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ルーミアの威圧

 ハルヤとフラウは冒険者ギルドの惨劇にドン引きながらルーミア達を回収した。


「しかし、あんなに人が倒れているのは何かあったのか?」


「それは僕も知らないよ」


 この時、奴隷達はいやいや!? と思ったが、その言葉を口にする人はいなかった。


「家主はやはり鈍感じゃな……」


「うん? フラウ、何か言ったか?」


「いや、なんでもないのじゃ」


 フラウ様は何かに気づいていたみたいで、青い顔をしていて呆れていた。


「まぁ、そんな事よりもこれからどう動くの?」


「その前に違和感がないか?」


「……うん、僕達はつけられているね」


 ハルヤは周りを見て何かを気づいてルーミアも頷く。


「嫌な予感は当たるもんだな」


「家主達が目立ったせいじゃな」


「それは言わないでくれるか?」


 頭を抱えそうになるハルヤ達を見たアイリスは口を開く。


「つけられているならヤバくないか?」


「確かにな。ただ、相手が動かないと証拠は掴めない」


「それに、コッチには僕の監視がある事を知らないよね」


 ルーミアの言葉に微妙な表情になっているアイリス達。


「さてと、昼ごはんを食べて改めて動きますか」


「だね!」「のじゃ!」「「「「はい!」」」」


 ハルヤは近くにある料理店を見つけてルーミア達を呼んだ。


 数日後、ハルヤ達は冒険者ギルドのギルドマスター室にいた。


「よくきてくれた。オレの名前はガルドン、この冒険者ギルドのギルドマスターをしている」


「あ、はい」


 冒険者ギルドのマスターに呼ばれた理由を分かってないハルヤは、頭に疑問符を浮かべる。


「今回呼ばせて貰ったのは君達の力を借りたいと思ったからだ」


「嫌です」


 また力かと思ったルーミアはすぐに断る。


「あの、話だけでも聞いてくれないか?」


「話を聞く前に、僕達にメリットはないよね」


「……それは君達次第だと思う」


 微妙な反応しかしないガルドンにハルヤ達のイライラは溜まった。


「すみませんが、自分は話を聞く気はないです」


「同じくなのじゃ」


 立ち上がって部屋を出ようとしたハルヤ達にガルドンは焦りながら口を開く。


「今回のクラン合同で最深部に挑戦するから、その部隊に君達も入ってくれ!」


「だからお断りします!」


 ハルヤは怒鳴ってルーミア達と共にギルドマスター室から出て行く。


「あの、ギルドマスター」


「アイツら、オレの好意を受け取れないのか?」


「あの人達は自分の力を過信してますね」


 隣にいた秘書も話しながらガルドンは机を蹴り飛ばし、周りに当たり散らしていた。

 

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