久しぶりの竜魔法
あの後、ハルヤ達は10階層のボスを発見した。
「えぇ、なんか気持ち悪いな」
「はい、あの魔物はサンディスビートですね」
コーンの言葉にドン引きハルヤだが、ルーミアがあることを喋った。
「うーん。あの程度なら余裕で倒せるよね」
「そうなのか?」
「僕はハルヤに聞いているんだよ」
「そうか、俺に……って、ボスを1人で倒せと!」
ハルヤがルーミアに突っ込む。すると、ルーミア本人は笑っていた。
「ハルヤは銀色の弓以外にも攻撃方法があるよね」
「まぁ、ないこともない」
「ならそれを使って倒してよ」
「え? 他に何かあるのですか?」
リズナがハルヤを見ながら驚き、フラウはその光景を見て笑った。
「もちろんじゃ!」
「フラウ、お前が胸を張るな」
なんか微妙な雰囲気になりながらハルヤはムカデみたいなボス、サンディスクビートに近づく。
「赤竜魔法第一回!」
ハルヤの目の前に体の倍はある赤い魔法陣が現出。中から極太の炎の熱線がサンディスクビート貫き周りを焼け野原にする。
「「「「「「…………はい?」」」」」」
「お前らのご希望通り攻撃魔法を使ったぞ」
ハルヤは目の前の惨劇から目をそらすように答えた。