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相棒はハムスターの錬金術師  作者: tanuki
2/15

2・出発

さあ今日も元気だ空気がうまい。

あれから3ヶ月たち食事も普通に食べられるし体力作りの為に筋トレもしている。

こちらの言葉や文字もラスクから習っている。こちらの1ヶ月は30日で12ヶ月、360日で1年だ。

魔力操作もゆっくりながら体のなかを動かせるようになった、丸い魔力の塊から糸のように魔力を出して血管のなかを流れるイメージで成功した、ラスクも太鼓判をおしてくれた。

「じゃぁ!早速なんか作ってみようぜ、まずは優斗の好きな食べ物からだな。」

「えーとなんでもおいしく食べれるけどじゃぁコーヒーを」

「コーヒーかじゃぁこれとこれとこれだな!」

ラスクがいろいろ出してくれた、なんか見たこともない豆やら植物やら石ころやら

「これに魔力を注いで作り出したいものをイメージするんだ、いいか水は空気中の水分を石からコップをその中にコーヒーをじゃないと机がぬれるからな!」

考え方ややり方はこの3ヶ月教えてもらったりエメリオの本を読みまくって(解らない所はラスクに聞きまくった)知識だけは完璧だ。

「よしやるぞ」

指先から魔力を糸のようにだしすべての素材に魔力を通していくそして原子レベルに分解するイメージでいると机に魔方陣が光だし素材が沈んでいくそれを見届け今度はコップに入ったコーヒーを80℃ぐらいのイメージ固めていく。

「お!出てきた!!!」

素焼きのコップの中から湯気が上がりコーヒーのいい匂いが部屋にひろがった。

「成功かな?」

「飲んでみろよ!」

一口飲んでみるといつもの店で飲んでいたコーヒーの味がする。

「いつもの味だ」

「作り出すものは作り手にイメージが重要だからな!なじみの味になるのさ」

美味い、コーヒーを飲んでふと机を見るとなにか粉のような物が

「ラスク、机が粉だらけだ」

「ああそれはコーヒー作りとは関係ない素材だらいつもは隅に纏めて置くんだ、優斗にはまだそこまで難しい魔力操作は無理だから今回は教えなかった!」

そうか今度からは素材ごとに纏めるイメージで作ろう。

「ラスクはこの粉が何か判るのか?」

「俺の目は識別眼だからな、見ただけで判るぜ!」

そうか、ラスクがいてくれて良かった、私ではコーヒーの成分なんて分からないからな。


「今日はゴーレム作ってみよう!」

「ん?ゴーレムは私にも作れるのかい?」

「ああ!マスターが出来たことは優斗も出来る」

そうかゴーレムか、楽しみだな

「まず素材だな!鉱物は魔力消費が激しいからまずは木材からだな」

そう言ってラスクが背負い袋から木材をとりだした

「見てろよ!こうするんだ」

床に置かれた木材が一旦魔方陣の中に沈んでゆくそこから今度は床から茶色のハムスターがあらわれた。

「すごい、これは動くのかい?」

「もちろん!机に上がれ」

そう命令されると器用に机の脚を伝って登った所でただの木の人形になった。

「!?どうした」

「魔力の供給を切った!こうやって魔力線を再接続すればまた動くぜ」

「私の魔力でどのくらいもつ?」

「うーんどうだろうな、俺の魔力はユートと繋がってるからユートが成長すると俺の魔力も成長するだから魔力量は同じはずだ違う所は魔力の操作力だ、そのハムスターなら1週間でも平気だぜ!」

「ラスクで1週間かぁ」

「マスターはどんな材質でも永遠と動かせたから、それが目標だな!さあやってみろよ」

「解った、やってみるよ」

床の木材に魔力を流すラスクをイメージして術を発動する。

「出来た、机に登ってくれ」

む、登る動きが難しい

「・・・・・爪で掴んで・・・・前足・・・後足・・」

四苦八苦していたら途中で魔力線が切れゴーレムが机の脚の半分くらいで止まり落ちた。

「最初にしては上出来だ」

「そうか、もっと魔力操作の練習を頑張るよ」



「なあ優斗!」

「ん?なんだい」

あれからさらに3ヶ月間、毎日、朝は筋トレ、昼は錬金術とゴーレム、夜は言葉と文字の練習、寝る前に魔力操作を行い大分上達してきた。

「もうすぐ食料が無くなる!ココを出て町にいかないと、米やパンを錬金するのに使う穀物、それに調味料も、もって1ヶ月くらいだな、肉だけは沢山あるけどな」

「それは大変だ、でもどうしようお金がない」

「それは大丈夫だ!マスターの貯金がたくさん有るし、マスターが作ったポーション類なんか売ればお金になる」

ポーションとは薬草なんかの効能を錬金術で高濃度にして飲むと軽い傷なら瞬くまに治ってしまう不思議飲み物だ、最初本で読んだ時には信じられなかったが、筋トレで痛めた筋肉痛がラスクが出したポーションで一発で治った時はおどろいた。ポーションにもランクがあってエメリオがつくった特級から上級、私が作れる普通、その下には劣化まであるらしい。

「そうかついにここから出るか目覚めて半年だもんな、ここにもお世話になったなぁ」

最初はお風呂が無くてすぐにラスクに作ってもらい、トイレも洗浄機能付を出してもらった、ベッドも良いのを作ったんだけどなぁ。

「キャンピングカーでも作るか」

「お!いいねそれなら全部入るな、でもこっちじゃ目立つから幌馬車ふうにしてゴーレム馬に引かせる形にしたほうがいいぜ、道もデコボコだしスピード出せないからな」

ラスクの提案で幌馬車ふうにすることにした最近はゴーレムも5日ぐらい動かせるようになった錬金術で銃を持った戦闘ゴーレムも作れるようになってきた、最初に銃を作って撃ってみたら反動で後ろにこけてしまい全く的に当たらないどうしたものかと思いゴーレムに持たせてみたらうまくいった。こちらの世界は動物類は地球とよく似ているがそれ以外に所謂魔獣と言われる物が存在していてこの小屋の廻りでもたまに見かける魔獣は動物の突然変異だと言われている、いつもはラスクが作ったゴーレムが対処してお肉や素材にしてくれている本当に感謝感謝。

「ラスクここから一番近い町までどれ位かかる?」

「町は馬車で3日ぐらいのところにあるぜ!その先も5日ごと位に村がある、ここから1ヶ月位のところに王都があるぜ」

3日かぁ馬車が20Km/hで8時間走るとして480Km、東京―静岡間位か結構遠いな。

「じゃあ明日出発するか」

「小屋のものは全部収納したからまずは馬車を出せる街道までゴーレム馬でいくか!」


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