無意識なハルヤ
次の日。ハルヤ達の姿はダンジョンの中にいた。
「……なんで俺もダンジョンに来ているんだ?」
「それは、商業ギルドのマスター達が君を利用しようとしていたからね」
「いや、その情報はどうやって手に入れているんだ?」
「それは秘密」
ルーミアは笑って答え、ハルヤは頭に疑問符を浮かべた。
「ご主人様! 次のエリアにはフィールドボスがいますよ」
「あぁ、忠告ありがとう」
奴隷の言葉に頷いたハルヤは、天銀の弓を召喚して近づいてくる魔物を蹴散らした。
「やっぱり君の魔力は桁違いだね」
「そうか?」
「家主はエグいのじゃ」
「エグいと言われてもな」
ハルヤは少し離れた場所にいるひまわり型の魔物に威力が高めの矢を撃ち、倒すと紫煙に変わった。
「ハルヤ! 何エリアボスを雑魚みたいに倒しているんだ!?」
「え? アレがエリアボスだったのか?」
「はい! ひまわりフラワーと呼ばれるフィールドボスですよ」
「ひまわりフラワーって、そのままかよ!」
ハルヤは思わず突っ込み、ひまわりフラワーの周りには大きめの魔石が落ちていた。
「なんか納得出来ませんね」
「あぁ、オレもだ」
奴隷達はハルヤ達の戦闘力に驚きながら素材回収を始め、回収が終わった後はもっと深い階層に向かっていった。