十五層の中ボス戦
その後魔物を蹴散らしつつ下層に降りる階段を見つけて降りるを繰り返して、十五層の広い部屋ににたどり着く。
「ここが十五層なんだね。でも十層から景色は変わらないから特に驚きとはないよ。それよりもハルヤ君、そろそろお昼ご飯を食べたいけどいいかな」
「それならソルとエルは手伝ってくれ。ルージュとレイナは周りを警戒してもらってもいいか?」
そう言うと四人が頷いたので、俺はアイテムバックから必要なものを出して調理を開始する。
「今日は何を作るのかしら?」
ソルが野菜を切りながらそう聞いてきたので答える事にする。
「昼はポトフをメインで作ろうと思う。なのでソルが切っているトマトなどの食材を使って作りたいと思っている」
「なる程。それならもう少し小さく切った方がいいわね。エル、そっちのお肉の焼き加減はどうかしら?」
「もう少しかかるね。でも美味しそうに焼けているからもう少し焼いて味付けをしたら皿に乗せるね」
エルは分厚く切ったお肉を焼きながらそう話してくる。
そして俺は、まずはお米を炊炊くための準備をしたり、テーブルなどを設置を始める。
その間に何回か襲撃があったみたいだが、レイナとルージュが撃退していたので、特に気にする事はなかったので良かったと思う。
その後、ポトフと肉を焼いたのとご飯が炊けたので五人で美味しくいただいた後、少し休憩して片付けをしてダンジョンの下層に向かう。
「しかし、ダンジョンのはややこしいな。ここまで面倒だと体力とか使うな。それに魔物がいつ出てくるかわからないのも辛いからしんどい」
「そうだね。外と違ってダンジョンは閉鎖感があってボクも少し戦いにくい」
俺とエルはそうやって話しているとソルがある事を言う。
「そうね。ダンジョンに入って戦うのは外で戦うのと違うみたいね。逆にわたしとレイナはダンジョンに慣れてきているから外の方が戦いにくいと感じるわ」
なる程、人によってそこの感覚は変わるんだな。
そう考えていると前にいるルージュが喋ってくる。
「俺様は基本どこでも戦えるからそこまでは気にならないぜ。それよりもハニワとか砂人形とかばかりでそろそろ飽きてきたんだが」
「なる程な。そういえば私は前にここの魔物は土属性の魔物が多いと聞いた事があるから、あんまり変わらないと思うぞ」
レイナがそう言って砂人形を討伐しているのを見て、ハニワと違ってそこまで耐久力はないみたいだから、そこまで苦労しなくても倒せるみたいだなと思う。
そして、進んで行くと開けた場所に到着する。
「なんでここだけ岩が殆どなくてほぼ平らになっているんだ?」
「それはわからないわ。わたしとレイナもここにはきた事がないからこの辺は知らない」
そんなこんな話していると、前から俺の体の倍はあるハニワが地面から出現してくる。
「なる程、さしずめ中ボスという事かな。五層ではいなかったからここでいるとは思ってもいなかったよ。後多分ボクとレイナとソルでは倒すのは難しそうだね」
そう言いつつ俺以外が武器を構えた。
「今回は私たちがハルヤの護衛をするから、ルージュが倒してくれるか?」
「了解したぜ。やっと俺様の出番がきたから思いっきり暴れてやろうか」
そう言ってルージュは中ボスに向かって両手剣を構えて突撃していく。
その状況を見ながらエルがある事を話してくる。
「まるで獲物を見つけた肉食獣だね」
その事を聞いて俺達は「そうだな」と言い頷く。
そう話しつつルージュが中ボスに両手剣で攻撃を始める。
まずは兜割の要領で振り下ろすと、硬そうな装甲が軽く破壊されてかなりのダメージが入ったみたいだ。
「さっきの普通のハニワよりは硬いけど、こいつもそこまで硬くないな」
その事で突っ込みたくなったが、ルージュの感覚でそうなら意味がないと思って黙っておく事にする。
だが、その中ボスハニワもルージュに反撃を始める。
割れた破片を浮遊させた、ルージュに向かって飛ばしたりして攻撃している。
それを見たルージュは炎魔法第三階を使い前に炎の盾で確実に防御して、破片が飛んでくるのが終わったら盾を解除する。
「なる程、少しはやるようだな。それなら今度は俺様の魔法を受けてもらおうか」
そう言ってルージュは炎魔法第四階を発動して、中ボスにダメージを与えて後、トドメの攻撃を放ち戦いが終了した。
「なんか、すごいあっさり終わったね」
「そうだな。でも逆にこのダンジョンにルージュとまともに戦える奴はいるのか?」
俺達はその事で悩んでいると、中ボスが黒い煙になって消えて鉄の宝箱と大きめの魔石が出現する。
「今回は鉄の宝箱なんだな。前の大きな騎士像は銅の宝箱だったから少し残念に見えるな」
「あの、十層のボスを倒した時にには宝箱は出なかったからそれよりはいいと思うよ」
そう悲しそうに言われたので何か虚しくなってくる。
その後、変な空気になってしまったので切り替えて、ルージュが宝箱を開ける。
すると、中からランプみたいなのが出てきたので、俺達は頭を傾げる。
「これなんだ? ランプに見えるけどよくわからないな」
「それなら、ダンジョンを出たらメルさんの所に行って鑑定してもらうがいいと思うぞ」
ルージュがレイナと会話した後、アイテムバックの中にランプを回収した後、少し休憩を挟む。
シートを敷きゆっくりしていると、ルージュがある事を言う。
「ダンナ、今回は俺様が中ボスを倒したから甘えてもいいよな」
なんか、敵を倒すたびに甘えられてくるのは気のせいだろうか……。
そう思いつつルージュの要望を聞く。
「それで俺は何をすればいいんだ?」
「ならシートの上で寝っ転がってくれ」
そう言われたので、寝っ転がると上からルージュが抱きついてきた。
「ルージュ、流石にキツいんだけど」
俺はそう言うがルージュの抱きつきは強くなっていく。
「本当はダンナを美味しくいただきたかったが、そこはなんとかダンジョンの中だから我慢して、ここで妥協する事にしたぜ」
いや、それは妥協というのか? そう考えているとレイナ達三人が羨ましそうにこちらを見てきた。
「羨ましいわね。でもわたしは今日の夜も一緒に寝れるからまだいいわ」
ソルがそう言っているとレイナとエルがある事を言う。
「それなら前一緒に寝たルージュは外して、私とエルどちらがハルヤと一緒になるかだな」
そう言って二人は睨み合っている。
そして、そのまま抱きつかれながら休憩も終わろうと思い、ルージュには何とか離れてもらう。
そして、進み十六層に続く階段を見つけて降りる事にする。
だが、その間にもレイナとエルが言い合っているので、ソルにゲンコツを落とされたあと何かを言われて落ち込んでいるみたいだ。
「ソル、レイナとエルに何を言ったんだ?」
俺がそう聞くとソルが答えてくる。
「それは秘密よ」
なる程、それなら聞くのは辞めておこう。
そう思い、階段を降り終わって十六層について探索を始める。
「しかし、この階層も上の階層と同じ風景だな」
「そうだな。でも迷路よりは楽だからまだいいと思うぞ」
そうやって話しながらどんどん下層に潜りついに二十層のボス部屋に到着する。
「ここが二十層のボス部屋なんだね。しかも十層とは違いかなりのプレッシャーがあるね」
確かにかなりの息苦しさを感じるな。
そう思っていると、ルージュがボスの部屋に入り戦闘準備を始める。
俺達も少し話した後、ルージュに続きボスの部屋に入り準備を開始する。
そして、ボスがこちらを見てきてルージュが前に立って戦闘が開始された。




