人狼 引退SP 1
「おはよう、遵」
とある公園で莉穂が僕に手を振った。
「おはよう、莉穂」
「ねえ、今日で引退なんだけど、悲しくない?」
「うん、寂しいよ。だから引退しても遊びに行こうかなとは思ってるんだけどね」
そう、ここまでやってきた人狼。
人狼同好会と一緒にやってきた人狼が終わってしまう。
それを考えると、胸にこみ上げてくるものがあるが、それをこらえて、もう考えないように、と言い聞かせている。……すごく寂しいんだよね。
「今日の授業、多分寝れないよ。でも集中もできないかも」
「ははは、なんだそれ」
笑ってはいるが、すごく同感。
そして、そんなことを話ながら学校へ着いた。
教室は当たり前だが、いつもと変わらない雰囲気だ。
「やば、数学の用意忘れた」
「へえ、莉穂が珍しいね」
「ほんと、ヤバイわ……」
そうして、午前の授業が終わる。
その授業の終わりのチャイムは、同時に給食の始まりのチャイムである。
「人狼同好会って今日が引退なんだって?」
彼の名前は、同じクラスの斎木 駿。
サッカー部であり、人狼同好会にも興味を示している。
「まあね、サッカー部はいつ引退だっけ?」
「とっくの前に引退してる。だから、その最後のゲーム? に俺も参加もできるけど、まあ引退試合に俺がいくのもおかしいから控えるよ」
「そっか、別に構わないと思うけどね」
「いいよいいよ、最後の人狼楽しめよ」
「はんのははし~?」
莉穂が唐揚げをくわえながら、話に入ってきた。
「食ってからこいよ!」
駿の的確なツッコミ。
莉穂が急いで唐揚げを飲み込む。
「何の話~?」
「いや、今日の人狼の話だよ」
「今日さ、ずっとその話してるよね」
確かに……、正直に言えば……
「楽しみで仕方ないのね!」
そう、楽しみなんだよ。
「うん、そうだよ」
そうして、また午後の授業が始まった。
授業は地学に英語。3年にもなると、やはり内容が濃くなる。
授業についていくだけで精一杯だ。まあ、一部の人はそんなこともないんだろうね。
6時限目が終了した。
「何か長かった~、今日!」
莉穂が、伸びをしながら言った。
僕は、確かに、と相槌を打つ。
バッグに荷物を詰めながら、片耳では先生の話を聞く。
「明日はプールがありますよ。用意を忘れないように。では、起立。さようなら」
これに続くように数人はさようならと続ける。
僕たちはいつもより少し駆け足で1ー7の教室へ向かった。
今日、人狼を行う場所だ。
その教室には……
「よっ、早いな」
「おお、達也が早く来るなんて珍しいね!」
「私もいま~す!」
「楓香はいつも早いよね……」
達也と楓香がいた。
達也に関しては、こんなに早く来るのは珍しい。
その後、いつもの18人が集まった。
「今日の配役はいつもの18a猫の村をイタコにした配役だ!」
部長が高らかにそう宣言した。
「イタコ? 最後に面白いものを入れてきましたね」
香織が微笑む。
「よっしゃ! やってやる!」
仁志が腕を回す。
「ずっと楽しみにしてたんだから!」
莉穂が大声で叫ぶ。
「楽しもうね!」
楓香も叫ぶ。
「あったり前だろ!」
信治が腕を組む。
ほんと、みんなやる気十分。
そんな感じだった。
「よし、香織、いつものあれを」
「はい、こちらです」
「くっそ……これが最後か」
「……まあ、そうですわね」
少し、間を置いて、部長が例のくじを引いた。
「……隆二だ!」
「わかりました、楽しんでください、自分も見て楽しみます」
ああ、最後のゲームが始まる。
みんな、落ち着きがない様子だ。
自分もそうである。
なんというか座ってられない。
「じゃあ、最後のゲームを始める! 楽しむぞ!」
配役載せ忘れました
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村人×5 人狼×4
占師×1 狂人×1
霊能×1
狩人×1
共有者×2 妖狐×1
猫又×1
イタコ×1




