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20 響子の励ましと理想の恋愛

しかしこのようにして落ち込むのは初めてでは無いせいか回復が早く、帰りの電車の中ではいつものようにほぼ復活しており、家に着くと早速ヴァイオリン関連書籍を読んだりYouTubeを見たりして分析を始めた。


その結果緊張して右手に力が入りすぎたのと、右手の人差し指の使い方がまだ完全でないのが原因のようだった。


ヴァイオリンの弓は長いので、弓元に向かうアップの時は弓に対して十分に押さえが効いているので弓が跳ねたり震えたりすることはないが、弓先になると手から離れて力があまり加わらないので弓が跳ねたり震えたりしてしまいやすいというわけで、ダウンで弦が弓先に近づいた時は人差し指でうまく圧を加えてコントロールしないといけないのだ。


かと言って弓を持っている右手に力が入り過ぎると音が潰れてしまったりするのでその辺の加減が難しいし、弓をうまくコントロールできるようになるためには音階の練習が大切ということらしい。


振り返ってみると普段から音階練習や曲を弾いている時に弓が少し震えたりしていることはよくあったのだ。それをここでしっかり直さなければならない。


 響子の家に行った時に発表会で失敗した旨を伝えると、響子は優しく励ましてくれ、また人前で上手く弾けるようになるには場数を踏むことが大切だとも言い添えてくれた。


半年後に別の発表会があるのだが、今回の反省を活かして練習を積み、また出場してみようかな、そのことを前向きに考えてみようかなと思った。


 これからも響子と瑠璃子と3人での練習が続いていくだろう。英介は響子に引かれつつしかしあくまで清い恋愛を貫くことになりそうだ。


瑠璃子のお陰で音楽に没頭しながら。これは英介にとっては中学生の頃から夢見ていた、ある意味理想的な恋愛なのだ。

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