人狼 バレンタイン 1日目
「リア充は爆発しろ!」
仁志が部室でそう叫んだ。
「わかるぞ」
達也が同情する。
僕も察した。今日は2月14日。バレンタインなんだが、僕含め、この3人はチョコを1つも貰ってないんだ。
「なんだ! エグい叫び声が聞こえたぞ!」
信治が慌てて部室の扉を開けた。
その手には、チョコらしき袋が3つほどあった。
「ちぇっ、お前はやっぱり貰えるのかよ」
仁志が憎たらしい顔をする。
「ああ、悪い悪い!」
信治が清々しい笑顔を見せる。
「やっほ~!」
莉穂が元気よく扉を開けた。
なぜかその手にはチョコらしき袋があった。
「ん? そのチョコはなんだ?」
達也がその袋を指差して尋ねた。
「茜香から貰ったの!」
「あ~、友チョコか?」
「そうそう」
達也は莉穂と話していたが、完全にふて腐れていた。
「ていうかさ、男よりもさ女の方がチョコ貰ってるよな」
仁志が女の前で僕らの言いたくても言えないことを言ってくれた。
「なんか、そうなっちゃってるね」
莉穂はそれに愛想笑いを浮かべる。
「おいおい、雰囲気悪すぎだろ」
信治が苦笑いする。
「お疲れ様で~す!」
星彩が元気よく入ってくる。
「こんにちは!」
秀也もそれに続く。
「ハッピーバレンタインです!」
すると、星彩が部室にいる男の人にチョコを配り始めた。
「お、マジか! あざっす!」
仁志たちは案の定大喜びだ。
「こんちわ~」
楓香が扉を開けた。
「はいどうぞ~」
そして、星彩同様にチョコをみんなに配り出した。
「あざっす!」
仁志たちは大事そうに受けとる。
「信治とかもういらねえだろ!」
「せっかく作ってくれたんだから、貰わないと失礼だろ?」
信治が仁志の理不尽な突っかかりに正論をかえす。
「おお、集まってるな!」
そして、部長こと哲が部屋に入ってくる。
そして、その後もぞくぞくと集まり出した。
そして、全員が集まった。
「今日はバレンタインだろ? だから、恋人村でもしようかな」
哲がみんなに提案する。
「お、いいですね~」
香織が賛同する。
「結構、めんどくさいやつだよな」
信治は否定的だ。
「はは、まあいいだろ? じゃあこんな感じでいくぞ」
そして、部長からみんなにメールが送られた。
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村人×5 人狼×4
占師×1 狂人×1
霊能×1
狩人×1 妖狐×1
共有者×2
猫又×1 QP×1
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「おい、人外少し多くね?」
信治がメールをみて早々に文句を言う。
「恋人の矢によって、有利不利変わるな」
達也がそう言った。
「じゃあ、GMくじ引きだ!」
哲が気合い一杯にくじを引いた。
が、哲はそのまま黙った……。
「あら? どうしました?」
香織が部長の持っているくじを覗いた。
「GMは部長ですわね!」
そして、香織がそう宣言した。
「お、部長がGMですか」
隆二が驚いた表情を見せる。
「部長のくじだけないかなっとか思ってました!」
星彩が悪戯っ子みたいな笑顔を見せる。
「ちゃんと俺のやつもあるよ」
部長が少し肩を落として言った。
「じゃあ、始めましょうか!」
香織のその言葉で、バレンタインスペシャルの人狼が始まった。




