エピローグ
ダンジョンから出た時、街は大混乱していた。
「ど、ドラゴンが現れたぞ!!」
「しかも、コッチの攻撃が全く通じない!」
(おいおい、このパターンかよ)
ハルヤは呆れながら心で突っ込む。
「ど、ドラゴン!? そんなの僕でも勝ち目がないよ」
「いや、そんなに焦らなくて大丈夫だ」
「じゃな」
パニックになっているルーミア達をよそに、ハルヤは冷静にドラゴンが現れた方に向かう。
ーー
ドラゴンが現れた場所では大勢の人達が武器を持って攻撃していた。
ただ、本人は結界を張って無視していた。
「アイツ、ドラゴンの姿で来たのか……」
ハルヤは周りの静止を無視してドラゴンち近づく。
「おい、ルージュ! 街の近くではドラゴン……ゴブッ!」
「だ、ダンナ!」「主様!」「「「ハルヤ!!!」」」
ドラゴン、ルージュに文句を言いに行ったハルヤ。しかし、その文句はドラゴンの背中から飛び降りてきた人物に遮られる。
「や、やっと会えた! ハルヤハルヤハルヤ」
ハルヤの耳を甘噛みしながら左腕を握るレイナ。
「やっぱりこの匂いよね!」
右腕を抱きしめにおいを嗅いでいるソル。
「やっぱりこの抱き心地よね」「このままいっそ!」
胸に抱きついているエルとローゼ、そして、上からのしかかっているルージュ。
その中で硬い鎧に締め付けられているハルヤは苦笑いをした。
「お、重い!」
そして、ハルヤ達は再会して元のロートスに戻りゆっくり雑貨屋を始めた。ただし、ローゼがハルヤの雑貨屋近くをガタガタに警備を固めたので客が減ったことは別の話だ。
『回復魔法使いの俺は、静かに商人として雑貨屋を営んでいきたい』完結
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