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特別編〔ハルヤとフラウの会話〕

 リハビリで書いてみました。

 これはハルヤとフラウ、二人の時の会話である。


「名前はフラウいうんだな。でも、付喪神が取り憑いているなんて知らなかったな」


「そうじゃろ。妾も顕現けんげんして家主とこうやって話せるとは思ってもいなかったのじゃ」


「俺はフラウと話せたのは良かったが、みんなと離れ離れになったのは辛いな……」


「家主の気持ちもわかるのじゃ。妾はここに来るまでは家主達は楽しそうに話している所が羨ましかったのじゃ!」


「それなら表現して、フラウも入れば良かったんじゃ無いのか?」


「妾は意識はあったのじゃが、表現する程の力は無かったから入りたくても入れなかったのじゃ!」


「ただ、今回の転移魔法の何かが働いてフラウをみる事が出来る事になったんだよな?」


「そうじゃのう。だから家主に膝枕して貰ってのんびりしているのじゃ」


「俺がソファーに座ったらすぐに来たよな。それに頭を撫でてくれと言われた時は、アイツらもこんな感じだったなと思い出したぞ」


「家主、今は妾の時間じゃから、ほかの女子は思い出さないで欲しいのじゃ!」


「はいはい、わがままなお嬢様だな」


「そうじゃ、妾はわがままなお嬢様なのじゃ」


「それは置いといて、俺よりもこの建物は年月が経っているのに、お嬢様と言えるのか?」


「うぐっ、それを言ったらお終いじゃ。それに妾の見た目は幼女だから構うのじゃ!」


「かまったらロリコンの変態で捕まるから断る! だったら俺と同い年くらいの見た目になれ」


「妾は合法ロリだから大丈夫なのじゃ。それよりも銀髪の女子〔ソル〕が言っておった通り、家主はいい匂いがするのじゃ」


「いや待て、なんでうつ伏せになって匂いを嗅いでいるんだよ! お前もソルと同じく変態なのか!?」


「変態とは失礼じゃのう。妾は普通に匂いを嗅いでいるだけなのじゃ」


「それを世間では変態と言うと思うのだが……」


「変態議論は置いておいて、家主はこれから何をしたいのじゃ?」


「それは、ビジネス〔商売〕だな。ここに転移して来る前は、色々面倒ごとに巻き込まれて戦闘が多かったから、ゆっくりと商品を集めて商売したいな」


「スローライフみたいじゃのう。妾も戦闘は好きてばないから良さそうじゃな」


「ただな、ここに俺が知っている素材があるかが心配だな。ポーションの素材が違ったりすると、また最初から勉強しないといけないのが大変だな」


「確かにのう。家主は素材の扱いに慣れるのには、そこまで時間がかかってはおらんかったのは知っているのじゃが、面倒な事は嫌いなのは分かってあるのじゃ」


「だから、今回はビジネスをメインにして行きたいと言ったのはそこだ。これ以上戦闘や人に使われるのは嫌だからな」


「家主らしいのう。確かに、面倒ごとや戦闘は妾も好きではないのじゃから同じじゃな」


「何個か問題はありそうだけどな。一個目は、土地代をどうするかだよな。ミスリルとかを売れば金にはなるけど、それだと目立ち過ぎるからそれはやりたくないし、元手の金も無かったら何も動けない」


「それに、ミスリルやポーションなどが売れなかったら、妾達は森の中で生活しなくてはいけないのじゃ」


「そうなったら、魔物を倒す→素材を剥ぎ取る→ポイントに変える→品物を手に入れるのループになりそうだな」


「妾はそれでいいのじゃが、家主は嫌そうじゃな」


「そりゃあな、元々商売人だから商売したいのは当たり前だと思うぞ」


「確かにそうなのじゃが、家主は雑貨屋の店員ではなくて店主だと思うのは妾だけなのかのう?」


「店主の方が合っているとは思うが、店員の方がしっくりくるからいつもそう言っているだけだ」


「何回か、お主は店主じゃ! と突っ込みたくなったのは妾だけかのう?」


「他の奴にも言われた事はあったけど、俺は気にして無かったな。それよりも、この雑貨屋を守るには苦労したな」


「雑貨屋〈エルガリオン〉の名前は中々カッコ良かったのじゃが、家主達はそう言ってくれた時が少なかったのじゃ」


「フラウ、そんなに凹むな。これからは普通に読んでやるからさ」


「本当かの! やはり家主は最高じゃ!」


「おい、いきなり抱きつくなよ。それと、俺の胸に顔を押し付けるな!」


「ふにゃあー、ヤッパリ暖かいのじゃ」


 俺とフラウの日常です。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 話の中に二章でハルヤがやりたいことや目標が上がっていて、ハルヤの行動心理が良く分かる感じで良いですねえ、あとフラウが具現化されずに話せなかった時期の分まで、じっくりとハルヤと話せてるのが良…
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