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雑貨屋カモーン
ルーミア達を一旦放置して、ハルヤはルージュとの念話で話す。
『あの後、よくわからない組織をぶっ潰してダンナを探していたが見つからなかったんだぜ』
「よくわからない組織?」
『まぁ、この辺は置いておいて家主が竜魔法を使ってくれたおかげで特定できた』
「とりあえず、コッチはどう動けばいい?」
『今からオレがソッチに向かえにいく! 少し待っていてくれるか?』
「了解」
通信が切れてハルヤはルーミア達の方に向き、さっきの話をする。
ーー
話が終わり、ルーミア達の表情は驚いていた。
「ハルヤはどっかの王族なの?」
「いや、普通の雑貨屋店員だぞ」
「いやいや!? そんなのあるわけないだろ!」
アイリスが思わず突っ込む。でも、ハルヤは冷静に答える。
「それなら証拠をみるか?」
「え? 証拠?」
「そうじゃな。建物カモーン!」
フラウが地面に大きな魔法陣を出現させる。そして、中から見慣れた建物が出てきた。
「これが俺が店主をしている雑貨屋の建物だ」
「建物を見るのは久しぶりじゃな」
「「「「「いやいや!? どうなっているの!」」」」」
ルーミア+奴隷達は唖然していた。