34
微かに寝息が響く。灰は座り込み、規則正しいそれを聞いていた。万が一にも逃げた男の気配を掴めるかもしれず、それを逃さぬよう見張りを交代しての束の間の休息である。最初の見張りにつくのは丈隼と灰の他数人の若者だった。
丈隼に足の調子が悪いと言ったのは嘘ではなかった。実際、昨日の朝捻った足首は熱をもって疼くように痛む。だがそれ以上に、苦痛を感じる程の疲労が体に凝っていた。閉ざされた怪魅の感覚は戻る気配もなく、少しでも気を抜けば意識が闇に引きずり込まれそうになる。見張りを買って出たのは、一度安逸な眠りに逃げてしまえば、二度と立ち上がることができないのではないか、という漠然とした不安からだった。
「一体いつの時代に築かれたんだろうな」
傍らからの声に、灰は首を巡らした。彼と同じく壁に背を預けて座り込んでいる丈隼の呟きである。
「さあ……長い時をかけて築かれたんだろう」
ぼんやりと灰は答える。
「なあ、覚えてるか? まだがきだった頃、遊ぶのに夢中で、裏側に迷い込んだことがあったろ」
「ああ」
答えながらくすり、と灰は笑った。
「後で散々叱られたな」
裏側は來螺の暗がり、街を裏から支配する組織、耶來の領域である。幼い子供が踏み込めばそれこそ無事にはすまぬ。売り飛ばされるか、下手をすれば殺される。
「俺はな、灰、あの時平気な顔をしていたが内心怖くてたまらなかった。もう二度と家に帰れないんじゃないかと思った」
真剣な声音だった。一体どのような表情をしているのか、見えないからこそ声音に籠る感情は深く響く。
「その時に普段はおとなしくて俺の後ばかりをついてきていたお前が言ったんだよ。怖いと思えば、それに呑みこまれてしまうんだって。見えることをどう感じるかで、世界が変わるってな」
追憶に浸る声は低く静かだった。
「お前が何を言っているのか俺にはわからなかった。ただ、ぶん殴られたような、そんな感じがした。……今ならわかる。あの時、俺は虚勢を張る自分を見透かされたと思ったんだよ。そしてこいつには敵わないと思った」
僅かの沈黙の後、丈隼は苦笑したようだ。次の言葉はおどけるような響きだった。
「正直に言えばお前が憎たらしかったぞ。叶のこともあったしな」
「叶がどうしたんだ?」
「なんだお前、気付いてなかったのか」
心底呆れた様子の丈隼である。
「叶はお前が好きだったんだよ」
「……何言ってる。そんなわけないだろ」
「相変わらず鈍いよなあ。俺が横でどんな気持ちで二人を見てたかも知らんだろうが」
わざとらしく丈隼がぼやく。
「丈隼……お前ふざけてるだろう」
「いいや、この上もなく真剣だ」
言いながらもなおも丈隼の声はどこか稚気を含んでいた。
「俺も怖かったよ」
丈隼が振り返る気配、それには目をやらず灰は言葉を続けた。
「裏側に迷い込んだ時、俺も怖くてたまらなかった。でもそれを口に出せばその思いに囚われて逃げ出せないような気がした。だから必死に逆のことを言った。そうすれば恐怖から逃げられると思った」
「なんだ、お前も虚勢を張ってたってことか」
「そうだな」
小さく笑い、呟いた。
「あの頃は、虚勢でも何でも信じていた。世界は自分の力で如何様にも変えられると。でも、それは間違っていた」
己の存在に疑問を抱くことがないほどに無垢だった。それほどまでに守られていたのか、と思う。
「お前は、俺達には見えない何かに目を凝らしているような、そんな子どもだった。俺も叶も、そういうお前を見てると、いつも取り残されたような気分になった。でも、この前六年ぶりに会った時に、何て言うか……逆の心持になった」
「……」
「俺達がお前を置いて随分遠くまで来てしまったような、そんな感じだ」
灰は不思議に思う。彼もまた叶と丈隼を六年前と変わらないと感じたのだ。
「俺達は枠がないと生きていけない。常識だとか、思想だとか、信仰だとか……どれほど虚構に満ちていようと、拠所がないと人は生きていけないものなんだと思う。あまりに自分がちっぽけ過ぎて、そういうものに守られていないと、生きていけないんだ。その枠に入るために俺達はきっと多くのものを切り捨て、忘れて、見ない振りをする。でも、お前はそうやって俺達が捨ててしまったものを、今でも見続けているんじゃないのか?」
あらゆるもの、取り巻く全てのものの、自分も一部であることを知って人は慄く。雑多にして精妙、猥雑にして気高く、複雑にして明快、どの言葉もこの現をあらわすことができない。その中で、一瞬の命、朝露のように、一時移ろいゆく世界を歪に映して地に落ちる――己がそのような存在であることを知ったその瞬間から、人は足掻くのだ。足掻き、迷い、立ち止り、闇雲に生きる中で卑怯にもなれば強靭にもなる。そしてあるがままに世界を映す、その瞳を失う。だが、灰は違うのだろう。丈隼はそう、思う。灰は、自分を守ろうともせず、生身で広漠とした世界に立ち尽くしている。人はそれを強いと言うだろう。愚かだとも言うだろう。だが、それしか生きる術を知らないのだとしたらどうだろうか。例えば、風雨に晒され、なお命を紡ぐ草木のように。
灰は小さく笑った。
「俺はそんなに強くはない。それに多分、何にも囚われずに生きるなんてことはやっぱり無理だ」
不意に、灰は思い出していた。母親が生きていたあの頃、けだるい昼と華やかな夜という二つの顔を持つ街、紅に沈む家々が刻む影、響く歌声、舞い手の裳裾の戯れ、丈隼と駆け抜けた路地裏、昼間の空にたなびく洗い清められた艶やかな衣、叶が爪弾く拙く幼い音色――幻影のように、しかしくっきりと彼の中に刻まれた記憶が、掌から零れ落ちるように掴みどころもなく浮かんでは消えた。
きり、と胸の奥が痛んだのは懐かしさのせいか、決して戻ることのできない時への僅かな感傷のせいなのか、灰にはわからない。わからぬままに、まるで断層のように重ねられ撓められたものを、人は誰しも奥底に抱いているのだと知る。それは記憶に沈む夕暮れの匂いのように、気付かぬうちに己を形作る欠片の集まりなのだ。
不思議だ、と灰は思う。相手の姿もしかと掴めぬ暗闇の中で、感情ばかりが生々しく晒される。隠そうとすればするほど零れ落ちるように、赤裸々に――
須樹はふと目を開いた。一瞬自分がどこにいるのかを掴みかね、周囲に凝る闇に漸くそこが地下道であることを思い出す。やはり疲れていたのか、到底眠れそうにもない状況でありながら、いつの間にか眠りに落ちていたらしい。唐突に意識が覚醒する。そして、密やかな話し声に気付いた。
「せめて時間がわかればいいのになあ」
「もしかしてもう明け方かもしれない」
「助かると思うか?」
「……難しいかも。運が良ければ助かるかもしれない」
「お前なあ、嘘でもいいから、もっとましなことを言えよな」
丈隼と灰の声だとわかる。少し離れた位置で会話を交わしているらしい。とりとめのない会話がふと途切れ、丈隼が低く問うた。ともすれば聞き取れない程の声である。
「なあ、お前、紫弥さんが惣領家の血を引いていることを知ってたのか?」
丈隼の問いに須樹は闇の中で目を見開いた。同時に気付く。傍らで息を詰めるような気配がし、いつから目覚めているのか仁識もまた二人の会話を聞いている。視界がきかないことで感覚が冴えているのか、滲むようなその緊張まで感じ取ることができた。
沈黙、そして静かな声が聞こえた。
「知っていた。俺が七歳の頃だったかな、大事な話があると言われてそのことを聞いた」
「……そうか」
聞いてもいいか、と丈隼が呟いた。
「叶のお袋さんや采の親父から聞いたことがある。紫弥さんが來螺へと来た時、ひどい状態だったと。狂った母親と二人、ぼろぼろで乞食同然だったとか……。二人は多加羅惣領家から追い出されたのか?」
「ああ。祖母は先代の多加羅惣領に東方から無理矢理捕われて来たらしい。惣領が死んだ後には毒をもられ人格すら破壊されて、母さんと一緒に多加羅を追放された」
淡々と答える声音には、如何なる感情も窺えなかった。単に事実を告げているだけといった響きである。
「追放された時母さんは五歳くらいだったから、詳しいことは覚えていなかった。だからこの話は祖母の治療にあたった医師から聞いたことだと言っていた。祖母はほんの僅か正気に戻ることがあって、その時に言っていたらしい」
息を呑むような気配は丈隼のものだろう。掠れた声で言った。
「……紫弥さんは、多加羅を憎んでいたのか?」
「多分……。はっきりとそう言ったわけじゃないけど……」
束の間の痛いほどの静寂――水を打つ雫の響きばかりが耳についた。地下水がしみだしているのか、音が途切れることはない。
「運命に従容と従うも、昂然と抗うも己次第……」
ひそりと響いた。
「祖母の話をした時に母さんが言った言葉だ。俺には母さんが何を言いたいのかわからなかった。今も正直言うとわからない」
「……紫弥さんはあれほどの歌い手だったのに多加羅の興行には一度も行かなかった。多加羅のことを秘して生きていた。つまり、そういうことじゃないのか? 多加羅を拒絶し、その地を踏まないことが、紫弥さんには運命に抗うってことだったんじゃないのか?」
答える声はなお静かだった。
「俺も少し前まではそう思っていた。母さんは母さんなりに、理不尽な境遇に抗っていたんだと。でも最近わからなくなる。もしかして、何もかもを諦めていたんじゃないかと思うことがある」
ふと息をつく気配――蟠る闇に、惑う沈黙が揺れる。
「なあ、灰、もしも俺達が無事この穴蔵から出られて助かったとしてだな」
からりとした口調で丈隼が言った。
「お前來螺に戻って来ないか?」
すっと鋭く息を呑む気配は誰のものなのか――須樹は我知らず拳を握りしめる。
「自警団の連中も今回の件でお前のことを認めている。もともとお前は來螺の街衆なんだし、誰も反対はしない。何より、俺がお前には戻って来てほしいんだよ。……この街は綺麗で豊かだが、外の者には冷たい。若衆もお前の言葉には耳を貸さずに追放した。仲間に手を差し伸べようともしなかった」
全員が全員そうじゃなかったようだがな、と呟き、続く言葉は低い。
「お前、多加羅にいて幸せか?」
何の衒いもなく、真摯な問いだった。沈黙、それ自体が一つの答えだった。
「來螺に戻って来いよ」
ひそりと響く丈隼の言葉に、灰は答えなかった。遠く清冽な水の音だけが響いていた。
かたり、と櫛が鏡台の上に落ちた。手から零れ落ちたそれにも気付かぬまま、叶はぽつりと呟く。
「嘘……」
蝋燭の仄かな灯りに浮かび上がる叶の顔は青褪めていたが、それでも瞳は目の前に立つ男、采をまっすぐに見つめていた。
采は淡々と告げる。
「現場に駆け付けた時にはすでに倉庫は焼け落ちていたそうだ。火勢が強くて、もしも中に人がいたら助かることはまずないだろうということだった」
「でも、丈隼達が中にいたかどうかなんてわからないわ」
「無論そうだが、彼らの行方が知れぬのも事実だ」
幕舎の中に重い沈黙がたゆたう。叶の後ろにある鏡台の、その小さな鏡に映る己の顔を采は眺めた。ふと、幕舎の中が仄暗くてよかった、と考える。表情の険しさは隠せなくとも、その顔色の悪さは暗がりに紛れてわからぬだろう。動揺は更なる動揺を、絶望は更なる絶望を呼び起こすだけだということを彼は知っていた。何より、彼は容易く感情を悟られることは許されぬ立場にある。
采がいるのは女性の奏者達にあてがわれた幕舎の中である。夜も深まり、その日の興行を終えた数人が思い思いに寛いでいた。そこへ、突然采が訪れ告げたのである。火つけの犯人を追っていた若者達、丈隼とイーリヤを含む自警団の若者が五人、そして灰と六人の若衆が火災に巻き込まれて命を落とした可能性がある、と。
「灰の話では火つけの犯人は異能であるかもしれない、ということでしたね」
ぽつりと叶が言った。睨みつけるように地面を見つめるその顔を、解いたばかりの栗色の髪が渦を巻くようにして包む。
「そうだ」
「では、その火災も、犯人が異端の術で起こしたものなのでしょうか」
「それはわからん。だが、石造りの空の倉庫が燃え落ちるほどの火災というのも奇妙な話だ。火の回りも異常にはやかったと聞く。異端の術である可能性は高い」
叶はなおも俯いたまま、口を閉ざす。その姿を暫し見やり、采は静かに言った。
「とにかく、明日になれば崩れた建物の状態を調べることもかなおう」
そうすれば、少なくとも人が死んだか否かは明らかとなるだろう。だが、それを口に出して言うことは采にもできなかった。彼自身もまた、この突然の出来事に殴られたかのような衝撃を受けていた。それでも常と変わらぬように振る舞っているのは、宿営所を預かり自警団の一角を担う者としての自覚と、それまでの経験のなさる技である。
「明日も興行がある。もう寝た方がよい」
それだけを言うと、采は幕舎を後にした。
叶はがっちりとした男の背が夜の中に消えてもなお、その場に立ち尽くしていた。一声でも発すれば、情けなく名を呼んでしまいそうだった。少しでも身動きをすれば、たまらずに蹲って泣き叫んでしまいそうだった。叶は強く瞳を閉じた。
采と叶の遣り取りを聞いていた奏者達が、無言で立ち尽くすその姿に気まずげに身じろぐ気配がする。中の一人、叶とさほど年の違わぬ娘が見かねたように声をかけた。
「叶、きっと大丈夫よ。丈隼達だって、たまたま街で迷ってるだけかもしれないでしょう?」
おずおずと言うその娘を叶は振り返らなかった。言った娘自身が己の言葉が気休めにもならぬことに気付いたのか、それきり黙り込む。
「ごめんなさい。ちょっと風に当たってきます」
ぽつりと言うと叶は静かに幕舎の外へと出て行った。それを思わず追いかけた娘は、背後からぴしりとかけられた声に足を止める。
「おやめ、一人にしておやり」
優しげな風貌の年配の奏者だった。
「でも……」
「お前も早く寝た方がいい。明日寝不足の顔を客に見せる気かい?」
娘は渋々といった様子で頷くと、小さな寝台に座り込む。
「明日、叶は興行を休ませてあげたらどうでしょう。……こんなことがあったのに客の前で演奏させるなんて可哀そうだわ」
娘はさほど自警団の若者達を知っているわけではない。だが、行方がわからない丈隼という青年が、叶とは幼馴染のような間柄であることを知っていた。年配の奏者はまだあどけなさを残す娘の顔を暫しじっと見つめ、穏やかな声音で言った。
「あたしらはね、どんな時でも笑って舞台に立たないと駄目なんだ。決して客に涙を見せてはいけない。辛い時でも笑って見せるのが來螺の芸能家なのさ。それができないようだったら芸能家として、あの街では生きていけないんだよ。あの子もそれをわかっている」
そうして偽りの笑顔で客を欺くのだ。――欺くのは果たして客だけなのか。享楽の幻影の下、いくつ殺される心があるのか。だが、そうやってその奏者自身も來螺で生き抜いてきたのだ。どれほどに酷い傷も笑顔一つに隠し、ただ生き抜かんがために生きてきたのだ。
年経た奏者の深い眼差しに娘は漸く頷くと、ちらりと幕舎の入口を見やり、寝台に入った。
叶は一人、黒を塗り込めたような夜の中に佇む。吐く息は白い。きんと張りつめた冷気に、冬の気配が混ざっている。秋は、終わろうとしている。
薄手の衣一枚、容赦なく体温を奪われながらも、叶は微動だにしない。不意に己の体を腕でかき抱く。そうして体の奥底から込み上げてくる震えを抑えた。心中にあるのは、滾るような強い思いである。
(まだよ。まだ決まったわけじゃない。死ぬわけがない。死んだなんて信じない)
心の中で、呪文のように何度も呟いていた。遠く、灯火に浮かび上がる多加羅の街は幻想的に美しい。宿営所の篝火さえ、その街を飾るかのようである。
見上げれば天空には銀の月があった。玲瓏と光り輝く月は美しかった。こんなにも美しいものであったろうか、と叶は思う。そして、嘗てもこんな月を見たことがあった、と不意に思い出した。あれはいつだったか、月を見つめる彼女の髪を母親の手がやさしく梳いていた。そして、まだ幼い少女であった彼女に、母親は静かに、強く言い聞かせたのだ。
――叶、よくお聞き。私達はね、必死で堕ちまいとしがみつかなくてはいけないの。少しでも己の弱さに負けてしまったら、堕ちるのはあまりに容易い。私達が生きるのは、そういう世界なのよ。決して涙に溺れてはいけない。それは自分を弱くするだけ。辛い時ほど、下を見ずに、誇り高く顔をあげていなさい――
なぜ、今この時に母親の言葉を思い出すのか、叶にはわからなかった。しかし、彼女の芯に刻み込まれたその言葉が、ともすればくずおれてしまいそうな自分を支えていた。
(ええ、わかっているわ。お母さん。よく、わかってる。私は決して泣いたりしない)
叶はかみしめるように思う。多加羅の街をじっと見つめながら叶は胸の前で手を組んだ。何かを願うように、そして何かが心の内から零れ出すのを防ぐように。
一流の奏者だった母親には両親がいなかった。娼婦であった祖母は過酷な生活の末に体を壊し、貧しさの中若くして死んだ。祖父は顔も名前も知らぬ。祖母の客の一人だったと聞く。そして叶の母親が祖母と同じ道を歩まなかったのはひとえにその見事な器楽の才故であった。楽都の主人にその才能を見出されていなければ、やがて辿る運命は決まっていただろう。
母親は叶に厳しく奏術を叩きこんだ。一芸に秀でること、それが來螺の底辺に生きる女にとって、暗がりから這い出す唯一の方法であることを知っていたのである。その母親も、灰の母親、紫弥が無残に殺された数年後、病でこの世を去った。まるで姉妹のように育った無二の存在の死、その悲しみが、もとより病弱だった母親の命を削ったの明らかだった。
強く美しく、そして儚い母の面影を叶は思う。
采がもたらした報に泣くのは容易い。だが、まだ彼らが死んだと決まったわけではないのだ。涙を流すのは己を憐れむだけの行為でしかない、と叶は思う。
(私は決して泣かない。諦めたりなんかしない。彼らは絶対に生きている)
どうか、無事で――声にならない言葉を叶は繰り返す。
篝火が歌うように揺れていた。