのダメージが入ってそのまま討伐出来ただけですね」


 その言葉に光の翼のメンバーとメルさんが固まっている。


「あの、私はその時は後方支援で裏方にいたけど、ハルヤ君の魔法の事は他の冒険者達に聞いて唖然としたわ」


「確かにハルヤさんの回復魔法は凄いのは分かりますが、そんな上手くいったのですね」


「はい、かなり上手くいったわ」

 

 そうやって話しながら歩いていると十体程のゴブリンが出現した。


「ゴブリンの話をしていると出現したな。とりあえずオレ達が前に立つから、レイナさん達は後ろを警戒して貰えるかな」


「俺様はダンナを護衛するな」


 そうやってルージュは両手剣を手に持ちながら俺の横に立つ。


 そして、ゴブリンの群れは簡単に倒され俺達は奥に進んでいく。

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― 新着の感想 ―
[良い点] さて、魔物の活性化の研究など、人為的にある程度、モンスターを作り出せるような話も出てきて、だんだんきな臭くなってきましたが、ロートスは無事に済むのだろうか?
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