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テストの内容

 とりあえず、教室は使ってもいいみたいなので話し合いを始める。


「さて、この冊子を読んだ限りはアイテムの持ち込みは自由みたいだな」


 俺は職員室で貰った冊子を読んだ感想を喋ると


「ハルヤ先生、アイテムは買いに行くとして武器はどうするの?」


 ルーザがそう聞いて来たので


「ルーザ、ハルヤ先生の武器は凄いのよ」


「そうなの? 見た目は戦闘経験がなさそうだよ」


 まぁ、そうだよな。


「俺も戦闘よりも商売の方がいいが、戦えない事は無いぞ」


「なら、武器を持って無いのは何故?」


「それは、見たほうが早いな。サモン・天銀の弓!」


 俺は左手の腕輪を弓に変える。


「えっ!? 腕輪が弓に変わったの?」


「そうだぜ。それにハルヤ先生はグレーウルフを瞬殺出来る腕前を持っているのと、とても貴重な回復魔法も使えるんだぜ」


 その言葉にルーザは驚いているみたいだが、俺は冷静に天銀の弓を腕輪に戻す。


「なる程、臨時講師なのにそこまで戦力になるとは思わなかった」


 そう言って頭を下げて来たので


「別にいいぞ。それよりも作戦を考えたいな。今回のテスト場所は試練の森だから、なんとかなりそうだな」


「いやいやハルヤ先生、試練の森はこの近くでは結構危ない所だよ!?」


「なら、エクス達はなんで試練の森にいたんだ?」


 ふと気になったので聞いてみる。


「それは、上のクラスの奴らと喧嘩になったから、それで試練の森の魔物を倒してそれを証拠にして言い返してやろうと思って行ったけど、結果はアレだった」


 ハァ、やはりイジメとか多そうだよな。


「アタシ達の実力は中の中だからそこまでイジメは無いけど、下位のクラスは相当酷いよ」


 まぁ、学園は実力主義だからどうにもならないか


「それは置いといて、私達はどうします?」


「わたくし達は前に試練の森には行った事はあるので、少しは警戒出来そうですね」


「でも、アイテムは早く買いに行かないと売り切れるよ」


 アイテムか。


「ポーションや食料、野営セットや結界魔道具は普通にあるぞ」


「ハルヤ先生、準備するの早く無いですか?」


 フレイ、それは言わないでくれ。


 一応、アイテムが揃っているか確認した後


「来週に向けてやる事はあるのか?」


「正直、ここまで揃っているのでやる事が連携の練習くらいですね」


 マジかよ、俺は戦闘はしたく無いんだが。


 そう思いつつ、試験まで準備をする事になった。


 そして、試験当日の早朝


「眠い、なんでこんな朝早いんだよ」


「ハルヤ先生は朝はあまり強く無いのですか?」


「弱いわけでは無いが、今は五時半だぞ!」


 流石に早いわ!


「それはいいとして、ここから目的地まで歩くのはしんどいな」


「エクス、前に僕達も試練の森まで歩いたから、文句は言わない方がいいよ」


 ハイドはそう言っているが


「場所が有れば楽なのですが、成績上位者に使われたので無いですね」


「そこは貴族の力でなんとかして欲しかったよ」


「ルーザさん。それをやったら面倒な事になりますよ」


 フレイが上手く突っ込む。


「この学園は貴族の宝を使うと嫌われるからな」


 エクスも何かを思っているみたいだ。


「それよりも気をつけて!」


 ハイドが何かを察したみたいで前を向くと


「アレは、グリーンドック!?」


 緑色の犬を大きくしたような魔物が五体程、こちらに近づいて来た。


「試練の森に行く前の魔物狩りにはちょうど良さそうだ」


 エクスが腰の二本のショートソードを構えたが


「私が先制攻撃をします」


 フレイは弓を構えてグリーンドックに矢を放つが


「当たらない! やはり早い」


 いや、確かに早く見えるが弓の調子が悪く無いか?


「じゃあ、近接組も行くぞ」


 そう言って、双剣のエクス、盾と剣のグレイス、タガーのハイド、盾とメイスのルーザが突撃して行く。


「なんか、めちゃくちゃだな」


 四人は上手く交戦しているように見えるが、連携は出来てない。


「仕方ない、とりあえず戦闘は終わらすか」


 俺は天銀の弓を召喚して、グリーンドックを矢を分散させて全体に攻撃して倒す。


「ハルヤ先生、オレ達の見せ場が無くなるぞ」


「あのな、連携の話は何処にいったんだ?」


 その事に突っ込むと


「確かに、僕達は何も考えずに突撃していましたね」


 まぁ、これからは作戦を考えて行きたいな。


 そう思いながら、内容を考える。

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― 新着の感想 ―
[良い点] まだ連携がとれてないような雰囲気で 生徒たちも実戦で強くなれたら良いなあと [気になる点] 学園での冒険を経て ハルヤは確実に指導者として成長するってあたり 冒険者、指導者とこなして 最後…
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