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食堂のルール

 そして、食堂について生徒達に食事を奢ると


「ハムハム、美味しいです!」


 みんなガツガツ食べているので


「そんなに急いで食べなくでも大丈夫だぞ。それにテスト期間で他の生徒もそこまでいないからな」


 周りを見てもガラガラだからな。


「いえ、オレ達は食堂を使うと大体酷い目に合うので早く食べているのです」


「そうなのか……。まぁ、そこは人それぞれだな」


 俺は自分が頼んだ焼肉定食を食べながら周りを見ていると


「ハァ、面倒なのは変わらないな」


 そう言って食べ終わった後、移動していると


『おいおい、あの雑魚共笑えるよな』


『ボロボロの装備で能力もカスしかいないのは笑えるわ』


 なる程、かなりボロカス言われているな。


 だが、言われている本人達は俯いているから


「まぁ、アイツらを黙らせる方法が有ればいいな」


 俺はそう考えていると


「オイ、雑魚共!」


 ふと、何か聞こえたので振り向くとゴツい男とその取り巻きの男女が複数いた。


「何か用か?」


「何か用か? だと。雑魚の四十組の生徒が何言っているんだ!?」


 なんか俺も巻き込まれていないか?


「お前ら食堂で飯を食べていたみたいだな。その金は何処から手に入れたんだ?」


「ヒィ!」


 なる程、その事か。


「それは俺が彼らに奢っただけだ」


 俺は前に出て話すと


「ほう、飯が食える金を持っているのはお前か! なら」


 向こうは拳を振りかぶったので躱す。


「チッ、なんで躱すんだよ! 雑魚は雑魚なりにやられろ!」


 このヘロヘロパンチに当たるはずがないだろ


「お前ら、コイツをぶっ潰せ!」


『はい』


 なんか、向こうの連中は武器を抜いて来たので


「なる程。なら、サモン・天銀の弓!」


 俺は天銀の弓を召喚して矢を撃って、相手の武器を全部破壊する。


「ハッ!? お前何をした!」


「決まっているだろ。お前らの武器を破壊したんだよ」


 正直コイツらは攻撃して来たので


「ハァ、こうなるか」


 俺は天銀の弓の矢で相手の足を撃ち抜いて地面に沈める。


「アガッ! オレ達にこんな事をしていいと思うているのか!?」


「知るかよ。それよりもこの状況は理解しているのか?」


 俺はチンピラ生徒を睨みつけると


「なんだと! 雑魚共が少し力を持ったくらいで調子に乗るな」


 ハァ、実力主義の問題はここにあるのか


「そうか、ならお前達より強い俺はお前らを殺してもいいのか」


 俺は弓に矢を出現させて撃ち抜こうとする。


「ま、待て、なんでそうなるんだ!?」


「お前達が喧嘩を売って来た。それにたまたま当たり所が悪くて死んだとかなら言い訳も出来るだろ。それに雑魚のお前達が悪い」


 さっき言った事を言い返すと


「ヒィィ!」


 とかなり怯えているみたいだが


「さて、ここで一つ助かる条件をだぞう。コイツらに一生関わらないなら助けてやろうか?」


「わ、わかった! コイツらとは関わらない」


 リーダーがそう言ったので


「そうか、ならその約束を守れよ」


 俺は回復魔法を使って、チンピラ生徒の怪我を治すと


「まさか、あんたは最近来た腕利きの臨時講師か!」


「そうだ」


 俺はこれ以上話す事はないので、生徒達を連れてこの場から離れる。


 そして、人が少なくなった所で


「ハァ、慣れない事をすると大変だな」


「ハルヤ先生、こんな事をしても大丈夫なんですか?」


 ネージュが心配そうに聞いて来るが


「まぁ、なんとかなるだろ。無理なら方法はあるからな」


 しかし、俺の性格も変わったな、と思っていると


「ハルヤ先生はアイツらが怖く無いのですか?」


「正直アイツらより怖い存在なんで山程いるぞ」


 赤オーガやドラゴンなどよりも断然マシ。


「それよりも、今回のテスト範囲の近場のダンジョンはどんな感じなんだ?」


「私達もあんまり行った事が無いのでわからないです」


 そうなると、何かありそうだな。


 そう考えながら話し合う。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 一章の冒険が本当に人間がこなせる領域を軽く超えてたってことが良く分かる、チンピラのあしらいかたでした。 [気になる点] 生徒だから実力的にはプロより劣るのは分かるけれど、 実力主義の教育と…
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