クルフトさんの策略
うん、これは凄い嫌な予感がするな。そう思いつつクルフトさんが話かけてきた。
「とりあえず、僕はついさっきここにきたばかりで状況を知らないので、説明してもらえますか?」
なんか凄い怒りを抑えている声をしているな……。
まあ、俺も最初の事は知らないので、天の刃の人達にに説明を任せようと思いある事を言う。
「自分達もさっききたところですし、横にいる天の刃の方々に話を聞いた方がいいと思いますよ」
そう言ってクルフトさんは横にいるソトスさん達を見て頷く。
俺はこれでなんとかなんとかなると思い、レイナ達がいつのまにかギルドのイスに座って話しているので俺も座る事にした。
ちなみにクルフトさんと、天の刃の人達は色々話しているみたいで長くなりそうなので、ゆっくりと俺達は雑談を始める。
「しかし、流石だねルージュの戦闘力は。ボクが見ていた限りあんまり動きが見えなくて、さらにどんどん人がぶっ飛んでいたからね」
「そうだな。私達はまだあまりランクが高くないから勉強になるな。なあ、ソルもそう思わないか?」
「そうね。少し見えた動きは、荒々しくもちゃんと効率よく倒していたのが見えたから凄いと思うわ」
「そうか、でも俺様はもっと強くなりたいと思っている。そしてさらに強い奴と戦いたいぜ」
うん、俺にはまったく意味がわからないがとりあえず凄いということだけは何となくわかる。
まあ、レイナ達四人が話していると、天の刃の人から話を聞き終わったクルフトさんがこちらに歩いてきて口を開く。
「とりあえず天の刃の人達に聞いたけど、ハルヤさんの所にいる赤髪の女性が冒険者を圧倒していたと聞いたけど本当かな」
そりゃあ、普通はそう思いますよね。
でもルージュは普通じゃないからそれには当てはまらないよな。
難しく考える事はやめて簡単に考えていると、その事を聞いてルージュがクルフトさんに話す。
「それなら俺様とダンナがこの辺で強い魔物の素材を取ってきて証明してやろうか?」
ん……。今なんか余計な事を聞いたような気がするけど気のせいだよな。
そう思って次の発言を聞こえるように静かにしていると、クルフトさんがある事を言う。
「それなら、ダンジョン攻略が止まっている三十層にいる初見ボスを倒して欲しいのだけどいいかな」
あの、それって前に話を聞いた限りでは、かなりの腕利きが結成した討伐隊が失敗して、凄い噂になっていた事ではないですか?
そう思っていると案の定ルージュが頷き俺にある事を伝えてくる。
「ダンナ、その初見ボスとやらを俺様と二人で倒しに行かないか? それなら少しは満足出来そうだからな」
あぁ、やっぱりか……。
俺は断ろうとしたがルージュの目が輝いているのと、何故かクルフトさんがこちらをじっと見つめてきたので俺は頭を抱えてしまう。
だが、そのままだと時間だけが過ぎてしまうし、俺が断ったとしても、ルージュが一人で行って問題を起こす方が厄介だと思いどうしようか悩んでいるとエルがある事を喋ってくる。
「なら、ルージュが戦っている間、ハルヤ君の護衛はボク達がすればいいのかな? とりあえず三十層の初見ボスが倒せればいいんだよね」
いや、だから俺は危険な所行きたくないからその辺をわかってくれ。
でも、現実は非情だ……。
「それならダンナをあまり気にせず思いっきり戦えるな。エル達それでよろしくな」
「ちょっと待て、俺はまだ行くとは一言も言ってないぞ。流石に雑貨屋の店員をしたいんだが」
その事で俺が抗議するとソルがある事を話してきた。
「まあ、ハルヤはかわいそうですがわたし達ときてもらいますよ。参謀兼回復魔法使いは貴重ですので指示をもらいたいのでよろしくお願いしますね」
「うん、何故参謀。それに、何故また強制参加なんだよ。このままだとクルフトさんの思う壺だぞ。ついでに言うと俺は雑貨屋の店員兼商人だからその事を忘れるなよ」
「もちろんその事は忘れてないぞ。でも私達もその初見ボスを見てみたいからその途中の事はハルヤに任せた方がいいと思ったからついてきてくれ」
こうなると長くなりそうだな。そうやって考えていると、ルージュが何かを思いついたみたいで手を叩く。
「大丈夫だ。俺様達を信じてくれ、ダンナには絶対怪我をさせないからな。後最悪奥の手があるからそれを使えばボスとか倒せると思うぞ」
「それに前の赤オーガの時にわたしが使った偽の区画整理が本当に冒険者ギルドから、提案されるかもしれないからここは行った方がいいかもしれないわよ」
おい、それを今言うな。ほらクルフトさんが凄いニヤケ顔をしているじゃないか……。
それをみたソルはある事を言う。
「もしかして、わたし余計な事を言ってしまったかしら?」
うん、そうだよ、そしてソルお前を凄い殴りたい。
その事はさておき、とりあえずこのままだと本当にヤバくなりそうなので、いやいやだが行く事に決める。
「はぁ、わかったよ。ただ面倒な事はしないからな。後クルフトさんは変な事を考えないでくださいよ。もしそちらが何かしてきたらこちらも考えがありますからね」
そう言いクルフトさんを睨むと頷いてきたのでまだなんとかなったかなと思う。
でも油断は出来ない。とりあえずこの状況を変えないとまずいな。
というよりわかったよと言った瞬間に四人が嬉しそうになったのが分からん。
俺がそう考えているとルージュがこちらを見てきて口を開く。
「まあこれでダンナはついてきてくれる事になったな。出発はいつにする? 俺様は今からでも大丈夫だぜ」
その事を聞いて流石にキツイと思ったのでどうしようかと悩む。
すると、エルがある事を話してきた。
「確かに今すぐは準備とかがあるから無理だね。用意や情報を集めないといけないから数日は軽くかかると思うよ。あとボク達もこの街に昨日帰ってきたばかりだから後数日は休みたいしね」
その事を聞いてナイスと思い俺も頷く。
ルージュや幼馴染達もエルの意見には、納得してくれたようで同じく頷いてきたので良かったと思う。
そして、ダンジョンに行くことの話し合いをして帰ろうとした時、クルフトさんに肩を掴まれた。
何事だと思ったらある事を頼んでこられる。
「あのハルヤ君、怪我をしている職員や冒険者に回復魔法をかけて欲しいのだけどダメかな」
「ダメですね。というより回復魔法なら治療院の人達を連れてこればいいじゃないですか? 自分の本業は雑貨屋店員で商人なので本職の人に任せたらいいと思いますよ」
これ以上本職の人から仕事を取ると苦情がきそうだからそう話す。
だが、クルフトさんは難しい顔をしながら続きを喋ってくる。
「それが一番いいんだけどね。でもハルヤ君程の腕を持った人はこの街にはいないんだよ。多分この街に一番の神官よりも上だと思うからね」
別にその辺はどうでもいいと思うが、その事でエルがある事を言う。
「前も言ったことがあるかもしれないけど、ハルヤ君の回復魔法の腕は王都や大都市でも余裕で食べていける腕があると思うよ」
「あのな。俺の本職は雑貨屋の店員で商人だから、この回復魔法も商売がうまくいくように使うだけと思っているからな。後冒険者や職員の方々は治療院の人達に治してもらってください」
そう言ってこれ以上面倒に巻き込まれたくないので帰ろうとするとクルフトが何かを思いつく。
「なら〈ポーション〉を売ってくれないかな。それならハルヤ君の本業だから大丈夫だよね」
「確かにそうですね。商業ギルドにある程度売ってはきましたが、まだ数がありますからそれならいいですよ」
そう言った後、〈ポーション〉を売ってそこそこの金額が手に入ったので、これで昼ごはんを食べに行ったりダンジョンに向かう事になったので、その準備を進める。
だが準備している時にある事を思う。それは全然雑貨屋の店員できていないよなと。
そう考えつつ必要なものの用意を始める。




