非日常を俺は見た(波月視点)
残酷な描写があります
苦手な人はご注意ください
しばらくして声が聞こえなくなると…
春風がさっきと同じ床をまた踏んだ、すると…
――ガタガタ…ギーガットン…
と音がした
「ふ~」と一息ついてから
俺を見て春風はこう言った
「あの人達はもう逃げた用なので
仕掛けは解除しました
所であの、大丈夫…ですか?」
まだ何が起きたか受け入れられず
呆然としていると
――チュウ
頬にキスされてしまった
「ん?って……ああ!いきなり何しやがる
てか、あんた一体何者だよ!」
何が面白いのか、分からんが
春風はクスクス笑いながら
「まあまあ(^^)警戒しないで下さいよ
ふっ…ふふっ…」
しばらく笑ったあと
春風は少し辛そうな表情になりながら
真面目な顔をしてこう言った
「まあ…正直言いますと、私の家系って
裏の仕事ばっかりしてるんで、命狙われる事多いんです
だから、今のような仕掛けが、家のあちこちにあるんです」
俺は春風に、まだ聞きたい事が山ほどあったが
自分も人の事を言えた口では無いので
聞くのは止めた
ふと春風を見ると
春風はリュックサックを2つ用意していた
「それは?」
春風はさっきのノリに戻って
「え?決まっているじゃないですか
そろそろ、ここ爆発するんで荷造りを…」
「ちょ――ちょーーとまぁっーーたぁーーー」
俺は焦って春風に掴みかかって
「ばっ爆発ってどういう事だ!?
何故そんなことに?」
春風は頭をかきながら
申し訳無いと行った感じでこう言った
「いっいや~…ほら、仕掛けの話したでしょ?
あれには実は続きがあって、1個作動すると
荷造り時間も考えて
30分後に爆発する仕組みになってるんです
てへっ……」
――ごほんっ!と咳払いをしてから春風は
「とっとりあえず、まだ時間あるし
寝室の方に隠し通路あるから
安心してついて来て下さい」
俺は春風に付いて行った
ベットを一緒に退かし
その下にある隠し通路を通った
通り抜けたあと、先ほど春風が言った通り
本当に彼女の家が爆発する様子を見て
俺は改めて思った…
俺に待ち受ける日常は平凡では無いのだと…
そうだ…俺はもう…
非日常の中に居るんだ…