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俺のファーストキス…(波月視点)

テスト勉強の合間の休憩に

なんとか書けた


タイトル見て分かると思いますが

ガールズラブ要素アリです

ほんの少しですけどね

――扉が開く


「「あっ」」


助けてくれたあの女性がそこに居た


彼女は少し顔を赤らめて

うつむきながらこう言った


「あっあの…良く眠れました…?」


(かっ可愛いな…じゃなくて…

返事しなきゃ返事…返事…)


変なドキドキ感に襲われながらも

とっさにぎこちなく笑顔を浮かべてこう言った


「おっおう…おかげ様で、良く寝れたぜ

えっと…ありがとな!」


彼女は顔をさっき以上に真っ赤にして


「あっあの!じっ実は私、さっき朝御飯作ったんです…食べれそうですか?」


ぐう~

俺は腹をさすりながらこう言った


「腹なら、寝る前から腹は空いている…むしろゲデモノでも何でも食いたいぐらいレベルだが…

それより良いのか?」


彼女はキョトンとした顔で


「何故そんな事を聞くんです?」


ため息をついてからこう言った


「(はあ~)だって俺は追われてる身の上なんだぜ

これ以上、どこの馬の骨かも分からない

俺を庇わない方が良いんじゃないのか?」


彼女はさっきまでの真っ赤な顔から、うって変わり悲しそうな表情を浮かべ

少し声を荒げこう言った


「私はあなたを助けたい!守りたい!

それでは、理由にはなりませんか?」


つかつかとこちらに近づき

俺の胸ぐらまでつかんできた


((ドクン…ドクン…)顔が近い!

くそっ…なんでドキドキすんだよ!

あの子に聞こえちまうじゃねぇか!)


続けて彼女はこう言った


「確かにあなたにとって私は、なんの面識もない者です…信頼もないでしょう…ですが!」


涙を浮かべ


「そんな寂しいことを言わないで下さい…

それに…」


彼女はさらに顔を近づけ


チュ


触れるだけのキス


(柔らかい…

じゃなくて、なんで…キス…?何故、唇…

てかこれファーストキスなんだけど…)


唇を離した彼女は

また顔を真っ赤に染めこう言った


「それに私は、あなたが好きです…

あなたが何者であろうと

私は情報を売ったりしません

とにかくそれだけは信じてください!」


胸ぐらから手を離し、笑顔になってこう続けた


「さてと、とりあえず朝ご飯食べましょうか」


「あ、ああ…そうしよう」


俺はまだ困惑していたが

空腹には敵わないので

彼女の言う通りまず朝御飯を食べる事にした


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