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冒険者資格

 装備を揃えたアイリス達を見たハルヤはある事に気づく。


「そういえば、ダンジョンに入る資格とかいるのか?」


 ハルヤはふと思った事を口にすると元冒険者のウェルが驚いた表情になっていた。


「主人は資格無しにダンジョンに入れると思っていたのか?」


「あぁ、前のところでも学園でも普通に入っていたぞ」


「確かにそうじゃな」


「……な、なる程」


 赤オーガの時もデカトレントが出た時も無理矢理だった事を思い出すハルヤは渋い顔をした。


「ま、まぁ、話は戻して資格はいるのか?」


「当たり前だ! ダンジョンに入るには冒険者資格がいるぞ」


「ウェルさん、口調が荒くなってますよ」


「あ、すみません」


 コーンに抑える様に言われたウェルは頭を下げた光景を見たルーミアが言葉を発する。


「まぁ、ダンジョンに入るなら冒険者資格をしないとね」


「あ、ルーミアは冒険者資格を持っているのか?」


「それは当たり前だよ」


 ルーミアはポケットから冒険者カードを取り出した。


「……あの、奥様はSランク冒険者だったのですね」


「うん、そうだよ」


「「「「いやいや!?」」」」


 アイリス達はルーミアを見て唖然としていた。


「色々突っ込むところはあると思うが、これで問題は解決するな」


「解決どころか大量のお釣りが帰ってきますよ!」


「リズナ、あんまり騒ぐと迷惑になるのじゃ!」


「ハッ! 申し訳ございません」


 周りの人達は頭に疑問符を浮かべながらハルヤ達を見ているが、本人達は微妙な雰囲気になっている。


「まぁ、ルーミア。アイリス達の事は任せたぞ!」


「それはいいけど、ハルヤ達は何をするんだい?」


「それは決まっているだろ、俺とフラウは本職の雑貨屋をするんだよ!」


「「「「はい?」」」」


「……言うと思ったよ」


 ハルヤとフラウはドヤ顔でアイリス達は硬直、ルーミアは頭を抱えていた。


「やっとじゃな!」


「あぁ、とりあえず俺とフラウは商業ギルドに行ってくるな」


「……あの、ご主人様の本職は雑貨屋ですか?」


「そうだけど?」


「何処から突っ込めばいいんだ?」


「「ですね……」」


「だな……」


 もはや唖然を超えて呆れているウェルを筆頭に言葉に詰まっているアイリス達。


「ハルヤ、フラウ、この事は僕が後で説明しておくから言っておいで」


「了解じゃ! 家主、いくのじゃ!」


「なんか釈然としないな」


 ハルヤはフラウに連れられてルーミア達から離れていき、残ったルーミアは奴隷達に向かって言葉を伝える。


「ハルヤの秘密は僕もあんまり知らないから後で問い詰めようね」


「ですね……、今回の発言で疑問符がメチャクチャ浮かびましたよ」


「オレもだ」「アタシも」「ぼくもです」


 問題はこの状況で突っ込める人がいるだろうか……。ルーミア達はそう思いながら冒険者ギルドに向かった。


 

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