見張り決めのクジ
そして、俺達は夜ご飯を食べ終えた後、ルージュに結界を張ってもらって大きめのテントを建てて寝る事にする。
「それで見張りはどうする?」
その事を聞くと、エルがある事を言う。
「それは話し合わないといけないね。とりあえず前半と後半と別れるのはどうかな? ハルヤ君はどちらがいい」
「それなら後半だな。それなら朝ごはんを作る時に起きていたら楽だからな」
そう言うと、ソルがある事を話す。
「それならわたしも後半がいいわ。ハルヤの朝ごはんの手伝いが出来るからいいと思うわ」
まぁ確かにあの量を作るのは凄い大変だから、いてくれると嬉しいが……。
その事で考えていると、レイナがある事を言う。
「それなら、もう一人後半に入れて二対三にするのがいいと思うよ。ハルヤは戦闘はしないから、私達の誰かが入らないと負担がかかると思うぞ」
確かにそうだな。俺ともう一人だとペアの負担が大きいからその作戦はいいな。
ただ、ソルを見ると少し苦い顔をしているが、話は進む。
「それなら、ボクが一緒にいてもいいかな? ハルヤとソルには及ばないけど、ある程度は料理出来るからね」
「いや、私は二人の幼馴染だから相性がいいと思うぞ」
「なら、俺様はダンナとソルに何かあった時の護衛が出来るな。それに多分戦闘力が高いからいいと思うぜ」
なんか三人が俺とソルにプレゼンしてきたのだが……。
そして、少し考えているとソルが俺の方を見てきてある事を喋る。
「それならクジで決めるのはどうかしら? それなら文句は言えないと思うわ」
なる程、それなら大丈夫だな。
なので、アイテムバックに入っている紙をハサミで切ってペンで前半と書いた紙を二つ、後半と書いた紙を一つ用意して見えないように三人に引いてもらう。
そして、結果はレイナとエルが崩れ落ち、ルージュがガッツポーズをしている。
その光景をみてある事を言う。
「なんかコイツら、凄いわかりやすいよな」
「そうね。でも、ここまでわかりやすいと逆に何かありそうと思ってしまうわ」
そう話しているとルージュがこちらに近づいてきて後半と書いてある紙を見せてくる。
「これで、今日はダンナと一緒に寝れるな。久しぶりに抱きついて寝たいぜ」
おい、それは言ったらヤバくないか……。
案の定、横にいたソルと崩れ落ちていたレイナとエルがその事を聞いてくる。
「なる程、ルージュはハルヤに抱きついて寝ていたのね。まさかローゼ以外にそんな事をする人が増えるなんて思ってもいなかったわ」
「いいな。私も昔みたいにハルヤに抱きついて寝たいぞ」
「ボクもハルヤ君と一緒の部屋で寝ていた時はグッスリ眠れたから一緒に寝て、よければ抱きついて寝たいな」
お前ら抱きついてが多いな。
俺はそう突っ込んだ後、流石にこのノリに付き合っていられなくなったので、テントの中に入って毛布をかぶって寝る事にする。
だが、ここから問題だった。
次に入ってきたルージュが俺から毛布を取って、その後抱きついてきたからだ。
「おいルージュ、ここはダンジョンの中なんだぞ。流石にしんどいから寝させてくれ」
「断る。最近ダンナとこうやって密着していなかったから、抱きつかせてくれ」
そうやってなんとか抱きついているルージュから離れようとするが、前も言った通り人型になっているとはいえドラゴンなので力では勝てない。
それでも諦めずに離れようとすると、次に入ってきたソルがこの光景をみて喋ってくる。
「わたしも抱きついていいのね」
いやいや、俺はゆっくり寝たいんだよ。というかルージュら暑いから離れろ!?
結局、抵抗虚しくソルとルージュに抱きつかれながら寝る事になってしまう。
「何故、こうなってしまうんだ」
俺はそう言いつつ、抱きついて寝ているソルとルージュを見ながらそう言う。
そして、起きると見張りの交代の時間みたいで、ちょうどレイナとエルがテントの中に入ってくる。
「あのさ、私達が眠気と戦って見張りをしていたのにこの状況はなんだ?」
うん、やっぱり言われると思った。
「見たらわかるだろ。ソルとルージュに抱きつかれて寝ていたんだよ」
そう言うと、エルがこの状況をみて喋る
「なんか、立場が男女逆に見えるのはボクだけかな」
そんな事を言われても知らんわ!?
そう思っていると横にいるソルが起きる。
「何よ。今はいい夢見ていたのに……。」
あのな、いい夢より現実を見てくれ。レイナとエルの顔が凄い眠そうになっているぞ。
流石に可哀想なので抱きついているソルを離れさせ、ルージュを起こそうとするがなかなか起きない。
「おい起きろルージュ。交代の時間だぞ」
「んっ、もう見張りの時間なのか。今ダンナに抱きついていられるのも終わりか……」
なんでそんなに残念そうなんだ?
そう考えているとソルがこちらを見てある事を喋ってくる。
「それなら見張りをしている時にハルヤに抱きつけばいいと思うわ。少なくともわたしはその気だったからね」
おいソル、お前は何を言っているんだ!?
そう言おうとしたがルージュの目が輝いていたので、何も言えなくなる。
「いいのかダンナ?」
「いいぞ。ただ見張りはちゃんとしてくれよ」
仕方なくそう話すとソルとルージュが頷いて、レイナとエルが悔しそうにしている。
その状況をみて流石に眠らせないのは可哀想だと思い、俺はソルとルージュを連れてテントの外に出る。
そして、外に出て夜ご飯の時から片付けていないイスに座った後、暇なので雑談を話すことにする。
「そういえば、十層のボス部屋に来るまであんまり冒険者に合わなかったな」
「だよな。ダンナの言う通り、ダンジョンに入ってからあんまり人と会ってないのと、あまり気配もしないぜ。それに冒険者ギルドの冒険者はあんなにいたのに稼げる所にきてないのは可笑しくないか?」
俺とルージュがそう話しているとソルが口を開く。
「その理由は、前にわたしとレイナとエルで冒険者ギルドに行って話を聞いてきたわ」
「それで、その理由はなんだ?」
ルージュが質問すると、少ししてソルが答える。
「それは、前のゴブリン討伐戦でかなりの報酬が出たのが大きいわね。平均でも二ヶ月は普通に暮らせる額が出たと聞いたわ。それにダンジョンは危ない所だから入念に用意をしているのかもしれないわ」
あの、じゃあなんでその危ない所に俺を誘ったんだよ。
最近は渋々ついて行く事にはしたが、本業は冒険者ではないんだぞ。
そう思っているとルージュが話す。
「なる程な。それなら休日として休む事にしているんだな」
その事を聞くと、俺にはもっと長い休みはないのかと、考えてしまう。
そうやって話していると、ルージュのお腹が鳴る音がする。
「なんか、腹が空いてきたな。ダンナ、何か作ってくれないか?」
確かに小腹が空いてきたな。
そう思いソルの方を見ると頷いている。
「なら、何か作るか。とりあえずアイテムバックの中身を見てみるな」
すると丸い大きめのパンとひき肉、そしてトマトなどの野菜が目に着いたのである物を作ろうと思った。
「なら、少し重いけどハンバーガーを作るか。ソル、手伝ってくれ。ルージュは護衛を頼んだぞ」
「了解よ」「わかったぜ」
二人のその声を聞いた後、ハンバーガーを作りオレンジジュースを取り出してコップに入れて乾杯した後美味しくいただきました。
その後、ソルが二個でルージュが五個食べた後、見張りを続ける事にする。
ただ、暇なので雑談をする事にする。
そして、時間が過ぎて時計を見ると七時の所に針が刺していたので、ルージュに起こしに行ってもらって、俺とソルで朝ごはんを作る事にする。
こうして、ダンジョン二日目が始まる。




