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朝の一幕

 昨日は、夜遅くまで喋って盛り上がったので寝床に入ったのは、かなり遅い時間だった。

 

 俺は、自分のベットに寝てエルは収納ポーチに入っていた布団を床に敷いて寝ている。


 そして、朝になりカーテンをかけてある窓から光が入ってきた。


 俺は、眩しいので掛け布団を被り二度寝しようとした時、部屋のドアが勢いよく開く。


「ハルヤおは『なんだ、敵襲か!?』えっ?」


 レイナが入ってきた音にエルが飛び起きて、そのまま右ストレートをレイナの腹に打ち込む。


「ゴフッ、またか……」


 と言い、軽く後ろに吹っ飛びエルが部屋の外に出て追撃を始めたので、俺は放置して寝る事にする。


 そして、ある程度爆睡して外に出ると、ボコボコにされてボロ雑巾みたいになって倒れているレイナみたいなのと、それを見ている+足蹴にしている、ソルとエルが居たので俺は見たけとスルーする事にした。


 すると、二人が俺の方を気づいたので挨拶してくる。


「おはよう。襲撃者は見ての通りボコボコにしたよ。これでボクの実力は認めてもらっていいかな」


 それより、踏んでいる奴 (レイナ)から足をどけたら?


 そう考えていると、次にソルが挨拶してきた


「ハルヤおはよう。エルから侵入者の事を聞いて加勢にきたわ。意外と抵抗してきたけど私達二人がかりで倒したわ」


 俺が思っている事とは反対に、レイナをさらに踏みつける。


 流石に可愛そうかなと思ったが、コイツには、お仕置きした方がいいよなと思い俺は二人に、朝ごはんを作りに行ってくると言い、その場を離れた。


 少しして俺は、朝ごはんを人数分作った後、ボコボコにされたレイナに回復魔法をかけて復活させた後、全員がイスに座って食べ始めた。


「しかし、朝から酷い目にあった。まさかドアを開けるとエルから殴られて、その後にきたソルが助けてくれるのかなと思ったらまさかエルに加勢して、私をボコボコにしてくるなんて思ってもいなかった」


「あれは、貴女が悪いわ。ノックして名前を言わずにいきなりドアを開けて侵入したわよね。例えば、知らないオッサンがいきなりわたし達の部屋に入ってきたらどうするの?」


「うぐっ、それは殴って追い出す」


 レイナは渋々そう言った。


「それなら、ボクがやったことは正当な防衛だね。よかった、一回手を止めた時レイナと気づいたけど、そのままソルが加勢してきてボコボコにしちゃったけど悪くないよね」


 エルが普通に自分は悪くないと正当化している。


 まぁ、別に俺は被害はほとんど受けてないし、確かにレイナは可哀想と思うけど、いつもこんなんだしもう慣れたからいいかと思ってしまう。


「あのさ、一つ思ったけど私の扱い酷くないか? 確かに昔から色々されていたが、最近になってさらに酷くなっているような気がするのだが」


「それは、知らないわね。でも確かに最近色んなことが起きたわね。ほんとなんでこんなに事件が起きるのかしら?」


 ソルが不思議がっている。


「それはわからないが、何かしらが鍵になって歯車が動いたのかもしれないな。今回のゴブリン大量発生も何かしらあるかもしれないから、気をつけた方がいいかもしれない」


「ボクもこの街にきたばかりだけど、ダンジョンの街と聞いていて楽しみにしていたのに、外の事で問題が起きているとは思ってもいなかったよ」


 エルが、食べ終わったお皿をシンクに持って行きながらそう言ってきた。


 そうだな、最近面倒ごとが立て続けに起きているな。何かおかしい事が起きたのか?


 そう考えていると、レイナとソルも食べ終わり皿を持って行く。


 俺もいつのまにか食べ終わっていたので、同じく皿を持っていった後、俺達はイスに座りながら今日の日程を話し合うことになったので、俺はある事を言う事にする。


「今日は店の片付けをしたいのだかいいか? 流石にこれ以上散らかっているのを見てられないからな。やるのは俺一人で大丈夫だ。お前らはどこかで買い物をしてくればいいからな」


 俺は、店の商品がダメになっている奴とかの確認もしないとなと思ってそう切り出す。


「じゃあ護衛はボクがすればいいね。お金も無いし買い物行っても何も買えないからね。二人は服でも買ってきたら?」


「いや、エルはさっきまで護衛していたから次はわたしの番よ。お金の心配ならレイナが奢ってくれるから心配ないわ」


「なんで私が奢らないといけないんだ。今日こそ私がハルヤのご『貴女は新しいドアを冒険者ギルドからお金をもらって直せ(しなさい)』……ハイ」

 

 うん、いつも通りだな。


 ただ、今回は日雇いで店員として雇ったことのあるソルに、残って欲しいと思う。(レイナはガサツで損害の方が大きかったから辞めてもらった)


 俺はその趣旨を伝えると、ソルが嬉しがってエルが落ち込んだが、夜にまた護衛してもいいぞと使えたら笑顔になった。

 

 ちなみにレイナは、また部屋の片隅で三角座りしていたので今回はフォローを入れることにした。


「レイナ。今回頑張ってくれたら、何がご褒美をあげるが何がいい?」


 その言葉を聞いて、レイナが凄いスピードで俺の肩を掴む。


「本当だな。その言葉に嘘偽りはないよな。ないなら私はメチャクチャ頑張れるぞ」


 普通でいい。お前が本気で頑張ったらいい時と悪い時が半々で俺に降りかかってくる事があるからな。


 その事を伝えたのだか人の話を全然聞かない為、ソルがレイナのお尻を剣の鞘で叩いた。


「痛い、ソルいきなり何をするんだ。朝見たけど、私のお尻はまだ結構腫れていて痛いんだぞ」


 レイナが涙目になりながらソルに抗議した。


 しかしソルの目は笑っていなかった


「そういえばレイナ。確かわたしの記憶が正しければ昨日の朝、かなりお仕置きして数日はまともに動けなくなる程叩いたけど、夕方にはある程度復活していたわね。何故かしら?」


「それは、メルさんが冒険者ギルドにあった品質の良いポーションを塗ってくれて、ある程度治ったから復活したんだ」


 と若干震えながらそう言った。


「なる程、じゃあもう一回叩きなおした方がいいかしら。治したらお仕置きの意味が無いと思うのはわたしだけかしら?」


 ソルがそう言ってレイナを壁に追い詰める。


 だが、今回は可哀想だと思ったので俺は仲裁に入るらせてもらう


「ソル。悪いが今回だけはゴブリンの大量発生の問題が収まるまで待ってもらえないか、流石に護衛が一人減ると負担が大きくなると思うからな」


 その事を伝えるとソルは


「仕方ないわね。今回はハルヤに免じて問題解決までは気にしないことにするわ。でも終わったら覚悟しなさいね」

 

 そう言いソルは笑ってない目を辞めた。


 それを見ていて固まっていたエルが口を開く


「なる程、力関係はレイナよりソルの方が上なんだね」


 その事に答えることにする


「確かに、基本ソルの方が上だが、たまにレイナが反撃して怒る時もあるからどっちもどっちだな」

 

 俺は、この幼馴染の関係を思い出しながらエルに伝える。


「そうなんだね、ハルヤ君も大変だね色々振り回されているのを、この数日見たからね」


 数日前に初めて会った奴に、これを言われるのはおかしくないと思ってしまったのは、俺がズレているのかな。


 そう考えていると、何とか復活したレイナが改めて俺に


「約束覚えておいてくれな。私頑張ってくるからな」


 と言い外に出て行った。


 俺、ソル、エルは少し固まった後、レイナの事は放置して店の片付けを始めた。(護衛はソルとエルの二人がしてくれる事になった。

 

 そして片付けを初めて、壊れているものなどを集めてゴミ袋に入れて店の端に置いた後、品出しをして店を数日ぶりに開ける事にした。


 そして、久しぶりに感じるほのぼのとした時間が過ぎることとなり、俺達はゆっくりすることが出来た。









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― 新着の感想 ―
[良い点] 雑貨屋さんらしい日常がなにより欲しいところですが、 ゴブリン大量発生が控えてると思うと、楽させてもらえ無さそうな予感がしますね。
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