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よろしく、神様

絹を裂くような女の悲鳴が陰陽寮に響いた。

しまった、と思ってももう遅い。


パリッ、パリパリ・・・・。

俺が術を解いても、空気は未だ帯電していた。

恐らく、今俺の持つ最大の威力の術を、振るってしまった事は明らかだった。

その証拠に、術は解いたはずなのに、身じろぎするだけで、少女の体に電流が流れている。


少女の、身体に傷が付いていた。着ている服も少し焦げている。


「ーーーーーー俺は」


神様が、神が嫌いだ。憎い、恨んですらいる。

だが。

ーーーーー俺は。


パリンッ!!

俺の術が解かれた。誰に?

少女に、だ。この現人神に。

少女の身体の内から湧き上がった神力が、俺の術を打ち消したのだ。

少女の纏っている空気が変わる。


この力。


こうしているだけでも、相当強い力を持った神様だという事が伝わってくる。

この神力からは彼女に力を与えた神様は長い時人間に祀られ、大切にされてきた事が伺える。


「いったぁいっ!!」

どこか呑気な、元気一杯の声。


「初対面の人にいきなり電気ショックとかどこの電気ネズミですかっ!!ツンデレですかっ!?そうなんですかっ!!」


「俺はお前の事が嫌いだ」


「はいっ!!」


何故か。

少女は、嬉しそうに微笑んだ。


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