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実物作成

 唖然としているアルフィーネをよそに、ハルヤは頭に疑問符を浮かべていた。


「なんかブツブツ言って怖いな」


 ハルヤはその姿を見てドン引きしたが、2人はをうなずいた後に振り向いた。


「ハルヤさん! このレベルのポーションを作れるのですか!?」


「えぇ、普通に作れますよ」


「……それなら、失礼します!」


「え? はっ!?」


 アルフィーネはハルヤをお姫様抱っこして、ギルドマスター室のドアを蹴破った。


「い、いきなり何をするのですか!?」


「貴方の言葉が本当か試すだけよ!」


 強化魔法を使っているのか、アルフィーネは通りかかる職員を無視しながら走る。

 そして、商業ギルドにある調合室に到着した。


「ハァハァ……、早速作ってもらうわよ」


「あ、はい」


 ハルヤはアルフィーネの目力に負けて、ポーション作成機と素材をアイテムバックからとりだした。


「とりあえず作るので、邪魔はやめてくださいね」


「わ、わかったわ」


 ハルヤは職人の顔になって材料を切り始めた。



 ポーションが完成して、アルフィーネの隣にいた鑑定士に見てもらうと唖然としていた。


「このレベルの回復ポーションを作れる人はこの街にはいませんよ」


「そうなると王都とかにはいるのかしら?」


「いえ、それは分からないです。ただ、わたしが見た中ではトップの製品です」


 ポーションを作っていた職人達もハルヤのポーションを見て固まっていた。


「こんなの見たことないぞ!」


「作り方を教えてもらおうかしら?」


 このままだとマズイと思ったハルヤは口を開く。


「あの、約束は守りましたよ」


 ハルヤはポーションの機材や余った素材を片付けて立ち上がった。

 しかし、アルフィーネはハルヤの肩をいきなり掴んた。


「あの、離してください!」


「ごめんなさい! 多額の報酬は出すからもっと作ってちょうだい!!」


「……このパターンか」


 ハルヤは頭を抱えて呟いた。



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