資本主義社会における、欠陥システム・株式会社
こんにちは。まず最初にできればひとつ前のエッセイを見ていただけたら幸いです。
では。
株式会社の欠陥。え?いやいやあんた何言ってんだ?大企業は全部株式会社だし、中小企業にしたってだいたいは株式会社じゃないか。有限会社なんて頼りないし、あんた馬鹿か?
そういう意見が、たくさんとんできそうです。
しかし、です。株式会社は駄目です。正確には半分はいいけど、半分は駄目。
まあ最初の理念はよかったんでしょう。アイデアはあるけど金がない、という人に対して、金はあるけどアイデアはない、という人が、資金援助して会社を作り、産業を育てる。それはとてもいいことです。
問題はなにかとういと、株式会社をずっと続けることなのです。
株式会社をずっと続けていると、経営者は株主(特に大株主)の顔色ばかりうかがうようになる。それによって従業員を奴隷のように扱うようになり、金儲けのためには不正行為(またはギリギリセーフの行為)をするようになる。で、株主となあなあになり、株主と経営者だけが儲けるような方向へと進むようになる。
その結果、結局その産業はすたれる。もちろんどんなやり方でも、いつかは会社というのはなくなるものですが(だいたい30年が目安らしいけど)とにかく株主絶対主義はよくないと思うんです。
だからこういうのはどうでしょう。株式会社である期間に制限を設ける。そうすれば株主絶対主義にはならず、自立をうながせる。
いつまでも親の世話になる子供なんて、ろくな人間になりません。自立が大事だと思うのです。
株主にしたって、次に育てる会社を見つけ、育成するほうが楽しくありませんか?
まあ自立したって経営者がなまくらなら、不正行為はするんでしょうけどね(笑)
でも自立することで、株主の顔色をうかがわず、新しいことにチャレンジできる。そのほうが経営者としてもやりがいがありませんか?
今どき流行らねえよ、そんな声も聞こえてきますが…。
やっぱ人間社会はどこまでいっても最終的には堕落するのかな。
フロンティアスピリッツ…チャレンジングスピリッツ…もう死にましたか、そんな概念、理念、志。
さらに今では持ち株会社なるモンスターが出てきてますよね。
どこかの企業が何十年もかけて作り上げた技術やアイデアを、金の力(そこの会社の株主になる)で一瞬のうちに手に入れる。すべて手に入れる。これぞ究極の搾取システム。
ちなみに言うと、これをやりたいがために数年前、日本の企業はすべて株式会社にせよって号令がだされたんですよね。三角合併なんかもからんでるんでしょう。
まあ株式会社はいい面もあるから、否定しづらい。でも持ち株会社は資本主義社会の最後のモンスターだと思います。金、金、金、の世の中は、なんか虚しいな~。
ありがとうございました。