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テストの時の問題

 とりあえず、今回のテストであった事を話すと


「グレンイーグルがこの辺に現れる事はまずないし、転移トラップの先が森になっていてトレントの大群に襲われた事も今回を除いて聞いた事がないぞ」


「それはそうですよね。自分が何かしらの引き金を引いているような気がしますね」


 毎回面倒ごとが俺の周りで起きているとそう思えてしまう。


「それに、怪しい組織がこの学園都市に侵入しているという噂もあるから、その対処しないといけない事が多い」


 なんか嫌な予感がする。


「まぁ、確証はないからまだわからないけどね」


 難しいが、何かありそうなのはアレだな。


 その後、フラウがこの部屋まで来た事以外は特に問題は起きなかった。


 そして、話し合いが終わりフィリスと合流するが


「さて、俺を無理矢理気絶させた理由を聞こうか」


「は、ハルヤ様。顔が恐ろしい事になっていますよ」


 この馬鹿にどういったお仕置きをしてやろうかと考えていると


「家主、フィリスには飯抜きはどうじゃ」


「えぇ!? 酷くないですか!」


「家主を酷い目に合わせたのに自分はそれかのう?」


 言い合いで幼女に負ける残念女性の図が出来上がった。


「まぁ、フィリスは後でシメるとして、こちらも話し合いが終わったから帰るか」


 俺達は学園の部屋から出る。


「時間もアレだから食堂で昼ごはんを食べに行くか。もちろん、フィリスは自腹だけどな」


「そ、そんな……」


「逆に今まで奢って貰っていた方がおかしいのじゃ」


 まぁ、ミラナさんに請求はしたらから大丈夫だけどな。


 そうやって話していると、学園の一般食堂に到着したので


「それじゃあ食べますか」


 俺とフラウは普通に頼むが、フィリスは安めの定食を頼むみたいだ。


「今月のお給料分は、お酒とかに使ってあまり残りがないから慎重に使わないと」


 まぁ、そうなるよな。


 そう思いながら料理を受け取って席に座って食べていると、学校に来ている生徒から何かが聞こえて来る。


「聞いたか? この学園都市にSランク冒険者が来るらしいぞ」


「でも、理由は何かしら?」


「学園で授業してもらう可能性もあるし、他の事が何かあるかもしれないぞ」


 Sランク冒険者か……。前に会った光の翼みたいな連中が来るのか。


 そう思いながら生姜焼き定食を食べていると


「ハルヤ様。Sランク冒険者の事ですが、何かしらの狙いがあるみたいだとメイド長達から聞きましたよ」


「そうなると、Sランク冒険者がこの学園都市に来るのは確実か」


 関わりたくないが、嫌な予感がするのは気のせいか?


 まぁ、その時は考える事にする。


 それ以外には特に有益な情報がなかったので、昼ごはんを食べ終わる。


 それから、今回消耗したアイテムや消耗品を買いに行く為、遅いが市場に向かう。


「なる程、素材やアイテムは前に来た時と同じくらいだな」


 俺はお金があるのを確認してどんどん買い込む。


「ハルヤ様をみていると金銭感覚が狂いそうです」


「家主は商売で買っておるから大丈夫だと思うのじゃ」


 まぁ、ポーションとかはこの学園でかなり売れる事がわかったからメインだな。


 そして、大量に商品を買ったので帰りのモノレール乗り場に向かおうとするが


「ここは結構人が多いな」


 なので俺達はのんびり歩く事にした。


 それから、喫茶店に寄ってコーヒーを飲んだりしてゆっくりしたが、テスト終わりなので生徒達が多い。


「ハルヤ様、この時間は人通りが多いので避けた方がよかったのでは?」


「その辺は大丈夫だろ。それよりもこれからどうするかを考えないとな」


 クロトとナイン達に錬金術の事を教えて、よくわからない組織の対策も考えないとマズイからな。


 しかし、組織の方は学園都市の警備とかでなんとかならないのかな?


 そう思いながら周りを見ると、特に何も起きてなかったので良かったと思う。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 学園によくわからない組織にSランク冒険者、だんだんと物事が動き出してきた感じですね、ハルヤが物語の中心にいるって感じが二章からより強くなってきて、厄介ごとが来るほど楽しみになってきました。…
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