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相棒はハムスターの錬金術師  作者: tanuki
12/15

12・姫様


二日後王城から迎いの馬車がきた。

高級服をイメージして服を作ったがなぜか七五三みたいになってしまった、まぁ体は小学生だからな、ソフィアのドレスはラスクに錬金してもらったら何処のお姫様というほど似合っていた、私の服もラスクに任せばよかった。

王城に着き控え室の通されるとそこには先客が居た。そこには15、6才の金髪の美女が綺麗なドレスを着こなして高貴なオーラを醸し出している、ソファーの横に作られた止まり木にはオウムが止まっていた。

「始めまして、わたくしここランブルド王国の第二王女、フェルセーヌ・ランブルドと申します、今日は控え室でのお相手を勤めさせていただきます」

「ご丁寧にどうもフェルセーヌ様、敬語は慣れておりませんので、ご容赦願います、私は優斗錬金術師です、隣におりますエルフがソフィア、今錬金術を教えています、ソフィアが抱いているのが使い魔のラスクです」

「よお!フェル、ケーキ美味かったか?」

「ん、友達」

え?え?え?まてまて、お前ら何を言っている

「ええラスクさんとても美味しかったは、とくにあの白くてふわふわしたのが口の中でとろけるの」

「ん、美味しいは正義」

「そうねソフィアまさに正義ね」

ちょっと二人とも何があったのか400字詰原稿用紙10枚以内で述べよ

「ところでユート様」

「ふぁい!?」

声が裏返ってしまった

「ユート様は錬金術を誰に習ったのかしら?」

「へ?なんで」

は!いかんいかん思わず素がでてしまった。だがなぜそんな質問を? 

は!と思いラスクを見るとあからさまに目を逸らしている、ラスクさん君はいったいどんな話をしたのかな。

「えーとエメリオ?」

「なぜ疑問系なのでしょうか?」

うん、これは下手なことは言えない、ここは何とか凌がなければ

「少し宜しいでしょうか、ラスクちょっと来てくれ」

ソファーから立ち上がり部屋の隅でラスクを呼び小声で話しかける

「ラスク、どうなってる」

「ああ!ソフィアがケーキを錬金出来るって言ってしまったんだ、ふつう錬金術にはレシピがあるのは知ってるだろエメリオもレシピ本が持ってたし、ここでは俺たちみたいに元素を理解してる者がいない世界だからレシピ以外の物は錬金出来ない、でも俺と優斗は物質を元素レベルで理解し分解して錬金してるから大抵の物を作れるんだ、ソフィアにも大まかに説明したら出来るようになった、あの子は先入観がないから俺の用意した材料でイメージすれば出来ると信じてる、だから出来る様になったんだと思う」

「それで、ソフィアはなにか喋ったのか」

「いや!その後お茶に誘われてやばい感じがしたから、ソフィアには錬金の話はしない様にと言って置いたから、フェルに何を聞かれても話さなかった、それで向こうもあきらめた」

そうかそれで諦めきれずに控え室に押しかけた訳だな、王女が話し相手なんておかしいと思ったんだ。

「失礼しました、私の師匠はエメリオです、少しの間しか習っていませんのでほぼ独学みたいな物ですが」

「エメリオ様というとSランク冒険者の?」

「そうです、すでに亡くなってしまいました」

「そうですかご冥福をお祈りします、ですが錬金術を学ぶ者としてエメリオ様は雲の上の人、ユート様が羨ましいですわ、だからケーキも錬金出来るのですね」

直球で来たなどうしよう下手なことは言えない

「ケーキですか?それはレシピにありませんので錬金出来ないかと」

「ですがソフィアは出来ると、ね?」

「ん、言わない」

「やはり答えてもらえませんか仕方ないですね、ではちが「準備が整いましたので、王座の間へと案内します」・・・」

ナイスだトルキリアさん

「では失礼しますフェルセーヌ様」

部屋を出る時、王女様に視線を移すと不敵に微笑んでいる、ん?

「じゃあ、ソフィアはもう少し私とお話しようか」

は!そうかソフィアは今回の討伐に関係ない、最近いつも一緒だから気がつかなかった

「ん、友達とお話」


チャンスだわ、この間は時間が短かったから諦めたけど

「ニーナ、お茶とおやつをそれとザックのぶんもお願い」

「すぐにご用意致します」

「オヤツ タベル」

ソフィアがザックを見て

「ん、喋った?」

「ええ、最近片言で話すようになったの」

「リベル、喋れなかった」

「リベルって誰?」

「ん、お母さんの使い魔、もういない」

使い魔がいないと言う事は母親はもう

「そう、寂しくない?」

「ん、ラスクがいる大丈夫、リベル見る?」

「ええ、でもどうやって」

ソフィアはそう言うと斜め掛けにした可愛らしいポーチから銀色のリスを取り出した、どうやらゴーレムのようだけどあのサイズでは力が出ないでしょうねやっぱり大きくないと、それにしても器用に操作している、とても可愛らしい。

「可愛いわね、それにとても上手ね、私も動かしてみても良い」

「ん、大丈夫」

ソフィアに許しを貰い魔力線を繋ぐ

「ぐ、硬い」

物凄く硬い普通の鉄ではないようだそれに操作が難しい、とてもソフィアのようには動かせない。大きなゴーレムも操作が難しいがこれはそれ以上だ。

「難しいわ、上手く動かせない」

「ん、ラスク先生言ってた[ヒビコレシュギョウ]意味は解らない」

ラスク先生?

「ソフィアはお母さんに錬金術を教えてもらったんじゃないの?」

「違う、ラスク」

え、使い魔が先生?ユートさんじゃなくて?ますます解らなくなってきた

「ソフィア様、叙勲の儀が終わりユート様がお待ちです、こちらへどうぞ」

「ん、フェル、バイバイ」



ラスク先生とソフィアちゃん2

「ここに10体のゴーレムがある!魔獣に8体壊された、残りは何体だ」

「に」

「おお!正解だだから10-8=2になるんだ」

「ん」

「じゃあ!8-3は」

「ごゴーレム」

「うんゴーレムはいらないです」


「いいか!リベル全体を動かすのは難しいだから前足だけとか顔だけとか限定して操作するんだ」

「ん、わかった」

「よし!まずは顔で色んな表情を作ってみろ」

「ん、かんたん」

「おお!すげえなユートよりうまいんじゃないか」

「ん、ぶい」

「調子に乗っちゃダメだ!日々是修行だぜ」


「結婚て言うのはだな、ソフィアの母ちゃんと父ちゃんみたいに一緒になることだ」

「ん、ラスクと結婚」

「いや!俺とは出来ない、するなら優斗だな」

「ん、ユートとする」

「優斗は今度叙勲して爵位をもらうからな!そしたらソフィアは男爵婦人だ」

「ん、だんしゃくふじんになる」


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