バンパイアの内容
バンパイアの女性に思いっきり血を吸われたハルヤです。
今は貧血状態でフラフラするので椅子に座ってアイスコーヒーを飲みながら、フラウがフィリスならお仕置きしている所を見ている。
「フラウ様、その乗馬鞭は何処からとりだしたのですか!?」
なんかフィリスがあれだが
「さあ、観念するのじゃ」
フラウの目がガチなのでスルーする。
「ハルヤ、少し離れた所で凄い事になっているかと大丈夫なのかい?」
「知らん。それよりもしんどい」
何故か名前を呼び捨てにされて、さらにガン見しているので
「なぁ、なんでそんなにこっちを見てくるんだ?」
気になったので聞いてみると
「バンパイアが牙を使って異性の血を飲むのは告白の意味もあるんだよ。つまり、僕は君に血を含めて一目惚れしたんだよ」
「そんな事を言われても意味がわからん」
「まず、バンパイア族は異性で魔力が高い者を伴侶にするんだ。もちろんそこには異種族も入っているよ」
「確かに俺は魔力が高いのは自覚はある」
ルージュとの契約のお陰で、元々高かった魔力がとんでもなく高くなったからな。
「ハッキリ言って、エルフや魔人族なんかと比べ物にならないくらいの魔力が人族にいるとは思わなかったよ」
そう言ってまた飲みたそうにしているが
「先に言っておくが、これ以上血を飲まれたら倒れる自信がある」
その前に捕食されそうで怖いのだが
「まぁ、今は我慢するよ。でも、目の前に超高級ワインがあるみたいだから我慢の限界もあるよ」
口元からヨダレが垂れそうな雰囲気になっているので
「やはり嫌な予感は当たるな」
こんだけ予感が当たるなら、宝くじを当てて欲しい。
そう思っていると
「さて、僕の告白の返事はどうかな?」
「あのな、今日であった相手にOKを出すわけないたろ」
正直、俺は自由に生きたいから結婚やお付き合いはあまりする気はない。
「それなら、君と一緒に行動して惚れさせるだけだ!」
なんか、メラメラ燃えているみたいだが
「面倒だから帰ってくれ」
俺は冷静にそう伝えると
「城に帰っても暇なだけだから、こっちの方が楽しい」
なんかマズイ事が聞こえたような気がする。
まぁ、それは置いておいて、フラウのフィリスへのお仕置きが終わるまで待っていると
「は、ハルヤ様、助けてください」
「断る! お前には反省が必要だからな」
フラウにお尻を乗馬鞭でビシバシ叩かれて泣いているフィリスを見ると笑えて来る。
それから約二時間後、お仕置きが終わったみたいで、ガチ泣きしているフィリスと、ニッコリ笑っているフラウがいた。
「ハルヤ様、回復魔法をお願いします」
「それも断る。さっきも言ったが、反省しろ」
そして、フィリスが変な歩き方になりながら店を出ると
「もう夕方か……」
日が沈みかけていたので
「それなら、約束の超高級レストランを奢るからついて来てくれるか?」
「待つのじゃ! 予約も無しに入れる訳ないのじゃ」
フラウが真っ当な事を言ったが
「それは大丈夫だよ。僕には色々ツテがあるからね」
そう言って、メチャクチャ高級そうなレストランに到着する。
「ほ、本当に大丈夫なのですか? あとお尻いたい」
お尻を抑えているフィリスが喋るが
「ちょっと待っていてくれるかい」
そう言ってルーミアがレストランの中に入って少しした後
「それでは、ルーミア様一行は最上階の個室に案内しますね」
……マジで行けたよ。
そう思いながら、従業員の人に案内されて中に入る。
それから、メチャクチャ美味しい料理を出されて満足して帰ろうとしたが
「ルーミアさん。なんでついて来ているのですか?」
「さっきハルヤを惚れさせると言ったはずだ」
なんか、コイツも話を聞かない相手なのはわかる。
ただ、人が増えると狭くなるので何か方法を考えないといけないな。
すみません、体調面がかなり悪化したのでしばらく休みます。